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曹 雪芹,高 蘭墅(11)司馬 遼太郎(10)岡崎 琢磨(7)アレクサンドル デュマ(7)トルストイ(6)ヴィクトール・ユゴー(5)赤川 次郎(5)クラウス・コルドン(4)佐藤 賢一(4)ジェイムズ・ジョイス(4)17%曹 雪芹,高 蘭墅15%司馬 遼太郎11%岡崎 琢磨11%アレクサンドル デュ…9%トルストイ7%ヴィクトール・ユゴー7%赤川 次郎6%クラウス・コルドン6%佐藤 賢一6%ジェイムズ・ジョイス著者グラフ上位10名
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みつ
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23篇を収録。副題の「苦く、甘く、熱く」は、コーヒーを評したフランス革命前後の外交官タレーランの、コーヒーを譬えた言葉から「黒く」を「苦く」に変えて短縮したもの。ただ、コーヒーの味については、いずれの作品でもほぼ触れられない(紅茶しか出さない店もある。p152)。著者は、一番年長の永井荷風(1879年生)から、一番若くても中上健次(1946年生。ただし1992年死去)までで、遠い時代、しかも各人が若い日に通った喫茶店の回想が主。「名曲喫茶」「ジャズ喫茶」なども含め、当時の「場」としての喫茶店が語られる。
0255文字
みつ
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科学と技術が相携えて発展してきた歴史を要領よくまとめた本。まず現代までを概観したのち、改めて歴史を遡る構成となっている。ただし項目によっては、その世紀を飛び越えてその後の発展までを視野においたものもあり、多岐にわたるトピックを扱う上ではこの方がわかりやすい。数学者藤原正彦氏は「数学は役に立たないのがいい」という趣旨のことをどこかで述べていたが(実際にはそんなことはないと思うが)、物理学は実用的な発明に直結している面が強そう。一方宇宙の捉え方や新たな元素の探索のような、非実用的なものも紹介されるのが楽しい。
みつ

(追加)①後半はさすがに理解できたとはいいかねる(特に量子力学が登場するあたりから)。それよりもう少し前の時代でも電気の「交流」が直流よりもなぜ優れているかは、鉄道の動力源に両者があることとも含め、未だに理解できていないので、触れて欲しかった。②仕事の単位であるジュールは、力の単位であるニュートンとの関連で、「加速度」を生じさせることが要件とのこと。重い荷物は持ち上げれば加速度を生じるが、ただ頑張って持っているだけでは「仕事」にならないと、義弟に確認したことがある。物理学ではそうなるのですね。

04/15 17:51
0255文字
みつ
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どこか釈然としない気分で読み終える。とはいえ小説がムルの自伝の体裁をとる以上、ここで終わるのは当然かもしれない。「編集者」が第三部を予告しているが、この本の刊行後間もなく作者ホフマンが死去したという事情はさておき、解説が指摘するように最後の部分が最初に戻る円環構造が完結していることからも、やはり続編はないものと捉えるべきだろう。より興味深い存在のクライスラーに関する部分は未完のままだが、これも偶々紛れ込んだ反古という成り立ちからは、こうあって然るべきか。解説では、特に二人のヒロインの読み解きが素晴らしい。
0255文字
みつ
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人間の書物を理解でき執筆もできる雄ネコのムルの自伝の形をとりつつ、楽長クライスラーの伝記の反故紙に書かれていたため、印刷所に回った際両者が混在して印刷されてしまったという、いろいろな意味で突拍子もない趣向で書かれた小説。ムルに即していうと、上巻はムルの生い立ちから青年時代まで。その飼い主が目をかけている音楽家クライスラーの物語が幾度も差し挟まれる。特に後者は物語の先を仄めかした部分で途切れ、ムルの語りに戻るため、読書ペースはつかみにくい面もある。ムルの恋は破れ、クライスラーは危機に陥った模様。ここで下巻へ
みつ

(追加)作曲家ロベルト・シューマンの、最高傑作と思っているピアノ曲『クライスレリアーナ 作品16』は、この本のもう一方の主人公クライスラーから来ている・・と思っていたが、ウィキペディアの曲目解説を当たってみると、ホフマンの音楽評論の名が由来とのこと。とはいえ、クライスラーの音楽方面の熱狂(p256)、「なごやかな集いの場で、(中略)常軌を逸したものを供する」(p265)とあるのは、シューマンの音楽の一面を覗かせているようであるし、(続く)

