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姑獲鳥の夏

感想・レビュー
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にな
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ネタバレ再読。これだけのボリューム、これだけの蘊蓄がそこまで苦でなく読み易いのはやはり凄いなと思います。※語り手の関口の行いはやはりさらりと流せるものではなく、かといって状況や当時置かれていた環境を考えるとただ責めるのもおかしくて(厳密には行動よりその後逃げたことが悪いよ)読んでいてどうにも座りが悪く複雑な気持ちで読むことになり、終盤の展開でそんな爽やかに読み終わってよいものなのかなと読者にだけ憑き物が残るような読後感になるんですよね。関口はゆるやかに日常に戻るというのにね。※この頃の榎さんはまだ人間だな…。
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ぽっぷん
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ネタバレ図書館本 恋文がちゃんと梗子に届いていたらこんな悲劇は起きなかったのか?自分にとって不都合な物事を見えない、覚えていないで過ごせたら楽になるのかな?主人公が、奥様にこの事件の事を話す日が来るのだろうか?それとも墓場まで持っていくのか?気になる
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びねつ
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長いしくどいわりにあんまり面白くなかった。装丁は素晴らしい。
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シオン
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ネタバレまさかトリックが”死体が見えないこと”だったとは。鬱の関口は20か月も妊娠している久遠寺医院の娘の話を聞きつけて京極堂に相談をもちかける。娘は出産の気配がなく、その夫・牧朗は一年半前に密室から失踪。牧朗の遺体が出てくるが周囲が認識していなかっただけだった。涼子は京子・母の三重人格だった。京極堂が久遠寺家の憑き物を落としたところで涼子が産院に残っていた新生児をさらいその母を殺す。関口が追いかけ彼に新生児を渡すと涼子は自殺を図り、久遠寺家は断絶。新聞には実際に起きたことは載っていなかった。
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skkmyk
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初の京極夏彦。意外にも読みやすかった。
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ひな
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ネタバレなんとなく避けていた京極堂シリーズ、暇すぎてついに手を出した。話が動き出すまでに90ページ近くかかったぞ……でも分厚さと京極堂の話の難解さとはうらはらに意外と読みやすくてサクサク読んだ。化け物の出てくるファンタジーなのかと思ってたけど意外と現実だった。藤牧の研究が悍ましい扱いされてるの、時代だなあ。あと関口のやらかしたことは普通に最悪だと思うんだけど妻は強いな……
0255文字
まりも
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ネタバレ妊娠したので、以前から気になっていたこの本を読み始めた。あらすじを読んでホラーと思っていたが、途中でミステリだと気づいた。しかし、民俗学的要素が豊富に盛り込まれている点が好みだった。 本題ではないが、舞台となった戦後すぐの時代と現代の産科医療の違いに驚いた。エコーも妊娠検査薬もない時代の出産は恐ろしくも神聖であったのだろう。しかし、一妊婦としては、心から現代に産まれてよかったと思った。つい、祖母の時代まではこのような環境での出産だったなんて大変恐ろしく、そういう面ではホラーだった。
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さなこ
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ネタバレ新作を読む前にシリーズ拾い読みしたいと思い、ここから。再読だけど、関口くんの情緒が乱気流なのでこちらもそれに合わせて乱高下していたら、事件の核がまったく見えないまま一緒に惑わされます。ストーリーの肝が登場人物のメンタルによるもので、何だったら割りとその辺りについて怪奇譚や伝承、脳科学や心理学的にもしっかり触れられているってかなり凄い展開なのですよねぇ。関口くんのキャラクターがないと成り立たないのですが、毎回ちょっと気持ち悪いなと思います。
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ツチモリ
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3/5 序盤の関口と京極堂の会話が、とにかく長すぎる。無駄に思える描写が、雰囲気や奥行を与える役目を果たしているのだろうとは思うけれど、ずいぶん読者を選ぶ。 関口がとにかく鈍臭い上に、全く好感が持てない人物なので、後半はイライラする。京極堂と榎木津のキャラは好き。 結末は、予想をわずかに超える。でも、より胸糞になった。
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炬燵金魚
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京極堂新刊に向けて、シリーズの再読を始めました…先は長いな。
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ねこ
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重厚なミステリーかつホラーという感じ。関口君がうるさかった。彼は何もできないのにきゃんきゃん騒ぐ。
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沙木
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ネタバレ夏なので薄ら寒くなるような本を読みたいと思い、以前から興味もあった京極夏彦を読み始めることにした。偏見的に妖怪やホラーというイメージがあったので、先の見えない奇怪な謎も最後は論理的に暴かれる展開にミステリー好きとしても楽しめた。語り手としてやや精神的に頼りなく、時折苛立ちも感じる関口のキャラクターもこの叙述トリックのような展開には必要不可欠だったのだと思え、ラストは関口と共にこちらも非現実的で凄惨な事件から自分の日常に帰るような、ホッとする気持ちにさせられた。
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吉田あや
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どこまでもだらだらといい加減な傾斜で続く坂道を登り詰め、貧弱な竹藪に挟まれた蕎麦屋の隣にある古本屋「京極堂」。此処の主人である京極堂こと「中禅寺秋彦」は、ありとあらゆる書物に精通する書痴を極めた店主であり、店先の小さな森にある神社の神主であり、拝み屋として憑物落しをする陰陽師でもある。この主に「三文文士」呼ばわりされる友人の関口巽が齎すカストリ雑誌の猥雑な話題は封印された過去を開くパンドラの箱となり、哀しい姑獲鳥の朱に染まる端緒となる。(⇒)
吉田あや

