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ペルシャの幻術師 (文春文庫) (文春文庫 し 1-92)

感想・レビュー
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亜済公
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表題作のみ読む。悪くない。蒙古兵が武士のように首を切って回る描写があるが、本当にこういうやり方をしていたのだろうか? というのが気になった。
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田中峰和
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少年時代から蒙古に興味を持っていた司馬は、大学も蒙古語学科を選び初期の作品にもその知識を活かしている。表題作に登場する蒙古軍。その征服過程では中央アジアにおける征服と略奪、男は殺害し女はレイプする。金髪碧眼の美しさを憧れる一方、蒙古の女はかなり見た目が劣るという現実。性欲が征服を促進したのなら、洒落にもならない。「兜率天の巡礼」は天皇家に仕えていた泰氏がユダヤから逃れてきた人々という説に肉付けした作品。ダビデやネストリウスなどの話を交え、ユダヤ人が日本に定着し、先進技術を日本に伝えたというトンデモ小説だ。
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雲をみるひと
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司馬遼太郎の短編集。国内に加え中央アジアや中国など外国が舞台の作品が収録されている。博学な作者らしい作品集ではあるが、舞台設定やストーリーが初読時には容易に理解できない収録作品がある。継続的に再読したい一冊。
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Kosuke  Inokuchi
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ネタバレペルシャという言葉には幻術の香りがする。なんて思いで読んでいたが、最初の2編はそうなのだが残りは国内の物語で、おまけに下請忍者は「最後の伊賀者」の1編ですらある。なんとも興ざめと思いきや、シルクロードの終点はなんと奈良県飛鳥地方らしく、勉強不足で反省しきり。とは言うものの、広大なユーラシア大陸を行き交う駱駝の商隊、かつては城壁に守られ栄えたであろう廃墟と化した要塞都市、東西文明が交わる独自の文化が見せてくれる幻術というロマンを期待するのが、タイトルを見た正直な感想なのだが。ペルシャは遠くなりにけり、残念。
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夏至
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司馬遼太郎にチャレンジしてみたいが、有名作品は長すぎる…ということで、デビュー作を含む短編小説を読む。しかも日本より海外のが好みなのでアジアの話良いじゃないと思って。幻想あり、風俗あり、ホラーありで面白かった。特に元大学教授が愛する妻が死の直前に人が変わったように夫を責めた原因を探り、ユダヤと関連がある神社に辿り着く話「兜率天の巡礼」が面白かった。調べたら実在する神社で、実際にその関連がありそうらしい。ゾクゾクするね。
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どりーむとら   本を読むことでよりよく生きたい
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 司馬遼太郎の最初の作品であるということを新聞で読み読んでみました。とても読みやすい内容でした。物語は、美女ナンをめぐる王と魔術師の間で展開していきます。王も魔術師も少しカッコシーであると感じました。敵を倒せるときにはきちん倒しておかねば、殺人を依頼されてお金をもらっていても、依頼人が死んだら危険を冒してまで殺しに行かなくても、なんちゃってね。(これは灰原哀の言い方)カッコシーの二人が結局自滅したかなと感じた。ナンはこれからどうするのだろうとも思った。
0255文字
たっつみー
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ネタバレ文庫初収録の初期作品を含む短編集。新人らしく力の入った文体が本人には気恥ずかしかったのだろうか。雄大で図りきれないシルクロードの舞台は伝奇もよく似合う。
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Peter-John
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司馬遼太郎の処女作が「ペルシャの幻術師」だそうだ。これを書くまえは新聞記者だったとか。 幻術を題材にした短篇が8篇。処女作は初々しいが、やけにむずかしい漢語を用いたり、ウンチクが過剰なのは、いかにも司馬遼太郎らしい。 「ペルシャの幻術師」は漫画にもなっている。
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Wadachan
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大好きな作家の初期の頃の作品。まあまあでした(^^)
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(ま)
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初期幻想小説短編集 少し硬いような・・・池波正太郎的な臭いがするのも・・・
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このこねこ@年間500冊の乱読家
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⭐⭐⭐ 司馬遼太郎短編集。 日本の忍者からペルシャの術師まで、幅広いジャンルを扱っています。 僧侶が自慰によって煩悩を消すのはありで、そのための「想念の女」を各々持っている、みたいな描写があって興味深かったです。 まあ、坊さんも男ですものね。
