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増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫) (文春文庫 フ 1-4)

感想・レビュー
653

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きゅうり
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アウシュヴィッツに行く機会があったため読んだ。 弱冠14歳の思考や文章とは思えない読み応えがあり、なぜ現代まで語り継がれているのか理解した。戦況や隠れ家の生活はもちろん、年相応の悩みも赤裸々に語られていて、一人の女の子とごく親しくなれた気分だった。 終わりがわかっているからこそ、日付が進むにつれ心苦しかった。
chamogreen83

私も10年前、アウシュビッツ行きました。 日本語のオーディオ説明があって助かりました。 神聖視されていますが、アンネには普通の女の子の側面もあったのだ、と分からせてくれる本だったと思います。

03/22 08:21
0255文字
edoanvil
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だんだん危機が迫り来るのかって思っていたが、そうでは無かった。おいつめを待っていたら終わってしまった。そりゃそうかか。
0255文字
yrrrr
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才能に溢れた少女が、苦しみと、怒りと、喜びを綴った、平凡で非凡な日記。
0255文字
satoromance
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★★★★★
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ディーン・ウィンチェスター
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ユダヤ人迫害と苦しみの歴史的資料だけではない。 ナチスの脅威という物語の舞台装置があり、加えて2年以上にわたる常に恐怖と隣り合わせの閉鎖的な隠れ家生活。 そのような異質で極限の環境の中で思春期の少女がどのようなことを思い、成長し、同居人たちとどう触れ合い、衝突したのか。 そして恐怖に支配されず、己の内をいかに幸福感で満たしていったのか。 そういったリアルを描くことによってひとつの文学作品として読者を楽しませたい、感動させたい。 そのようなアンネの思いを感じ、彼女の作家としての生命の力強さを感じた。
0255文字
あすみ
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ネタバレ昔児童書で読んだアンネの日記のアンネ・フランクからは迫害にも、つらい生活にもめげず最期を収容所で迎えた英雄であり聖人みたいな印象を受けた。それが思春期を逃げ場のない隠れ家で送ることになった普通の女の子だとガラリと変わった。日記が突然終わり、あとがきになったとき異様に心が重くなったし、アンネ達がいつどこの収容所でどのように死亡したかとかさらに重くなる。アンネたち姉妹は収容所が解放される1ヶ月前に、ペーターはわずか3日前に死亡とあってやるせない気持ちになる。
0255文字
ゼロ投資大学
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第二次世界大戦の時代、ドイツによるユダヤ人弾圧政策が行われ、ありとあらゆる自由が制限された中で、アンネ少女が日々の生活を克明に記した日記。ナチスに見つかったら過酷な収容所に投獄されてしまう極限の状況の中で、大きな声も出せない隠れ家を拠点に未来に希望を失わずに生き続ける一家の姿をうかがい知ることができる。
0255文字
午後の実験室
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未来に希望いっぱいな普通の女の子の日記だった。へこんだり拗ねたり嬉しくなったり怒ったりしてて、かわいい気持ちで読んでたら突然終わってしまった。私と何も違わないのに
0255文字
ayu
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2年の日記の間にすごく成長している…とまずは感じた、読書量、考える量がすごいのだと思う。 それでも年頃の女の子だなと。若い頃、急にセンチメンタルになったりすることはあった。同じなのだなあ。 この年で政治のこと歴史のこと知識がたくさんあることすごい、、でもペーターのこと助けたいというのはかなりのおせっかいだ…! 潜伏生活ってどうやってするのかと思ってたけど助けてくれた人がいたんだなあ。 第二次世界大戦、日本のことはある程度わかるけど世界に目を向けたことなかった。もう少し知りたい。
ayu

どんな不幸の中にも、つねに美しいものが残っているということを発見しました。それを探す気になりさえすれば、それだけ多くの美しいもの、多くの幸福が見つかり、ひとは心の調和をとりもどすでしょう。イギリスは自国と自国民のために戦っているのだ、とはだれも考えず、みんながみんな、一刻も早くオランダを救うことこそイギリスの第一責務だ、そう決めこんでいるようです。でも実際のところ、イギリスがわたしたちにどんな義理があると言うんでしょう。