見事に解くその手腕と論理に魅了される百鬼夜行シリーズは、京極堂から広がる派生読書を重ねた後に本書再読を繰り返す度に物語の強度を増し、ここが作家としてのスタート地点である京極さんの異才に圧倒される。宗教とは脳が心を支配するべく作り出した神聖なる詭弁であり、心理学は共感出来る者にのみ有効な、科学の産んだ文学とは蓋し名言。見えないからといって存在しないとは限らず、目を、耳を、閉じていなくてもその存在や音が届かないこともある。(⇒)

05/31 13:07
吉田あや

「考えるのが脳で、考えさせる意志が心」その原理から起こる大いなる誤謬を膨大な物語を通して丁寧に開き、人間の意識と無意識を興味と好奇心を以て理解へと導き、観念の枠を取り払った先にその正体を見る。視覚で捉えることのできない思考という宇宙の如き壮大で未知だらけの世界を、掌に乗せて見せてくれるようなこのシリーズは、書痴なる店主・京極堂の蠱惑的な書への誘いともなり、浅学な自らの現在地を教えてくれる指針ともなる。再読することの意味と歓びも教えてくれる不朽の名作。

05/31 13:07
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0255文字
しの
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以前読んだことを、たった今登録するときに気づいたwそのくらい全く覚えていなかった。今回はちゃんと理解して、じっくり読めたー!
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turutaka
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京極夏彦に手を出してみた。志水アキ先生のマンガでキャラはなんとなくイメージできていたので入りやすい。これがないと関口くんのイメージは最後まで掴めなかっただろう。 ミステリの形態をとりつつも京極堂の蘊蓄を最大限活かす設定が心地よい。 本格派としての剛性感は弱い気がするが、それ以上に「すげーものを読んだ」感があるのでこれはこれで良いのかも。今年は読書にあきたらこのシリーズで英気を養おうと思う。
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くらちゃん
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ネタバレ人から薦められて手に取りました。読みごたえありすぎた~ジャンル分けの難しい独特な世界観で、難解な部分も多々ありましたが、慣れてくると一気に読んでしまいました。ストーリーを考えるのももちろん、民俗学、歴史学、医学、宗教その他諸々の素養を盛り込めるなんて、京極さんってやっぱり天才だなぁ…と改めて思わされた一冊でした。次シリーズも頑張ろう。
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マヨ
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読了。ミステリーであり、怪奇ホラーであり、恋愛物でもあってジャンル分けの難しい不思議な話に感じた。登場人物では京極堂と榎木津が好み。逆に関口君は最初から最後まで好きになれなかった。彼が今後ワトソン役としてどう成長していくのか期待。
轟直人

怪奇を怪奇のままで投げ出したらホラーですが論理的に明快に謎は解かれますから本格ミステリーと自信をもってジャンル分けしていいと思います。本書のトリックは常軌を逸して思い込みが強くないと成立しないのでそのためには関口のキャラクターが必要なんですよね。心情的にキャラクター読みしてしまうと普通関口を「好き」にはならないですよね。

