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ともしびをかかげて 下 (岩波少年文庫 582)

感想・レビュー
89

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たま
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ネタバレめっちゃくちゃ面白かった〜!前2作も良かったけど超えてきたというか…すごい良かった……。メダカ死んじゃうかと思って焦ったけど無事で良かったし、最後に父子がこう…………良かった!!!
0255文字
Alm1111
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まるでこの時代にタイムワープしたかのような感覚になった。1500年以上前の物語なのに、嗅覚まで呼び覚ますようなリアルな描写だ。読めば読むほどローマ時代のイングランドを知りたくなるが、この時代の資料がほとんど無い(見つけられないだけだけど)。多くの英国史が1066年からなんだよな。サトクリフはどうやってこの時代のことを調べたのだろう。
0255文字
まつり
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ネタバレ上橋菜穂子さんが紹介されてて気になってた本。翻訳ものは読み解くのに時間がかかる派だけど、とても惹きつけられる文章だった。 土間にしかれたシダの葉、ヒースのビール、蜜酒…どんな匂い?どんな味?ブリトン人ってどんな顔だったの?昔スコットランドに行ったけど覚えてないもんだな…歴史の教科書ではおそらくほんの数行で済まされる年代の、色々な事が知りたくてたまらなくなった。 出稼ぎ感覚で略奪するし妊娠出産の時期に1年間ほっておかれるし古代のそういうとこ無理!!となりつつも大変良い読書になりました。
0255文字
qbmnk
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上巻は少年時代の終わりから青年期の、下巻は青年期から中年期の物語であった。子供時代の名残のような無邪気で朗らかな約束が長い年月を経て気持ちの良い優しさに変わるところにとても感動を覚えた。兄妹や親子や夫婦の関係の難しさと暖かさの描き方も美しい。自然描写も冴え渡り、風の匂いや水の冷たさを感じながら読むことができた。歴史には残らなくても存在したかもしれない人々が生き生きと感じられる。民族や国境や宗教の違いと融和についても考えさせられる良書。
0255文字
混沌工房
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ネタバレブリテンの王子アンブロシウスに仕えることになったアクイラ。ここらでちょっとロマンス成分欲しいな…と思っていたところに政略結婚の話が。おとなしやかな姉ではなく言葉にちょっとトゲのある勝気そうな妹ネスを選ぶあたり、作者わかってるじゃん、と勝手に盛り上がった、のだが。二人が打ち解けるまでが長くて。でも上橋菜穂子氏の解説読んで自分の甘い考えが一蹴される。女性の選択肢が少なかった時代、あきらめることとそれによって見えてくること。アクイラが覚悟を決めたネスに贈物をしたい、と思う場面が好き。妹との賭けの伏線回収も良き。
0255文字
k-umi(くみ)
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ネタバレネスや息子との間にあたたかなものが増えてきて嬉しかった。あまりに大変な日々で、これから幸せになってほしい。妹も笑顔になっているといいなぁ
0255文字
えんぴつ
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ネタバレサクソン族から逃亡したアクイラは、ニンニウス修道士と出会い救われたあと、父が仕えたブリテン王アンブロシウスの元へと向かう。3部作の一部「第九軍団のワシ」でアクイラの祖先が戦った部族のクラドックの末裔と重要な絡みがあったり、2部でもチラッと出てきたキリスト教が物語の中で徐々に重みを持ち始めたりする。重く過酷な運命の中で不器用ながら高潔に生きた軍人アクイラに最後の最後に訪れる癒しに感動する。上巻の序盤での妹との会話がここで回収される。サトクリフさすが。
0255文字
kikiみみ
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歴史的に過渡期で不安定な時で今回の戦いに勝っても安定はない。しかしそれは何時でもそうで生きている者たちは同じ思いを抱えている。アクイラの苦しい人生は忘れ去られてしまうかもしれない。しかし、ルトビエの灯は歴史の1ページとして多くの人の心に残る。何が大事で守るべきものは何か。フラビアとネスに教わった気がした。これからのアクイラの残りの人生が和やかであってほしい。苦しいがとても読み応えがある物語だった。