01/16 22:24
ayu

孤独なとき、不幸なとき、悲しいとき、そんなときには、どうかお天気の良い日を選んで、屋根裏部屋から外を眺める努力をしてみてください。街並みだの、家々の屋根を見るのではなく、その向こうの天をながめるのです。恐れることなく天を仰ぐことができるかぎりは、自分の心が清らかであり、いつかはまた幸福を見いだせるということが信じられるでしょう。

01/16 22:27
0255文字
SATOMAN
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『アンネ・フランクと旅する日記』上映会を機に、あらためて読み直した。隠れ家生活の中で起こる様々なトラブルに、子どものように怒ったり、大人のように悟ったり。中学生の年齢という、大人と子供が入り混じる、複雑な心が記されている。 日記は1942年6月〜1944年8月の間、2年2ヶ月ほどの期間綴られているが、後半になるほどボリュームが大きくなってきて、精神的な成長がうかがえる。14歳から15歳になった頃、ペーターと心を通わせながらも、彼が信仰心や向上心を持たないことに幻滅し、
SATOMAN

両親が自分を大人として扱ってくれないことに怒る。自立心が強く、自分を顧みて反省する心も持つ。理想の大人像、したい仕事について情熱的に記し、将来は自立した女性になるという夢を持つ。人種によって差別されることのない世界を夢見るアンネの言葉を読むと、胸を締め付けられるような思いがする。 ホロコースによって犠牲になった多くの子どもたち一人一人に、アンネのような物語があったはず。そのことに想いをいたしてくれる、永遠の名著であると感じた。

