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出世ミミズ (集英社文庫(日本))

感想・レビュー
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なま
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★4.3 アーサー・ビナード(朝・美納豆)エッセイ集。好奇心旺盛で日本文化にも興味津々な様子が伝わってくる。数々の疑問を一緒に共有し、スキップする様な文章が軽快に生きる楽しさを教えてくれる。ユニークな視点や発想に日本人が気づかせてもらうことも多い。傍迷惑なイビキを「ノクターン」とし、節分のイワシとヒイラギをブーケなんて素敵。表題作のCRAWIERS(ミミズ)も語源が水泳のクロールと同じだったとは。英語と日本語の比較にしても面白い。
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山崎にう
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購入。再読。日本人より日本語を駆使するミシガン州出身のアーサー・ビナード氏が、ミシガン州での幼少期や日本に来た経緯、日本語習得への道のり、イタリア留学時の経験や複数言語を習得し翻訳に関わることで気づいた各言語の面白さなど、様々なことについて綴ったエッセイ集。立川談四楼氏の解説を読んでから改めて読むと、すらすらと読み流して気づかずにいたエッセイの構成の妙に感心します。
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海恵 ふきる
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アメリカ人のアーサー先生は、日本語を学んで15年でこれを著した。日本人も知らない古風な言葉がわんさか使われている。ぼくのように外国語を専門的に学んでいる人間は、こういう本を読むと身が引き締まる思いがする。しっかり勉強すれば、異国語でも自分の文体というものを持つことができるのだ。母語話者たるぼくは、異国語を学びながらも日本語にももっと卓越していかなければ。みずみずしい好奇心に溢れた文章だった。俳句や短歌や書道、ひいては謡など、興味のわいた事柄は異国の地であってもどんどん挑戦していく姿勢はぜひ見習いたい。
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秋 眉雄
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ネタバレ出世ミミズとは、ブリ(出世魚)のように成長と共に名前を変えるアメリカのミミズのこと。
秋 眉雄

読了後、チョッキ購入。例えば、キャンプファイヤーを囲むと自然発生的にホラ話が始まるという、そういう非常にアメリカ的なものってホントにイイなと思わせる、そんなステキな日本語で溢れている本です。先日行ったシンポジウムで池澤夏樹さんが言っていましたが、芥川賞選考会の席で石原慎太郎がアーサーさんの文章を物凄く褒めていたそうです。なんだか分かるような分からないような話ですが。

12/23 00:00
秋 眉雄

来日前に『七人の侍』を観たけど全然聞き取れなかった、でも今なら聞き取れるはずと語るアーサーさんですが、いやそれは無理でしょう。あの映画は日本人でも聞き取り不能箇所が多数ですから。

12/23 00:02
0255文字
kinkin
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タイトルが面白い。どんな意味なのかは読んでのお楽しみ。アーサー・ビナードという人はすごく日本語が堪能で私なんかよりずっとボキャブラリーが豊富だ。その豊富さが逆に日本語の文章として悪い意味ではない違和感を感じる。多分日本人が外国に行ってネィティブの人が普段使わないような分厚い辞書に載っている言葉を使うことに似ているかもしれない。エッセイはどれも今まで気づかなかった視点で書かれているものが多い。特に眠りと夜行バスのことを書いた「ノクターン」という話がとても好きになった。
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山崎にう
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古本屋で購入。エッセイ集。来日アメリカ人の日本語によるエッセイで、日本に来た理由、アメリカとの文化比較、青春の思い出など。日本人より流暢に日本語操ってるなあ。日本語の出世魚に相当するアメリカのものはミミズでは? がタイトルの由来。
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バナナフィッシュ。
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著者の滑りよい日本語が心地よくこころに響く。来日した当時のことから、現在の日常にいたるまで。勝手に想像していると、とても礼儀正しそうな子供が出来上がってしまうのだが、このエッセイを読む限りそんなことは皆無。むしろやんちゃ。幼少時のエピソード一つとっても心が和む。
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ほむ
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1990年に来日されたアメリカ人のアーサー・ビナードさんのエッセイです。私の生まれる前に来日されているので、日本歴は私よりも長いのですね。書道、短歌、俳句など積極的に習っているそうで筋金入りの日本通のようです。数ページの話ばかりなのですが、どの話にもクスリとくるオチがついており期待以上の作品でした!
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ヒラP@ehon.gohon
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日本人以上に日本人のビナードさん、簡潔なエッセイは気持ちよく響いてきました。
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オイコラ
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そんじょそこらの日本人より日本の言葉の知識があり、それらを自然に使いこなしながら外国人ならではの疑問、視点で様々なことに触れていて読むのが楽しい。日米比較みたいな部分も、どちらにも愛着があるのがよくわかる。名前の当て字が「朝・美納豆」だそうだが、納豆がお好きなんだろうか…毎朝納豆食べてそうな字面だけど。
ヴェネツィア