0255文字
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
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多くの良書がそうなのだろうけれど、再読してさらに感動が深まった。最初は夢中になって読んでいたけれど、筋書きを知って読むと、ひとつひとつの場面の劇的な盛り上がりがうねるように感じられる。世に残るだけのことはあるな。
0255文字
おりこ
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三作目。今までの二作よりも長いからか、戦いに翻弄される家族のことが語られているからか、ぐんと深く、余韻に浸るような読み心地だった。苦しみ、傷つき固まった心が肉親への愛から少しずつ動き、ほどける様子が最後に物語の面白さを爆上げしている。ワシが出てくる血生臭い物語だが、夜の海風や山の様子、鳥のさえずりなど、イギリスの文学に付き物の自然描写も素晴らしい。次の巻は入手できず、図書館にあるかなあ。
0255文字
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
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これは、肉親の物語だ。失われてしまった家族、引き離されてしまった家族、関係を築けない家族、そうした肉親との絆を取り戻すのに、どれだけの沈黙と年月が必要であったか。歴史の裏側にある、もう一つの物語。前2作と比べると暗さや苦さの勝った作品だが、それだけ深い物語であった。
0255文字
聖龍
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ローマ軍が引き上げた後のブリテンが舞台の歴史物語。ローマ軍の指揮官たる主人公は軍を脱走し、故郷ブリテンに残ることを決断する。裏切りにより、侵略者に父を殺され、妹を奪われ、そして自身は侵略者の奴隷となる。主人公は、裏切者に復讐し、攫われた妹を見つけ出すことはできるのか。一方、侵略者の妻となり、子をなし、侵略者と生きることを選択せざるを得なかった妹と、政略結婚の犠牲となり、自分の故郷を離れざるを得なかった妻の切ない物語でもある。最後は家族との絆を取り戻すが、自ら孤立していく主人公に今ひとつ共感できなかった。
0255文字
小倉あずき
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アクイラの孤独はひとりの時よりも集団の中だからこそ深まり、歩み寄れない理由がわかるからこそ読者は歯痒くなる。だがそれだけにエンディングのモノローグがしみじみと味わい深い。解説の上橋菜穂子はこの作品を15歳の頃初めてこの作品を読んだそうだ。人生が本格的に始まる前にこの本に出会えた幸運、そして読み通せる読解力があったことがただただ羨ましい。そしてこの人はなるべくして作家になったのだなと感じた。「諦めるからこそ人生が開かれることもある」という指摘にも唸った。できることなら娘にも読んで貰いたいものだ
0255文字
topo
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前2作も傑作だけどこれは最高傑作では。ローマ軍脱走後にともした灯り、アクイラの決意とも云うべき灯は波乱万丈な人生を暖める灯りとなったのだろう。猛々しい場面が多いにも関わらず、どこか静謐で美しさまで感じる。ラストの余韻がたまらない。 上橋菜穂子さんあとがきの 【「あきらめないこと」を大切なこととして描く物語は星の数ほどもある。しかし、実際には「あきらめること」も同じくらい大切なときがあるのだ。】 を読み、この物語が心に響いた理由が腑に落ちた。 前に進むために、生きるために、あきらめなきゃいけないこともある。
0255文字
界烏
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妻(妹いたんだ……)、下巻でも滅多と自分語りをしない沈鬱な男です。アンブロシウスの元に参じたアクイラ(通称イルカ)は、ブリテンの覇権を争うボーティガンとヘンゲストらとの苦しい戦いを強いられる。政略結婚でクラドックの娘、挑戦的な眼差しをもつ妹ネスを選ぶ。突然、心を開かない男の妻にされて故郷から引き離されたネス。月日が流れ息子フラビアン(愛称メダカ)をもうける。運命の再会、戦いの果てに彼は何を見出すのか……。独特の風情が魅力の傑作。とてもおすすめ。
界烏