01/16 20:22
0255文字
kaya
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オランダ旅行、アンネフランクの家に行く前に読破。アンネの日記という言葉は知っていたものの、中身は無知でしたが、教養的にも人生の中で読んでよかった一冊。子供ができたら、いつかは読んでほしい一冊となりました。過酷な状況下でも外国人特有のコミュニケーションで、時には隠れ家生活と思えない時もあったり明るく描かれていて、14歳前後の少女とは思えない文才と豊富な知識やものの見方考え方…とても素晴らしく尊敬します。オランダに住んでいた一少女が日本や世界中の人が知り、アンネの名前は生き続けているのがなによりの救いです。
0255文字
まみ
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アンネも本当の友達がいないことを悩んでいた、私たちと変わらない普通の女の子だったこと、様々な制限があってもユダヤ人たちは精一杯楽しもうと生きていたことなどを学びました。 アンネは短い生涯だったけれど、隠れ家での生活を送りながらも日記を書き続け、作家になること、「死んでからもなお生きつづけること」という望みを叶えてしまったすごい少女です。
0255文字
イーノ
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アンネの家を訪れたことをきっかけに購入 WWⅡにおけるユダヤ人迫害の歴史、という大きな切り口ではなく、1人の少女からの視点で見た理不尽な境遇のリポートからみることができた。思春期にある幼い日記から鋭い洞察に変わっていく過程は現代におけるフェミニズムなどの先行者だったと感じた
0255文字
Litta
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たった1人の少女の日記が何年も読み継がれるものになったなんて当時のアンネは想像できていなかったことなんだろうなと思った。ただ、その日記が広く知られるようになった要因が戦争だったなんて皮肉にも程がある。戦争を終えて、当時の恐ろしさをアンネ自身が伝える作品になれば良かったのに。 未来を信じて隠れて生きていた少女達が報われる未来はなかったのだろうかと思ってしまうし、日本人で特に強く信仰する宗教がない私としては宗教を理由に迫害することに疑問を感じる。
0255文字
bjtqm877
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(;>_<;) 読むのしんどかった。
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もちもち
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あともう少し、なんとか持ちこたえていれたら。そう思ってしまう。難しいことと分かっていても、人と人とが認め合い暮らすことの、そうして暮らしていけることの尊さを感じる。安っぽい感想しか残せないが、うら若い女の子がこれらを書き記し、残っていることに震えずにはいられないのだ。
0255文字
Alm1111
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ページをめくる手が重い。内容には残酷シーンも虐殺シーンも無い。10代前半の少女が夢と将来の希望を書き綴っている日記。だからこそアンネのその後を知る読者には辛い物語になる。しかしアンネの聡明さに驚かされた。人生、人権、政治、人とはーー読者を意識し、豊かな語彙と表現力で書き綴ったアンネ。もし彼女が生き延びたらどんな人生を送ったのだろう。皮肉なことに彼女の『作家になる」という夢は彼女の死を経て叶えられた。わずか13〜14歳という若さで世界中で読まれるベストセラーの著者になったのだから。帯の映画もおすすめ
0255文字
tess
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2年間にわたる隠れ家での不自由な生活の中でも心身共に大きく成長していたアンネ。そして突然訪れる終わり。今ガザ地区で繰り広げられている惨状が一日も早く終わり1人でも多くの命が救われる事を願う。
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☆彗星☆
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ネタバレアンネたちの末路は知っていたので、読むのが辛いときもありました。内容は環境を除けば、普通のレディの日記です。だからこそ時間をかけてしっかりと読んでいきました。所感としてもやっぱり人生のどこかで1度は必ず読んでおくべき一冊だったなと思いました。何より恐ろしいのは、まだこの時から1世紀すら経ったおらず、歴史的に見ればまだまだつい最近のことでもあるということ。この意味は、本当に大きく受け止めなくてはいけないなと改めて思いました。ブログにてhttps://sui-sei.net/アンネの日記-感想/
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おおとろ
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☆☆☆☆☆ 再読
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なぎさ
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思春期の女の子の日記でした。分かるよ、そう思うことあるよね。人ってそうだよね。と思いながら読んだり「隠れ家」での生活を想像しては胸が詰まってしまったり… 日記を通してアンネのことを知るうち、自分が置かれている環境がいかに恵まれているか気付かされました。 戦争がなければどんな人生を歩んだんだろう。胸の中で呼びかけてしまいます。
0255文字
iu
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アンネのペーターに対する気持ちは、果たして「恋」だったのだろうか…?特殊な環境下、大人たちとの関係悪化など、お互いに「拠り所」を必要としていたのは確かだろうけれど…
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tokotan
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池上彰さんの本で紹介されたのを機に手に取りました。伝記漫画等のイメージでは『悲劇の少女』でしたが読んでみると一変。 本当にごく普通のローティーン少女。最初にあるクラスメート評論はズケズケでさすがに編集部がイニシャルにしていた。 でも約2年日記を書き続けると…アンネの内面がとても成長していることが分かる。とても観察眼が鋭い子。戦争や政治も自分なりに 理解しようとしている。そしてユダヤ人としての誇りを意識し、自分が消えないように努力をしていた。この日記で願い通りアンネは 生き続けているのだ。
tokotan

オランダ亡命政府が戦争が終わったら人々が戦争中に書いた手記を集めて公開しようとしていたのは知らなかった。 これがきっかけでアンネは自分用と公開用の2つの日記を残していたんですね。エゴドキュメントだ。