04/10 17:38
みつ

(追加の続き)「以前から彼は、(中略)いつか狂気がとつぜん自分の体をずたずたに引き裂くだろう、という固定観念をもっていた。」(p302)という箇所は、後にシューマンを襲う運命を予言しているとも読み取れ、何とも意味深長。

04/10 17:41
0255文字
みつ
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初読。よく取り上げられるSFの名作だけに、結末が眼に触れないようにしつつこれまで何十年も経ってしまった。もちろん高度な生命体と人類との遭遇の物語であることはどこかで見聞きしていたが、そこから先の展開は予想外。ユートピアを手に入れたはずの人類にとって、「幼年期の終わり」が意味するところがこんなところにあったとは驚き。1952年に執筆されたといっても、百数十年に及ぶ、時間的にも空間的にも巨大な物語は、自分が科学知識に疎いせいもあろうが、古びた感はない。難解な結末よりも第一部の終わりが一層感懐深い。以下は追加。
みつ

追加①「古びない」と書いたものの、地球上の記述においては、「地球で最後に独立した、ゆえに最も短命だった国家、イスラエル」(p280)とあるのは、近年に及ぶこの国の歴史を振り返るにつけても、現実世界の予見の困難を物語る。追加②(ここは結末に触れます)光速の宇宙旅行を終え地球に降り立った青年が、何より欲しいのは電子ピアノとバッハの楽譜だった、というくだり(p405)。先に読んだ対談『ごまかさないクラシック』で、「人類がいなくなっても流れる音楽は、バッハをおいてほかはない」という趣旨の発言があったことを思い出す

04/08 18:01
0255文字
みつ
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何度目かの再読。今回は、宵の桜見で賑わう公園にKindle端末を持ち込み読了。作者坂口安吾は花見の賑わいから筆を起こしつつ、桜の花で陽気になるのは嘘、桜の林の下に人の姿がなければ怖しいばかりと断じ、そこから物語の世界に入ってゆく。山賊が美しい女の歓心を得るために言われるがままひたすらに殺戮を繰り返す残虐で妖しい物語は、進むにつれて孤独を深め、終わりには桜の花びらの中に消え果てる。花冷えの風の強い今日、喧騒を離れて読み終えると、満開の桜の見方がこの作品を読む前後で明らかに変わっていたことに改めて感じ入る。
0255文字
みつ
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六作品を収録。懇切丁寧な解説によると1963年(新幹線開業前)から1970年(先の大阪万博の年)までに発表されたもの。半世紀以上も前の作品ということもあり、もともとノスタルジックな色合いを帯びる時間SFが、さらに味わいを濃くしている。名作長編『マイナス・ゼロ』の作者広瀬正の短篇は、時間の環が見事なオチに。小松左京作品はタイムトンネルを扱ったドタバタ劇。星新一の『時の渦』は、永遠に繰り返される美しい日(映画『ビューティフル・ドリーマー』、涼宮ハルヒのアニメなど好きな世界)が思わぬ展開につながる集中の白眉。
0255文字
みつ
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訳者解説によれば、1922年に刊行されたカレル・チャペックの最初の長編小説とのこと。物質の存在を消すことで莫大なエネルギーを取り出すという、核融合反応のその先のような発明により、生産力が異常に高まる時代。しかしそこでは戦乱が勃発し、一億人以上の死者を出し、300キロメートルの範囲で植物も完全に枯死することに。作者の兄による挿絵は童画風で、哄笑が響くかのような混乱した世界の描かれ方と相まって多分に戯画的な印象であるが、そこでの被害は第二次世界大戦を遥かに凌ぐ。「絶対」が実体化し蔓延した、ディストピアを描く。
0255文字

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みつ
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今日から二十四節気の「穀雨」にはいります。この次の二十四節気は「立夏」ですから、今や晩春。この季節に結びつく詩歌は、能村登四郎の「春ひとり槍投げて槍に歩み寄る」。黙々と孤独に練習を繰り返す青年の姿に、季語の「春」がどこか徒労感を帯びつつ絶妙に重なります。音楽は、ブラームスの「ヴァイオリン・ソナタ第一番ト長調 作品78」。通称「雨の歌」は、第三楽章の旋律が自作の歌曲から採られていることにあるようですが、第一楽章から暖かく静かに降る雨を感じさせます。その第二主題は切ない憧れに満ちた、筆舌に尽くしがたい名旋律。
宵待草

