形式:単行本
出版社:岩波書店
上橋菜穂子氏の巻末解説も一見の価値あり。p256『「諦めない事」を大切な事として描く物語は星の数程もある。しかし、実際には「諦める事」も同じ位大切な時があるのだ』。 心を置き忘れてきた男は妻子との接し方がわからない。ネスとの会話もぎこちないし、自分の指揮下でなくて憧れの花形武将の軍団に入りたがる息子に嫉妬。「17:イルカの子メダカ」では章の頭で衝撃のネタバレイラストが……。
なんかもうちょっと語りたい…。以下ネタバレ。ニンニアス修道士よかったよねえ、とか。赤いスリッパの伏線回収に鳥肌立った!とか。
メダカと心が通ったときに、フラビアを取り戻した、とか、これ書いていてまた泣きたくなってきた(ノД`)
落日の剣は、この物語のすぐ後の話。 この本でのアルトスは、落日の剣より若いこともあって、とても陽気である。 ウォーティガンの長男、次男は良い奴らだったが、亡くなってしまった。 三男パセントは最後まで生き残り、王の幕僚のようなポジションになっていたが、落日の剣には登場しなかった。その頃にはもう亡くなってたのだろうか…?
「『あきらめないこと』を大切なこととして描く物語は星の数ほどもある。しかし、実際には『あきらめること』も同じくらい大切なときがあるのだ。」 これは本当にその通りだと思う。それはつまり、あきらめてもいい事をあきらめずにずっと悩み続ける事が、多くの人にはあるだろうから。 それだったら、あきらめたほうがずっと良いんじゃないかということじゃなかろうか。これは自分自身にも言えることだが。
祝・生誕100年―フィリパ・ピアスとローズマリ・サトクリフを読む(2019-2020) https://bookmeter.com/events/5894 参加しています。
「クマの子アルトス」、気弱で愚鈍な印象の少年でしたが、成長して戦う彼の姿に胸熱。終盤では彼の助けなくしては勝利はありえないほどの活躍を見せます。自軍の窮地に騎馬大隊を率いて駆けつける姿はまさにブリテンの花。主人・アンブロシウスはアーサー王のモデルではないかと言われているそうですが、その辺りも大変興味深いです。
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