上橋菜穂子氏の巻末解説も一見の価値あり。p256『「諦めない事」を大切な事として描く物語は星の数程もある。しかし、実際には「諦める事」も同じ位大切な時があるのだ』。 心を置き忘れてきた男は妻子との接し方がわからない。ネスとの会話もぎこちないし、自分の指揮下でなくて憧れの花形武将の軍団に入りたがる息子に嫉妬。「17:イルカの子メダカ」では章の頭で衝撃のネタバレイラストが……。

09/13 21:10
0255文字
しましま
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ネタバレ…重く、静かで、それでいて激情に満ちたお話。読んでて田中芳樹の「たけだけしい冷静さ」という表現が自然と頭に浮かんだ。前2作の主役をはるかに上回る過酷な人生を歩んで来たアクイラが、少しずつ、本当に少しずつだけど、壊れちゃった自分を再構築していくのが泣けてねえ…😢ネスやフラビアの強さはひたすら哀しく、それでいて逞しさに舌を巻かざるを得ない。大西巷一「乙女戦争」の捕虜となった娘達を思い出させる彼女達の今後にも、幸あらんことを!…そしてニンニアス修道士に、多大なる感謝を✨アナタが最大の救いにしてMVPです💕
0255文字
joyjoy
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この不愛想な主人公に惹かれるのは彼のうちに何か燃えるものを感じるからか。「われわれは『ともしび』をかかげるものだ。なあ友だちよ。われわれは何か燃えるものをかかげて、暗闇と風のなかに光をもたらすものなのだ」。ユージーニアスの言葉は読者のわたしたちに向けられたものでもあるように感じる。暗闇にあっても、ともしびをかかげるものになれますように。。。
0255文字
chiroleen
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学校の歴史ではほんの僅かしか扱われない時代を描いたサトクリフ。ローマ4部作と言われていることを知らずに3作品目から読んでしまったので、1作品目から読んでいきます。
0255文字
Hiroh
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ネタバレ歴史を見ればブリテン島はサクソン人の地になる。(ノルマン人もやってくる)その前のつかの間の勝利。追い詰められて雌伏する地、ウェールズ。スコットランドは異民族の地だからウェールズになるのかと納得。なんと言っても、上橋菜穂子さんの解説がよかった。女たちの強さの裏にあるあきらめ。そして、少しずつ混じっていく血。アクイラは心の中の妹と和解し、妻や息子と新しい関係を築いていく。それまでの、なんという過酷な道のりか。
0255文字
ケイン
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数十年前に初めて読んで、これでたしか3回目。その度に感動が深まる。それにおもしろい、おもしろい。おもしろくって、感動して、美しくて、悲しい物語。ちょっと私たち日本人には、歴史背景を理解するのに手間取るかもしれないけど、その価値あり。大人もみんな読みましょう。魅力的な登場人物ばかりだけど、とりわけネスがいいなあ。
0255文字
風地
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ローマが撤退した後の激動の時代のブリテンに生きたアクイラ。敵方に取り込まれてしまった妹との別れから、ずっと壊れていた心で生きてきた。 物語の最後の数頁を読みながら、自然と涙が溢れた。でも何に感動したのか、うまく言葉にできない。時代の波に私たちは抗えないことも多いけれど、明けない夜はない。そして、沈まぬ太陽もまたない、というところまで書いてあった。人の望みと遠いところにある、残酷な現実のなかに、震えるような愛を感じた。子どもの頃に読んでいたら、人生を支える物語になっていたことだろうと思う。また読みたい。
風地

なんかもうちょっと語りたい…。以下ネタバレ。ニンニアス修道士よかったよねえ、とか。赤いスリッパの伏線回収に鳥肌立った!とか。

11/26 20:20
風地

メダカと心が通ったときに、フラビアを取り戻した、とか、これ書いていてまた泣きたくなってきた(ノД`)

11/26 20:23
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0255文字
ウヒュウゆいぞう
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ネタバレ怒涛の勢いで読みすすめたので気付かなかったが、アクイラはあっという間におじさん世代になっていた。当然と言えば当然か。息子が生まれて、その息子が15歳になったのだから。 アクイラは徐々に寡黙な人になっていくが、それでもニンニアス修道士ら懐かしい人に会ったときは、かつての陽気さが伺える描き方である。 第九軍団のワシ、銀の枝と比べて、戦闘描写が多かった。主人公も、これまでシリーズの中で最も強かったように思う。年季の違いもあるが…
ウヒュウゆいぞう

落日の剣は、この物語のすぐ後の話。 この本でのアルトスは、落日の剣より若いこともあって、とても陽気である。 ウォーティガンの長男、次男は良い奴らだったが、亡くなってしまった。 三男パセントは最後まで生き残り、王の幕僚のようなポジションになっていたが、落日の剣には登場しなかった。その頃にはもう亡くなってたのだろうか…?