みつさん こんちには! ブラームスの『雨の歌』 Awesome!🎻 今程、シェリング! & ルービンシュタイン!の、名演奏を拝聴しました!💐 日曜日の穏やかな、良きひと時に感謝して!🎶🍀 何時も、有り難うございます!🙋 宵待草

04/20 11:25
  • 彩菜
  • mitu
  • みつ
0255文字
みつ
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今日から二十四節気の清明にはいります。これをつぶやいている行きつけの図書館がはいる公園は桜の名所であり、今日満開に。夕刻に向け見物の人はますます増えていく模様。となればこの時期の詩歌は、場所こそ違え与謝野晶子の「清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき」。心の弾みが見るものすべてを肯定的に捉える眼差しに繋がる名歌。ただ、桜の花盛りはわずかの期間で、間もなく式子内親王の「花は散りその色となくながむればむなしき空に春雨ぞふる」の、淡くも深いため息の世界に移っていきます。(続く)
みつ

(続き)音楽は、高名な評論家加藤周一が戦後間もない時期に手がけた十四行詩『さくら横ちょう』による歌曲を挙げます。こちらは春の宵のひっそりとした光景によぎる心象を歌ったもので、中田義直の曲は繊細で流麗なピアノ伴奏が美しさの極み。ただ、自分には、別宮(べっく)貞雄の曲の、どこか異空間に誘われるような、捉え難い空虚感が漂う世界により惹かれます。

04/04 17:11
  • 彩菜
  • なお
  • 帽子を編みます
  • syota
  • みあ
  • 玄趣亭
  • Hong Kong
  • wassermusik
  • あや
  • みっちゃん
  • L
  • 棕櫚木庵
0255文字

読んだ本
1137

読んでる本
15

積読本
137

読みたい本
336

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/01/02(3406日経過)
記録初日
2014/12/29(3775日経過)
読んだ本
1137冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
389605ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
900件(投稿率79.2%)
本棚
13棚
性別
年齢
66歳
現住所
三重県
自己紹介

こんにちは。「読書メーター」で皆さんと交流できることを楽しみにしています。
 半世紀余り、手当たり次第に本を読んできました。愛読してきたのは、

・「モームの世界の10大小説」とその周辺
・いわゆる黄金時代の本格推理小説
・トーマス・マン
・ヘッセ
・プルースト
・チェーホフ
・O・ヘンリ
・ジャック・フィニイ
・マッカラーズ
・ジェイン・オースティン
・紫式部(数種の現代語訳「源氏物語」)
・夏目漱石
・寺田寅彦
・内田百閒
・中里介山(「大菩薩峠」)
・永井荷風
・谷崎潤一郎
・江戸川乱歩
・石川淳
・尾崎翠
・福永武彦
・北村薫始め「日常の謎」を扱ったミステリ
・恩田陸
・丸谷才一(いわゆる雑文を中心に)
・吉田秀和
・大島弓子(漫画家)
・新幹線網が張り巡らされる前の時刻表(宮脇俊三氏が健筆を振るった頃)
・和漢朗詠集
・新古今和歌集
・「折々のうた」他の詞華集
・歳時記


 感想文は遠い昔の学生時代から大の苦手で、これまで記録も投稿も断続的かつ一部に留まっていましたが、皆さんに触発され、以前読んだ作品も含め少しずつでも投稿していければと思っています。(追記。2020年10月頃、遅まきながら読書メーターに参加できる歓びを本格的に知ることとなり、読書のペースが上がるとともにほぼ全ての本に投稿するようになりました。)

 読書の他には、クラシック音楽(地味めのものを中心に)鑑賞と、筆記具(インク含む)集めが主な趣味です。

 これからに向けて「積読本」「読みたい本(再読したい本・・これがまた多い・・を含む。)」を徐々に整理していたら、まだまだ増えていくことに気付きました。残りの人生でどこまで読むことができるのか、時々不安になります。
 これからもお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

  (2020年11月28日に一部追加修正しました。)
  (2021年1月18日から19日にかけ、書き漏らしていた愛読する作者、近況を追加をしました。)
  (2021年3月7日に、愛読本としてマッカラーズを追加しました。)
  (2023年8月27日に、愛読本としてオースティンを追加しました。)

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