03/06 16:17
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雑賀貴志
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ネタバレ再読です。密室殺人、多重人格、妖怪、超能力?を独自の世界観でまとめ上げた傑作ですね。流石の京極ワールドでした。
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あいべきん
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京極さんも何作かは読んでるので過去にどこかで目にしてるんじゃないかとも思ったのですが、どうやら初めてだったようです。面白かったー。読ませるねぇ。お馬鹿な私には前半戦、ほとんど理解できなかったけどwちゃんと後半に活きてくるんだよな。ページ数なんて感じさせないぐらいガツガツ読めました。
0255文字
もえぞう
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新書、文庫、分冊文庫、漫画で何回も読んでいるのに、ハードカバーでは読んでいないので読みました。結末が分かっていても面白かったです。シリーズまた読み返したいと思います。読み返していて思ったんですが、この頃はまだ難しい漢字は使って無かったんですね。
0255文字
ゆうじのパンツはオニのパンツ
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612Pと大作なので尻込みしておりました。序盤こそ突拍子もなく本編の目的も分からず頭がついていきませんでしたが、中盤から絡み合った糸が解れるように、中途半端に出た毛が一本々々抜けるようにぬるっと判っていくのが妙味でした。陰陽師、探偵、伝承、廃墟寸前の病院、美人姉妹他日本の事件もののキラーワードをこれでもかと入れつつも、綺麗に仕上げる筆力に感嘆しきりです。
0255文字
スガ
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ネタバレ読み終えた後は、すべてが仕組まれていたんだなあ……となりました。一章の関口君と京極堂が語り合うシーンはこれから起こることの伏線というか事前講習みたいなもんで、これのおかげでお祓いシーンやその後の真相解明シーンがするする入ってくる。恋文は最初から「これ涼子さんじゃね?」と思うんだけど、まさかの別人格。「君の曾祖父〜」のくだりも使われるとは。たまげたなあ。そして、冒頭の坂道と最後の坂道。箱の中身はすでにわかっている。鮮やかすぎる。分厚いのにあっという間に読み終えました。魍魎の匣もだけど、これもまた読みたいな。
0255文字
たたと
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ネタバレ【ネタバレ】関口さんが京子さんを犯してしまったのだと気づいたところは普通に引いてしまいましたがすごく面白かったです!里村さんが好きです。次は魍魎の匣読みます!
0255文字
曖昧模糊の蒙昧無知
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ネタバレ私の読書経験において衝撃作であった本作を再読。実際は電子書籍版での読了です。分かっていても事件が動くあのシーンで鳥肌が立ちます。そして黒衣の憑き物落としの鮮やかたること。また、読みます。
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りず
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定期的に読み返したくなる百鬼夜行シリーズ。あぁ、やっぱり好きだなぁ。最早トリックがどうのこうのじゃない笑。事件を取り巻く人々の悲喜交々の描きかたが素晴らしすぎる。これからの作品に繋がる伏線のはり方もお見事!
bura

映画も阿部寛がもう少し若ければ、暴れまわる榎木津を演じられたのに。 映像化は映画もアニメも魍魎の匣まで何ですよね。

06/07 18:58
りず

ホントですよねー!阿部寛の榎木津も悪くなかったんですが、やっぱりドンピシャではなかったですよね…。奇天烈な感じがイマイチ出なかったのが残念でした!京極作品の映像化ってなかなか難しい…。そして、アニメをまだ見ていなくて悔しいこの頃笑。

06/08 09:08
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:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
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これを読む前に第四巻まで読んでしまっていたが、問題なく楽しめた。陰摩羅鬼の瑕に姑獲鳥とウブメについてこってりレクチャーされていた。物質を、空間では質量という形で把握するのと同様、時間軸では「物質の時間的な質量=記憶の原形」で把握できないかという仮定から、脳はむしろ記憶の再生や編集を行う器官であり、宇宙に存在する凡ての物質に物質的記憶があるのではないか説が腑に落ちた。脳や心臓が死んだ後、「人はゆっくりと部分的に死んでいく」過程の説明も、STAP細胞やiPS細胞の理屈も腑に落ちた。だとしたら脳死は――
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みんみん
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タイトルから妖怪が登場するものと勝手に思い込んでいましたが、ちょっと(かなり?)サイコなミステリーでした。序盤に大風呂敷を広げた伏線を見事に回収していく本編も面白いのですが、京極堂による哲学的な話もなかなか面白くて、ボリュームがある作品にも関わらず結構短期間で読んでしまいました。読者にそれなりのエネルギーを要求する作品ですが、楽しかったです。
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いち
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あるゲーム実況者が本作のことを話していて、その人が読書家の印象はなかったため、興味を引かれて読む。タイトルから怪談ものだと思っていたが、怪異の謎を解明する探偵ものだった。人間の意識を題材とした作品で、目の前にあるものが見えなかったり、存在しないものが見えたりするような意識の不思議さが主題の一部となっている。観念的な説明や謎解き小説の前提を覆すような真相究明の展開に理解が追いつかなかった。600ページ超えの大作。梅雨から初夏の時季に読むのに適した作品。
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あいあい
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『百鬼夜行――陰』および『陽』が積読になっていたので、いっそのことなら、本編を読んで、それに対応する短編を読んで行こうと決意。二十何年ぶりの再読。事の真相をしっていても面白い面白い。そして作者のプロット・伏線の巧妙さに感動。事の最終で関口巽が「かあさん」という言葉を思い出す場面は唸った。
0255文字
有珠村 紗季
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前半京極堂と関口の会話にうまいこと付いていくことができず飛ばし読みでストーリーを理解していくのが精一杯。様々な出来事の連鎖によって引き起こされる一家の不幸に同情の念が込み上げる。厚み分の読み応えはあり、理解力が高くなれば更に楽しめると感じた。漫画でも是非読んでみたい。
0255文字
Ryohei
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ネタバレ怪異を超常現象ではなく、歴史的背景や人間の認知機能を中心とした理論で説明する京極堂の語りが面白い。関口(ストーリーテラー)自身のメンタルに問題がある点はややずるいとも思うが面白い。死体が見えなかった点はあまり納得がいかない。
0255文字
猫洞 文月
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kindle後半は一気読みだった。ネタを知ってしまうと、かなり無理があるのだけど、それを一気に読ませる京極夏彦の膨大な知識量と語りの巧みさ。この怪奇現象をどう説明つけるのか知りたくて、寸暇を惜しんで読んでしまった。これがデビュー作なんだからまさに天才。
猫洞 文月

