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翼あるもの 上 (文春文庫 290-4)

感想・レビュー
19

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くたくた
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○十年ぶりの再読。これは、風間視点の今西良への妄想の書。この本の中に良本人はどこにもいないのだ。偶像化され周囲の崇拝者から勝手にイメージを与えられたアイドルとなった青年の真実の姿やその思いが語られることはない。ひたすら周囲の身勝手な妄想とさや当てと嫉妬。その不毛なエネルギー量がもの凄い。当時のアイドル論、音楽論を反映した作品としても凄いものだったのだろうな。最後に劇的に破壊的な手段に出る良の胸の内を聞くことができるのは、『朝日のあたる家』までお預け。すでにグループを去っている森田透は名前のみ登場。
くたくた

この本のテーマはいわば『恋情』かな。手前勝手で自己中心な相手不在の恋心。たいして森田透はここから先『恋情』をこえて『愛』に、無私の愛、全てを与える愛に昇華していくのだ。

05/21 16:09
0255文字
碧雲-  lukeminen
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不毛な粗筋。どれも不幸になる結末。 ★トミー:森田透(レックスのギター➡演歌歌手、男娼) ★ジョニー(今西良 歌手)・・森田のほうが容姿は美しい、魅力は今西のほうが上。 ★巽竜二(元やくざ映画スター)・・読んでいて、ジョニーのモデルはジュリーかな?と思ったり。じゃ、トミーのモデルはきっと 私生活が謎のあの人 だろうな?と想像。 景気が良かった頃の、退廃的な内容。凄く病んでいる登場人物。
カンカン

碧雲_lukeminen様の、読本のチョイスに驚かされます。何故今、栗本氏?って聞かれても困りますよね。 自分はこの小説を読んだはずですが、何だかきらびやかなロックグループのお話だったかなあ~と。

11/12 12:40
碧雲-  lukeminen

ホントに仰せの通りで、脈絡ない積読本攻略中です。 ヤオイの女王、栗本氏の作品ってどんなだろう?といつ読むか決めずに買い揃えた積読本です。 途中まで読んで放置したのは、つまらないから。ちっとも面白くない、酒と藥で潰れた芸能人の物語は、何の役にも立ちません。  この作品の時代背景は、景気が上がり調子の戦後の六本木から横浜界隈で、テレビ業界のスポンサーの主が、893が占めていた時代だから、退廃的だったのも仕方ない。栗本さんは、多分現場の実際を見て描いているのだと思います。

11/12 13:10
0255文字
Tanaka9999
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今西良の世界観をもつシリーズ。古典的BLものなんでしょう。ただ音楽の世界が舞台で、下巻や直接繋がる(ように思われる)朝日のように音楽の世界の周辺が舞台とは違い、どうも苦手な舞台。キラキラの世界の中がダメなのだろうか。
0255文字
たぁにい
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1981年刊行。この前編は「真夜中の天使」よりも前に書かれたそうだ。今作も2冊に共通する今西良という誰をも惹きつけてやまない魅力を持つシンガー(前作とは別人として読んだ)を愛してしまった三人の男たちの苦悩とその壮絶な末路が風間(三人のうちの一人)視点で描かれている。前作よりも良の存在がピュアで、風間、巽、修についても、良というある意味不可侵な存在を愛してしまったことで、その愛に翻弄され苦悩し狂っていく様が苦しくて切ない。衝撃のラストに絶句。そして風間が最後に良にしたことには我慢がならなかった。下巻へ。
0255文字
サト
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こういう独白系は入りにくいんだよなーと思いながら読むも、いかに良が魅力的かを並べ立てられると風間やバンドメンバーと同じく庇護下に置きたくなってしまう。これが、少女や女性でなく少年めいた青年だからこそ、彼に参った人間は苦しむのだ。性別だとかスター性だとかは意味がなく、良という個そのものが持つ強烈なミューズ感に追いつめられる風間や修の熱情が、苦しいけど心地良かった。良が、いつか自分の思う幸福を感じられればいい。けど、退廃的で破滅衝動が強そうで危うい良が魅力的なのだ。ジレンマ。
0255文字
honoka
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これは持って行かれてしまう!読んでいる間、自分は風間になっていた。現実に戻れない〜〜これから仕事なのに…そして下巻持って来ていない(T . T)感想は下巻で。
青龍