08/04 18:36
0255文字
hiyu
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思った以上に結構赤裸々であり、少々びっくりした。戦争が引き裂く状況、生活の描写はやはり予想以上に堪える。突然の終わりもそう。アンネが別の時代を生きていたらどうなっていたのだろうと思わざるを得なかった。
0255文字
nagio
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ネタバレ小学生の頃に、「アンネの日記」という題名の、アンネフランクの伝記を読み、とても衝撃を受けたことを覚えている。 大好きな小川洋子さんの作品に多大なる影響を与えた「アンネの日記」を、全部読みたくなり本書を購入。ちょうど80年前の今日、書かれた日記もあった。目を閉じて、狭い部屋で日記を書く少女の姿を思い浮かべる。隠れ家の中で息を潜めて生活しながら、日記の中に苦悩や恐れ、そして喜び、愛、希望を書き綴ったアンネ。生き生きと書かれた文章に、溢れ出る才能。書くことは生きることだった。読むことができて本当によかった。
0255文字
ペッパー
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アンネから手紙をもらうような気持ちで読みました。毎回日記の終わりに記される 「じゃあまた、アンネ・E・フランクより 」この挨拶にアンネの存在を感じ胸がぎゅっとなります。
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AKO
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ネタバレアンネ・フランクが13歳の誕生日にプレゼントされた日記。だが、その日記をもらって間もなく、ユダヤ人狩りから逃れるために、隠れ家に身を隠した約2年間の記録が記される。現在、オランダでは、アンネを神格化しているようだが、日記を読む限りではちょっと大人びた思春期の普通の少女である。いつ明けるとも知れない絶望の中でも、希望を持ち続け、もう少しでトンネルを抜けると思った矢先に「アンネの日記はここで終わっている。」の一文に言葉を失った……。作家として有名になることを夢見た少女の夢が、こんな形で叶おうとは何とも皮肉だ。
0255文字
K子
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ネタバレとても聡明な女性なのだと思う。前向きに生きているんだなととても切なくなった。戦争がなければ、と思ってしまうが一人の女性が懸命に生きた証はずっと語り継がれないといけないと思うし、読めて良かった。うまくまとまっていないが、読めて良かった。頑張って前向きに生きよう。
0255文字
黒ピー君
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毎日少しずつ日記を読み、次第に当時のアンネの生活を共に感じた中での突然の終わりに本当に心が痛んだ読書となった。罪もない人々が戦争や迫害という行為で何を感じどのような生活が待っているのかが分かる貴重な日記である。歴史を変えることはできないが、歴史を繰り返さないためにも後世にこのままの形で残すべき一冊である。
0255文字
naru kisuzu
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ネタバレ終盤、当時のユダヤ人迫害のリアリティが、アンネの日記からひしひしと伝わってきました。 自分が同じ境遇だったら…と考えると、今の現代日本はありがたいなと思えます。 ユダヤ人とはいえ、15歳の女の子。 強制収容所に連行され、病気で死んでしまい、'隠れ家'に住んでいた8名で唯一残ったのは父親のみ。 恐ろしい時代だなと思いました。。。もうあってはならない。。。
0255文字
ki
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「どんな富も失われることがありえます。けれども、心の幸福は、いっときおおいかくされることはあっても、いつかはきっとよみがえってくるはずです。」 10代前半の子が書いたとは思えない、生命への洞察。 連合軍の進撃が、唯一の希望だったアンネたちのように、 今も世界の何処かで、戦争が終わる日を待ちわびて、静かに耐えている人たちがいると思うと、 戦争はいけないし、戦争を始めた時点で大罪なんだと思う。
0255文字
ふな
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再読。1日1日噛みしめるように読んだ。隠れ家で過ごした2年間のアンネの心の成長が著しい。両親の結婚生活についての描写が的確で、よく見ているなと感心した。女性器についてかなり克明に描かれていたのには面食らった。これは公表するのに勇気が必要だったと思う。ペーターとの距離が段々と近くなっていくくだりは映画を見ているようでドキドキした。苦労も多い生活だったろうに、希望を見失わず人を信じ続けた彼女は本当に強い人だったのだと思う。
0255文字
厭世スト
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ネタバレアンネがこんなにおてんばな感じの女の子だとは読むまで知らなかったので、驚いた。初めの避難前の生活を友人などを書いた部分は「学校生活で女の子ってこんなこと考えてるんだな」という楽しみ方もできる。クラスの可愛い子も似たようなことを考えていたのかなと考えたり。隠れ家に行ってからは葛藤の日々が続くが、そんな中でもユーモアを交えた文体を貫いていてすごいと思った。また、思索的な部分も垣間見え、彼女の聡明さに驚かされた。文も面白く、才ある者に年齢など関係ないとよく分かった。「親愛なるキティへ」をもう見られないのが寂しい
0255文字
篠崎友紀
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本を読んでいて80年前のアンネから80年後の僕に手紙書いて送ってくれているそんな感覚になりました。 当時と今は全然時代も違うしそれぞれの環境も違うけど、人は絶望的な状況でも前向きさを失わないことがとても大事な事だと思いました。 今の平和な日本に感謝して1日1日に感謝しよう 読み終えた後そう思える一冊でした。
0255文字
記憶喪失した男
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ネタバレアンネは強気で自信家だ。しかし、それだからこそ、このような日記を書けたのかもしれない。世界でいちばん売れた日記。読みやすく、面白かった。戦争についてだけでなく、十三歳から十五歳が書いた思いの記録という価値もありそうだ。おそらく、これはノンフィクションなのだし。
0255文字
ささらもさら
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俺はアンネが生きた時代から八十年近くをへだてた日本人のおっさんだが、読んでる間はアンネという、かけがえのない友人と、身を寄せ語り合ってるような気持ちになった。読み終えて、戦争、虐殺が奪ったもの、失われたもの、そのあまりの大きさに慄いた。それはアンネが文才ある魅力的な少女だからではない。失われた生命のひとつひとつに、同じようにかけがえのない輝きがあったのだ。それを証明するかのように、アンネは言葉の力で悲惨な世界すら燦然と輝かせてみせる。すごいよ。泣きました。
ささらもさら