しかしラストは映像的にちょっとグロいのでリアルに想像してしまったことを後悔した(*_*; 怖いというよりグロい。

08/27 17:12
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ちこやま
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20ヶ月もの間、子どもを身籠る娘。密室から消えた亭主。赤ん坊の失踪。 多くの謎を抱えた久遠寺医院を訪れた関口は、探偵・榎木津らの力を借りて究明に乗り出すが、事態は思ってもみない方向に動き出す…。
0255文字
emi*
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上巻は読了していたものの図書館の貸し出し停止につき、再開に伴い一冊になっているこちらを借りてきた(ので頁数は実質半分の読了)ちょっとご都合主義な感じもあれど、読ませる文章は流石ですね。シリーズ読破できるか微妙ですが、つぎのお話も読んでみようと思います。
0255文字
ユキヤ
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思ったより長くて途中で進まなくなったけど、なんとか読了。2019年最後の1冊がこれか笑 京極堂が理論的で冷静でかっこよかったです。映画化されてるみたいなのでそっちも観てみたいです。医学が進歩してない時代だからこそも悲劇なのかなとも思いました。
0255文字
あき
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やっと読了。「魍魎の匣」を先に読んでしまったけど戻って本作に挑戦。語り手関口が短絡的、記憶障害、頓珍漢で途中イライラと嫌悪感が沸き上がり、最後まで読み終えられるか心配だったけど、京極堂がかっこよくて頁が進みました。なんで関口氏なんかと付き合ってるんだろう。(笑) 京極堂のうんちく、意識・無意識、宗教、民俗学の話、テーマも生殖医療や旧家のスキャンダル、虐待など多岐にわたり、面白く読めます。現代文のテスト問題みたい。終盤の描写は雨音、血や涼子の白さが目に浮かんで映画を見ているようでした。作者の筆力に脱帽!
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coco
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ネタバレたぶん10年ぶりくらいの再読。「死体が見えなかっただなんてひどくない?!」っていう感想しか覚えていなかったのだけど、いざ読み返してみるとなかなかどうして優れたミステリーですね。京極堂による過剰なまでのオカルト・宗教談義と、複雑かつ綿密極まりない伏線が圧巻。それぞれ個性的なキャラクター達もいい。まぁそれでもやっぱりまだ「死体が見えないなんて!」って思うんだけどね笑
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みの
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山に降った雨が川に流れ出るように、最後の方で物語がスルスルとつながった! 面白かったなぁ
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マリン
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こういう話はあまり好きではない。憑依、多重人格。気持ち悪さしか残らない。
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Nashiko
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京極堂シリーズを愛する友人の薦めで。 妊婦・新生児といったものから広がるグロテスクな恐怖、気怠い夏の暑さ、関口の精神疾患、それらがごちゃまぜになる……すばらしい目眩……。 「魍魎の匣」を先に読んでしまったのだが、シリーズの切欠としてはその順番で良かったような気がする。2作目と比べると完成度というか"参りました感"(?)が少なかった。
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