ビナードさんは、納豆が大好きです。

07/19 18:44
オイコラ

やっぱりそうなんですか。「美納豆」!ありがとうございました。

07/21 17:06
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^o^っpe
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外国人ならではの視点はあるのに、日本人より慣用句や日本語の意味を知っていて大切に使って書かれた、来日10〜15年経過当時のエッセイ。日本語が母語でないこと忘れてしまうほどだが「いわなくていいI(アイ)がおきにいり。『ぼく』を省略するので、主語・目的語の主従関係がなんだかより平等に近づく感じがする」なんて所を読んで思い出す。もっと日本語を知ろう、知らなきゃ損と強く思った。
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ふろんた2.0
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日本人より日本語を知ってるといっていいほど言葉に対する造詣が深いエッセイ。母国語が英語なので、日本人にはない着眼点が面白い。
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しろくろ
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アーサーさん、やっぱり面白い!落ちまでつけてこの短さ。翻訳担当したのも読んでみようかな。
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mitu
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アーサー・ビナード(朝 美納豆)さんの日本語によるエッセイ。気軽に読んでる方が多い中、情報量の多さに、相変わらずチェックの傍線。釣り好きのミシガン州生まれの作者が、釣り餌の『出世魚』ならぬ大きな『ミミズ』からタイトルを。短歌の宮柊二氏、詩人・菅原克己氏。アメリカの彫刻家・立体本作家ディック・クルーガー氏との出会いの顛末は楽しいだけでなく日本での展覧会やこの本の挿絵に発展。社会派画家ベン・シャーンとの時代をまたいだコラボなどなど。建国以来なにかと戦争の多い故国批判も織り交ぜて360度の守備範囲にひたすら脱帽
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ヴェネツィア
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アーサー・ビナードさんの日本語によるエッセイ。翻訳ではなく、あくまで御本人が日本語で書いている。外国人に対して(ただし、アジア人には言わないだろうが)、「日本語がお上手ですねえ」などという域をはるかに超えたもの。あなたに謡曲が謡えますか?あなたに歌が詠めますか?彼、ビナードさんはこれらを易々とクリアーするのだ。日本語の語彙にしても「ヒサカキ」なんて知っていますか?本書を読むと、彼の思考がまさしくグローバルなそれであることに気がつく。英語と日本語の垣根を越えると、そこに新たな世界が開けるのだろうか。
ヴェネツィア

ご本人にも会ったことがあり、知っているというと言いすぎだが、少なくとも面識はあるビナードさん。彼のフレクシブルな思考の柔軟さはすごいと思う。

04/09 20:32
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deku_dec
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エッセイ。1つ数ページと短いエッセイだけど、各エッセイごとにきちんとオチをつけているので読みやすい。同じ魚とか昆虫の日本語と英語のネーミングの違い、強調されるアングルの違いから新鮮な驚きだったり、感で変わる印象についてのエッセイが面白い。それから著者が入っている短歌会や謡いの教室についてのことが書いてある『「鼻たれ小僧」をめざして』も好き。
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わらび
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言語に対する知的好奇心がすさまじい人です。母国語と日本語の比較をしてみたり、自分の経験や両国の違いなどを面白がったり。日本語表現もとても上手で読みやすく、著者の日本への愛が伝わってくるようです。
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うたまる
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日本語の詩やエッセイで賞が取れるレベルの語学力を持つ著者。1つの単語・諺を異言語比較したりするところが魅力だが、加えて調べ魔な人なんで薀蓄も楽しめる。今回喰い付いたもの……「凧の語源、日本は蛸、英語ではkiteで鳶、スペイン語ではcometaで彗星」「クローバー(白詰草)の和名の語源は、ガラス製品の箱の詰め物にされていたから」「米国では釣堀のような狩猟場があり、ハンターがメニューから選んだライオン・キリン・シマウマなどを撃つことができる」「人間から毛が無くなったのは、蚤や虱が棲める面積を減らすため」
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儚俣
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巧みで柔らかな日本語で語られてはいるが、なかなか辛辣な指摘もある。作者の言葉に対する広く深い知識が垣間見れて楽しめた。ただの日本通な優男ではないな(笑)
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彩美心
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豊かな言葉に驚きつつおもしろく読んだ。
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ごへいもち
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「日々の非常口」に比べるとちょっと…
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竹薮みさえ
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ちょっと休憩第二弾。これはおいしいお茶のような本。最高級茶とかではないけれど、良い暮らしの中で丁寧にさりげなく煎れたお茶の味わい。
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みなかすみ@道北民
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外国の方なのに、日本人の日本語より読みやすいし、何より面白い。解説の最後の一行じゃないですが、アーサー・ビナードの世界を知ることが出来て良かったです。他のエッセイや詩も読んでみようと思います。
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tora
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外国人であるのに自分より遥かに豊かな表現力に嫉妬する。
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ひなた
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いちいちツボにはまった。 日本語は確かに堪能なのだが、少し上の世代が使う日本語という感じがして懐かしい温かさが心地よい。
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Figaro
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「空からきた魚」に似た感じ。楽しんで読める。
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ぱせり
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日本語――言葉を習得するセンスって、その言葉の意味を言葉で理解するより先に五感で感じられるかどうか、だと思いました。
0255文字
てる
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Yam
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外国人の目から見た日本がわかりやすく書いてある。筆者の方が日本に詳しくて、もう一度日本について勉強し直そうと思った。
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