読書メーター KADOKAWA Group

サドから『星の王子さま』へ―フランス小説と日本人 (丸善ライブラリー)

感想・レビュー
7

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
明石
新着
谷崎潤一郎に田山花袋、大江健三郎と、明治以来の日本の文士がいかにフランス文学を読み、自作に取り込んできたかという、いうなればフランス文学の日本における需要研究の一冊。サドやバルザックに始まり、直近(出版年が93年なので当時は超直近)ではアゴタ·クリストフと、日本でウケたフランス文学作品を、日本人の需要というプリズムを通して見る視線は、なんだか灯台下暗しというか、私には目新しく感じられ、終始興味をそそられつつ読了した。知識教養云々というよりもまず、フランス文学を身近に感じさせてくれる本ですね。良書。
0255文字
Shun'ichiro AKIKUSA
新着
書きぶりはかなり軽い。
Shun'ichiro AKIKUSA

筆者が専門のユゴーはかなりあっさりしているのに対し、大江のサルトルからの影響を論じた章は論文化できそうなほどの密度がある。

12/16 12:28
0255文字
nranjen
新着
フランス文学を、日本作家(主に)の受容を通してダイナミック縦横無尽に論じている。でも、そういえばこういう視点ってなかったなー。意外な盲点な気もする。
0255文字
ふみすむ
新着
サド以降のフランスの代表的な小説家とその主要作が紹介されている。また、サルトルに触発された大江健三郎、バルザックに私淑した谷崎潤一郎など、比較文学の視点から近代日本作家を論じているのも本書の特徴である。なかでも、田山花袋が一心不乱にモーパッサンの小説を研究していたというのは興味深かった。現代の芥川賞にも通じる「私小説」、その嚆矢である『蒲団』がフランス文学の影響によって生まれたなど。感慨深い。
0255文字
kiji
新着
フランス小説の紹介以上に、それらに影響を受けた日本人作品の解説が面白かったです。谷崎、モーパッサン、大江健三郎、アゴタ・クリストフらに興味がわきました。それにしても未読作品のなんと多いことか
0255文字
月と星
新着
★★★★いきなりフランス小説を読み始めれば、おそらく挫折するでしょう。でもこれを読んで外堀から埋めていけば、挫けずに最後まで読めたかもしれないと思わせた本です。特にサルトルと大江健三郎の関係には興味がわきました。
0255文字
未来から来た人間は如何にして未来に帰るのか研究会
新着
マルキ・ド・サド バルザック ヴィクトル・ユゴー モーパッサン サン=テグジュペリ サルトル アゴタ・クリストフ
0255文字
全7件中 1-7 件を表示

この本を登録した読書家

今読んでいる読書家全0件中 新着0件

登録しているユーザーはいません

読みたい本に登録した読書家全5件中 新着5件

サドから『星の王子さま』へ―フランス小説と日本人 (丸善ライブラリー)評価70感想・レビュー7