懐かしい!発売時(学生時代)に読んでツボだったけど、火事で焼失し、買い直していない。買って、読み返そうかな。

06/29 21:08
honoka

青龍さんもリアルタイムで既読でいらっしゃるんですね。仕事でクールダウンしたのに帰りの電車で、特にクライマックスを読み返してしまったので、今、イライラしながら家事をしてました。早く続き読みたい〜〜(でも読メのチェックは怠らない(^_^;)

06/29 21:14
6件のコメントを全て見る
0255文字
CCC
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音楽にしろ同性愛にしろ、作者の趣味が前面に出ている作品。序盤から歌手の名前がずらずら並び、芸能界への言及が続く。勢いと若さが感じられて面白かった。ファンタジー長編で知られてる作家だけど、個人的にはこういう路線をやってる時の方が好み。ただ、前書きからも読み取れるが、人を選びそうなところがある。なんでも、八割方の男性読者には読まないで欲しいらしいし。……まあ、自分が残り二割に入ってるとは思えないけど、気にしないで読み進めることにする。前文は前文、本編は本編ということで。
0255文字
kaizen@名古屋de朝活読書会
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ネタバレ as a matter of coures to him and , to Janis with love の2つの章からなる。 主人公の今西良というロッカー(歌手)は,ほかの作品にもでてくる。 栗本薫の作品における主人公の透明感を保っている。 栗本薫の男性に対する憧れの一端を見たような気がする。 あるいは、自分がそういう生き方をしたかったのか。
0255文字
雙楜
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再読。初読のときは「軽い」と感じたのだが、今回はそう感じなかった。BLを読みなれたせいか。一部に特殊な表現があり若書きの感は否めないが、構成力などはデビュー後の諸作品よりも優れている。作中作との二重うつしも見事。下巻は上巻よりずっと面白かったおぼえがあるので、期待して読む。
0255文字
   丰
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Y-20
0255文字
碧雲-  lukeminen
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表紙は、竹宮恵子さんの絵です。この物語には、実在するモデルがいたってことなので、私は一体それは誰なんだろう??と妄想しながら読みました。・・この時代のスターをよく知らないけれど、芸能界=反社=危ない薬 が当然のようにあった時代なんですね。
0255文字
merein
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全巻読んだがひ弱な坊ちゃんがふてぶてしくなるまで。
0255文字
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
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はるか昔、ハードカバーで読みました。すごい、この内容を文庫にしちゃったりしていいんだーとある意味衝撃的。
0255文字
ちわ☆わん
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過去読了本
0255文字
那由多
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栗本薫お気に入りの今西良が登場するものの中では、今作が1番のおすすめ。上巻はA面。下巻がB面。良は美しかった頃の沢田研二さんがモデル。作中のドラマは『悪魔のようなあいつ』。DVD化されたのを、観ました。
0255文字
yu@デパスハルシオン
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私は23歳。ひとまわり以上離れた主人に「今まで読んだ本で一番印象深かったものはどんなの?」と聞いたときに教えてくれたのがこれ。現代で言うBLなのかもしれないけどBLというジャンルにまとめてしまうのは作者に申し訳ない気がするほど繊細で、苦しくて、切なかった。というか今でこそこの手の話は割と受け入れられているように感じるけど、当時これを書こうと思ったのがすごいなと思う。作者は当初出版するつもりはなかったようですが。
0255文字
でぐりー
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1985年7月19日 読了
0255文字
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