10/10 21:22
ウヒュウゆいぞう

「『あきらめないこと』を大切なこととして描く物語は星の数ほどもある。しかし、実際には『あきらめること』も同じくらい大切なときがあるのだ。」 これは本当にその通りだと思う。それはつまり、あきらめてもいい事をあきらめずにずっと悩み続ける事が、多くの人にはあるだろうから。 それだったら、あきらめたほうがずっと良いんじゃないかということじゃなかろうか。これは自分自身にも言えることだが。

10/18 20:43
3件のコメントを全て見る
0255文字
でー
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30年?ぶりくらいの再読。学生の頃読んだときは主人公のアクイラさんはつらいことばっかりで、この最後じゃかわいそうだ!と大噴飯ものだった記憶が。中年になり、今回は、この結末でよかったと思えた。読む年で自分の変化がはっきりみえて、再読が楽しめる作品。
0255文字
たかこ
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読むのに時間がかかったけど、読了後の満足感。爽やか。
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本とフルート
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故郷への愛と、兵士としての忠誠心に板挟みになったアクイラの、葛藤を抱えながらの半生を迫真の描写で書く。サクソン人を敵として単純に見ることができれば、もっと楽に生きれるはずなのに、それのできない彼が愛おしく、また好きにならずにいられない。
0255文字
ジョージ
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ネタバレアンブロシウスはブリテンの王となり、アクイラはボーティマーの配下の娘ネスと結婚、息子も生まれる。イルカの指輪は子孫に受け継がれ「シールド・リング」の主人公も着けている。巻末、上橋菜穂子さんの解説「「どんな状況の中でも暮していく」強さが、実は「あきらめること」によって生まれていたこと」という箇所が、一番心に残った。
0255文字
あずさ
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ネタバレ凄い物語だと承知して再読していても、やっぱり凄すぎて、読み終えても溜息しか出て来ません。すぐに映像化できそうな描写の緻密さ、アクイラとネスの不器用さ、民族間の衝突と戦場のリアリティ…どれをとっても素晴らしいです(←語彙力が)。「失われたものを回復する」ところが、サトクリフ作品の魅力でしたね。決して華やかなハッピーエンドでないからこそ、希望と安らぎが胸に残ります。『落日の剣』も再読したいですね…。
0255文字
mahiro
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落日の剣がらみで再読。フラビアンもアルトスも既に登場していた・・落日の剣もここからずっと繋がっていたのだと思うと感慨深い。下巻だけ読んで人物関係を復習しようと思ったがやっぱり上巻も読むか、何という邪道な読み方かと思うが仕方ない。どなたかも書かれていたが今アニメで放送している『ヴィンランドサーガ』の事も連想する。この時代より数百年後サクソン側からの視点の物語だがアニメにはローマ軍の砦の廃墟らしき場面もあったな。
0255文字
フカミ
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ローマンブリテン三部作の締めくくりにして最高傑作の呼び声には納得。広さと深さを感じられて、少年文学にしておくのはもったいないです。アクイラをはじめとても複雑な心を持っていて一筋縄ではいかない。丁度昨日アニメ「ヴィンランドサガ10話」を鑑賞したのだけど、登場人物のアシラッドがサクソンのブリタニア支配に250年かかったことを感慨深げに語っていたが、アクイラ達の事を思いながら感慨深く鑑賞しました。あれ?ヴィンランドサガの感想みたくなっちゃった。栄枯盛衰歴史はつながってるのですね。
0255文字
おゆ
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ずっと喉に引っ掛かっていた小さな固い塊がすっと溶け落ちていく感覚。思えばこれはアクイラとブリテンが生死に関わる大きな喪失に直面し、それを回復するまでの物語なのだった。ネスとの和解にフラビア、フラビアンとの和解にマルがそれと知らず関わり、凝り固まったアクイラの心を解していく。と同時にローマ軍の庇護を失ったブリテンはサクソンの脅威に対抗するため、一つの旗の下に諸部族の力を結集する。サトクリフ作品に言われる人生と歴史の巧妙なリンクが前二作よりずっと顕著、なんて緻密で地道で鮮やかな。鳥の声と花の香りが記憶に残る。
おゆ

祝・生誕100年―フィリパ・ピアスとローズマリ・サトクリフを読む(2019-2020) https://bookmeter.com/events/5894 参加しています。