題材と起きた現実とを加味すると、多くの読者が「面白い」という感想を抱きにくいのはわかる。終わり方もあまりにも辛く厳しい。しかし生き生きと描かれた「隠れ家」の人間模様、そしてアンネの深化する思索などが描かれた「アンネの日記」は、才能ある作家(卵ではない。作家そのもの……)によって記された、まちがいなく「面白い」作品でもある。そういう感想を自分はもった。そういう読み方をしてもいいと思う。メッセージ性はもちろんあるが、それ以外にも汲み尽くせないほどの奥深い魅力が「増補新訂版 アンネの日記」にはあるように思う。

02/18 01:08
0255文字
ちえみ
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読書が得意ではないので最後まで読むのが大変でした。 最後に近づくほど悲しいような気持ちになりました。あと少しなのに‥。
0255文字
かめ子
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完読まですごく時間がかかってしまった。他人の日記を読むこと自体にしんどさを感じてしまい、またアンネの最期について調べその残酷さからそれ以上読むことに気持ちが向かなくなってしまった。しかし友人が完読後にとても感動し毎日に感謝するようになったという感想を聞いて再度読み始めた。本書の後半の、閉ざされた世界で息苦しい生活をしながらも、絶望せず賢く明朗で将来の希望に満ちた彼女の考えに感動した。ユダヤ人迫害や隠れ家での生活という事実を知る以上に、人間がどのような境遇でも強く気概を持って生きる様を学ぶことができた。
0255文字
HoriK
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隠れ家での暮らしと、アンネの日々の心境が事細かに綴られている。戦時中の情勢などが多く語られることを想像していたが、実際のところは、プライベートな話がかなりの割合を占める。暮らし向きがいつ変化するかもわからない状況で、また、非常に不安定な思春期の最中で、いろいろと悩みながらもそれでいて真の通った強さを感じさせられるという点には、驚かされる。とにかく将来に希望を持ち続けること、理想像を持つことが苦境を耐え忍んでいく上で重要なのだろうと思う。
0255文字
かに
新着
ユダヤ人であるアンネ・フランクの潜伏生活が日記に綴られている。アンネら一家4人ともう一つの一家3人ともう1人の8人はアンネらを匿っているオランダ人の会社の奥の隠れ家に住んでいた。潜伏生活の様子や戦争終結への展望や希望、アンネの内面、恋、人間関係が書かれている。読む前は潜伏生活の様子を知れると思い読み始めたが、まだ14.5歳のアンネ考えの深さ、人間観察の鋭さ、頭の良さ、人格などの向上心のすごさにただただ驚いた。一日の出来事をここまで深く洞察し考えを持ち書けるのは本当にすごいと思った。
かに

そして、戦争終結への希望が見え始めた頃にアンネらは逮捕され、アンネの父親以外全員終戦時には亡くなってしまう。隠れ屋での生活は決して普通の生活ではないが、考えてることや日常や人間関係は今の一般的な人達と変わらないものもあり、そんな日常が急に終わり、バラバラになり亡くなってしまうこと、戦争終結直前に亡くなってしまうことなど無常さを感じる。

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増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫) (文春文庫 フ 1-4)評価72感想・レビュー653