形式:文庫
出版社:岩波書店
顔も変わるでしょうねえ。でも、なんで皆気が付かないんだろうって不思議でした。🤔
アルベールのつもりでマクシミリヤンと記述。訂正しました。
(追記)ここまで感想数が巻によって大きく異なっている理由(発行年次を考えれば異常に少ない巻あり)がわからなかったのですが、kindle版を誤って登録していたことにようやく思い至りました。この巻以降は「読みたい本」の登録を修正しました。
ギリシャ人のエデがシーシャを吸っていたが、これはオスマン帝国の支配下にある際にイスラム圏から伝播してたのだろう。すでに許婚のいるヴァランティーヌとマクシミリアンが密かに塀越しに逢瀬を重ねる身分違いの恋の場面では、こういうのを求めていたんだと胸が熱くなる。年老いて瞼しか動かせないノワルティエ氏が孫娘の力を借りて、公証人のもとで父子の遺言対決を展開するのはほとんど現代社会である。
ドラクロワが「現代のルーベンス」呼ばわりで本当に19世紀の連載小説だと思った。イギリスの女王の戴冠式がニュースになることで、パリでのモンテ・クリスト伯爵の話題がかき消されたとあったが、これはヴィクトリア女王の戴冠だろう。フランスにおいては七月王政の頃、ドーヴァー海峡の向こうでは20世紀初頭までの60年以上にわたる大英帝国の最盛期が始まっていたことになる。
復讐いいなー(笑)。
復讐モノって、来るっていうのは分かってますがやはりその場面に来ると燃えますね!!!笑
金融市場の描写について、公債と株式を混同する表現がありますが、これは不正確です。全く別の資産かつ異なる市場で取引されます。さらに、国債の価格が一参加の売買で一日で大幅下落し、その翌日倍になるということは当時でもあり得ないでしょう。国債が半値になるというのは利回りが倍になるということですから。連鎖して銀行等が倒産する金融ショックとなります。専門家ぶってお恥ずかしいのですが、この箇所だけリアリティが薄れてしまうようなもったいなさでした。原書が既にこのようになっているのか、翻訳が不正確なのかは確認したいですね。
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