形式:文庫
出版社:中央公論新社
旅の話はもっぱらGoogleMapが読書のお供になった。ネイティヴの発音をカタカナ表記する時の誤差を踏まえ、地名を検索探索するのも楽しいのだが、旧ソ連は名前そのものが変わってしまって、ちょっと大変だった。
この夫婦は有名な夫婦だったのか。そこ踏まえて読めばまた違って見えたのかなぁ。でも周りの捉え方からして多分俺と感性が合わないんだろうな、少なくとも旅に関しては。
この本はバスよりも飛行機よりも船が似合う、とても長い時間を過ごすことになる船のなかでうつらうつらとずーっと読んでいたくなる 旅行の移動時間の普段の生活の場所からどんどん離れていく感じが好きで、それを感じるために、そして何にも邪魔されずにずーっとこの本を読み続けられる時間のためにわざわざ時間のかかる海路で旅に出たい、そしてそのときの目的地は少し暑いところが良い
(本作のなかの彼の地は私の思い描くロシアやスウェーデンよりやたらとずっと暑そうである)、みたいなことを考えながら日常の通勤電車内で読んでいたら、またもや降りる駅を通り過ぎていました
「公演中止の自粛期間中にウエクミ先生が真風さんに勧めた本」という、わかる人にしかわからない超ミーハーな理由で購入した1冊。恥ずかしながら、先日読んだ『ひかりごけ』の武田泰淳氏のお連れ合いだということすら読み始めてから知った。ここで描かれる泰淳氏はあの作品からは想像できないくらいとぼけていて可愛らしい。偶然とはいえ、泰淳氏の著作を読んでからこちらを読めてよかった。
百合子さんの文章の魅力を簡単に説明できないのがもどかしいです。須賀敦子さんが『本に読まれて』で書いてくれた『富士日記』評に勝るものはないかと… 私が旅したのは10年ほど前でしたが、エルミタージュのトイレはなかなか勇気がいりました。でもガイドブックに載っているようなホテルやレストランはまずまずだったので、もう変わっているかもしれません。エルミタージュはピカソやセザンヌの絵もなんでもない風に置いてあり、一日居ても飽きなかったです。目移りしすぎますが。
なおこっかさん、こんばんは。『本に読まれて』と『富士日記』は是非、読んでみたいですね。それにしても、向田邦子、須賀敦子、米原真理そして武田百合子と、いいなと思う女性作家がもう皆、故人というのは残念です。
レモングラスさん初めまして(^_^)vお気に入り登録有難うございます。私も以前この本を読み文面から伝わってくる百合子さんの天真爛漫少女の様な心持ちにすっかり魅了されてしまいました。内容はもうあまり覚えてないのですが(笑)また読み返したいと思います。レモングラスさんのレビューも楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします(^-^ゞ
こちらこそありがとうございます😊 「チェーホフの生涯」などハナハナさんのレビューには読みたい本が沢山でワクワクします。これからも楽しみに拝読させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
しかし武田百合子は素朴ながら味わい深くて可愛げもある文章を書くなあ。失礼ながら武田泰淳の小説や評論を面白いと思ったことはないけれど、百合子さんの文章はいっぱいちゅき。「こんな長い日記読めるか!」とスルーしていた『富士日記』にも手を出してしまいそうでこわい。
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