08/23 02:07
0255文字
いっこ
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略奪され、あるいは政略的な目的のため、何人の女性たちが愛のない結婚を強いられたことか。洋の東西を問わないことだが、ただ絶望に打ちひしがれるだけではなく、「憎しみ」と「愛」を抱え生きていく女性たちがいた。「あきらめ」たところから、始まる何かがあった。アクイラの頑な心がほどけていく過程で、私が渡された暗くて重い塊がどんどん小さくなっていく。一人の若者の懊悩が語られる中で、戦闘のさなかでもさえずる小鳥たち、小さな虫たち、鮮烈な花の色、虹や建物に射す光などが、美しく描かれていたのが慰めになった。
0255文字
subuta
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あとがきに出てきたあきらめという言葉が、この話をほとんど言い尽くしているように感じた。自分の力ではどうにもならないことをあきらめて、他者とも人生とも折り合いをつける必要は、どの時代の誰にでも生じることだろう。こういった本に児童文学というジャンル名を使うのは、読者層を限ってしまうようで惜しい気がする。
0255文字
ふぁきべ
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ネタバレ作者あとがきでも書かれているが、ローマ軍団のブリタニアからの撤退後に『サクソン人』が『ローマ人/ケルト人/ブリテン人』をウェールズとスコットランドに追いやり、ブリテン島の旧ローマ領の大半を支配するようになるまでに2世紀以上を要している。日の光を飲み込む夜のように流れ込んでくるサクソン人たちの侵攻を食い止め、いつの日か『夜』はやってくることを分かっていながら、暗闇に包まれた日がやってくるのを少しでも遅らせようとしていたアクイラたちは『ともしびをかかげる者たち』なのだった。
0255文字
枝豆
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長い長いアクイラの戦いが一段落。シリーズでは最長の期間を描かれているのでは。妹をどう思っているのか測りきれずにいたが、憎しみに近いのか。父や故郷の仇ととても近い。いつかはまた穏やかな心境で会えたらいいな。そしてニンニアスとは本当に奇跡のような良い出会い、救いだったのだな。ルトピエの灯が、ずっと絶えない小さな明かりとしてアクイラの道を照らしていた。
0255文字
NAO
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ようやく、ローマ人たちと合流できたアクイラ。そして、アクイラは、異民族の妻と政略結婚をしたことで、サクソン人のもとに残った妹の苦悩を理解できるようになる。ローマ人だが多民族の地も流れているという複雑な環境において、自分は何を為すべきか。いかに自分らしく生きるか。もはや少数でしかなく、どこからも助けはこないという厳しい状況下でも、何とかして自分たちらしく生き抜こうと、ともしびをかかげて、戦い続ける。そうやって彼らが戦い続けたということこそが、彼らが存在した意義なのだ。
0255文字
はなびや
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戦いと静寂、二つの異なるものが作品の中に共存してる。そんな印象を受けた。奴隷になり脱出し今の地位を得るに至ったアクイラの心の変化が読み取れる。一途で武骨ででも信じられる主人公像。時折出てくる修道士や妻となったノラなど、人生に翻弄されながらも自分の居場所を守る姿もいい。
0255文字
りー
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情け容赦なく「人間」の物語で、私の大好きな魔法も伝説も存在する余地はどこにもないのでした。主人公のアクイラが自分の中のローマとブリテンを秤にかけ、ブリテンを選ぶ姿。そして、サクソン人とブリテン人の間に立つ主人公の妹と妻、彼女たちから生まれたそれぞれの子ども。略奪婚や政略婚、“現地妻”とその子たちのアイデンティティー。これらはどの国もかつて通り抜けた問題で、しかもあまり触れたくない部分だと思います。“はざま”に立った一人一人の人間の葛藤の上にこそ歴史が存在するのだと改めて感じました。解説は上橋菜穂子さん。
0255文字
Miki Shimizu
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ながいことかかったー。すぐうとうとする。いつの時代のはなしか、ちょっと予習が必要だったかも。
0255文字
こうしるばうま
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家族が求めていたものか!
0255文字
文吾
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★★★★★/泣きそうになりながら読了。ブリトン人・アクイラが感情を捨ててサクソン人との闘いに生きる。望まない嫁をもらう場面では妹から受けた心の傷が見え隠れ。妹が自分よりも敵の男とその子供を選ぶことで、後々何年もアクイラは苦しみます。そして嫁いできた嫁も、夫の心がどこにあるのかわからず苦しむ。髪が白くなる頃には主人アンブロシウスがブリテンの王になる。妹は帰らない。でも終盤のアクイラはようやく幸せがみえたようでよかったです。
文吾

「クマの子アルトス」、気弱で愚鈍な印象の少年でしたが、成長して戦う彼の姿に胸熱。終盤では彼の助けなくしては勝利はありえないほどの活躍を見せます。自軍の窮地に騎馬大隊を率いて駆けつける姿はまさにブリテンの花。主人・アンブロシウスはアーサー王のモデルではないかと言われているそうですが、その辺りも大変興味深いです。

07/28 18:12
0255文字
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