形式:文庫
出版社:文藝春秋
生きるってことはね、何から何までみんないいことなのさ。病気だって、苦しみだって、悩みだって、それはお前、この死者たちの永遠に沈黙した世界から見るとね、生きていることの証なんだよ。生きていることがどんなにいいことか、お前は、もう一度、向うの世界に戻って、心の底から味わわなくてはいけないね」
病気、苦しみ、悩みなどという、誰もが避けたいと願うはずのものまでも、「生きていることの証」としてよきものとして捉えることは、勇気を与えてくれる。スタジオジブリの映画「かぐや姫の物語」の主題も、きっとこのようなことだったのではないか、と思えてくる。
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