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aoumi
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ネタバレ初期短編集ながら、膨大な知識と深い洞察を感じた。文章力も流石。表題作はあっけなかった印象。「戈壁の匈奴」は司馬さんのモンゴルへの熱をひしひしと感じた。「兜率天の巡礼」は、展開の意味が訳が分からない(結局波那の豹変はなんだったの?)ところがあるけれど、大変壮大なスケールで妙な魅力を強烈に放つ話。「下請忍者」は閉塞感がある辛い話だけど、本書で一番印象的だった。「牛黄加持」はあんな"絵の具"ヤダ―( ‘;゚;ё;゚;)。凄く詳細に描写されているけれど、どこまで史実なんだろう…全体的に伝奇的な話が集まっていた。
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コウみん
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司馬遼太郎のデビュー作で有名な最近、週刊文春で漫画で連載されてある作品。 約800年以上前を背景にモンゴルがペルシャで虐殺を続いた頃にナンという女性がモンゴルの王のお気に入りにされ、一緒に暮らすことになる。ある日、彼女は「青い男」の存在を知り、その男から王を殺すという話を聞かれる。 まるで東洋ファンタジーみたいな内容で神秘感がすごかった。
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kawa
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最初期の短編集8作、いずれも幻想的な味付けが印象的。3作がユーラシア大陸を股にかけたモンゴル帝国のリーダーを描くなどのスケール感たっぷりの作品。2作が平安時代の皇位継承を巡る物語。残り3作は戦国の忍者の物語。司馬先生の最盛期の安定、芳醇な作品群と異なる初々しさとひたむきさを味わえるのが一興。後期の冴えまくる筆致でのジンギス・ハンとモンゴル帝国の興亡の物語を読んでみたかった。
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nosime_tombo
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妖しい魅力を存分に堪能できた。以前より、著者の作品の魅力は、文献調査から作者の脳内で再構築された生き生きとした歴史人物達にあると感じていた。本作はそれに加え、現代から遠く離れた妖しい世界という新しい魅力を教えてくれた。モンゴルを舞台とする表題作のほか、日本を舞台とする短編数本も、不思議と似た雰囲気があり面白い。
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AkiTakahashi32
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司馬遼太郎の幻のデビュー作と聞き、思わず手に取ってしまった。 異国情緒溢れる短編集。 『ペルシャの幻術師』の何とも言えない美しさ、他の短編もあっという間に読んでしまうくらい面白かったけど、どれも強烈(笑) ユーラシア大陸、東西の文化、シルクロード、やっぱロマンがある。好きな世界だ。
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knsm11
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ペルシャの幻術師と丈壁の匈奴がおすすめです。若い成吉思汁の征服の目的は女だったかもしれない。味ある短編小説だった。司馬遼太郎さん従来のイメージとは違う小説で面白い。
0255文字
KAZ
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** 最初の話が早々に終わってしまい、あれ、と思いながら二篇目に進んだところで短編集だと気付く。司馬遼太郎の短編集なんて初めてだ。デビュー当時のものらしいが気負いがあったのだろうか、どの篇も強烈。
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棕櫚木庵
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初期の8短篇を収める.最初の3つ,特に「兜率天の巡礼」がよかった.亡き妻の面影を,兜率天曼荼羅の中に見る老教授.古代のコンスタンティノープルと日本を繋ぐ兜率天.古代史に関して自由に空想を羽搏かせるところや,零落した元二流教授などは清張を思わせるが,感じがまったく異なる.ボスポラス海峡を舞うカモメの幻影が懐かしく美しい.曼荼羅,宝石(「ペルシャの幻術師」),ガラスの壺(「戈壁《ゴビ》の匈奴」)などの古物を通して幻視される過去.そういう物語に心惹かれる.そういえば,井上靖「漆胡樽」もそんな物語だった.
棕櫚木庵

この本を読んだのはもう3年も前でした.最近読んだ司馬遼太郎初期短篇集の感想を上げようとして,この本の感想を上げていなかったのに気付きました.周辺的なことは呟いてましたけど( https://bookmeter.com/mutters/155705268 ).遅ればせながら上げておきます.司馬作品としては傍流に位置する作品集かもしれませんが,私は好きです.もし未だでしたら是非どうぞ.

05/25 15:48
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ao.m
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良い 司馬遼太郎91冊目
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subuta
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史実が元になっている部分もあるのだろうが、幻術や忍術など、創作した設定が強く出ているように見える。これまでに読んだ作者の本は歴史小説ばかりだったので、初期にこういった話も書いていたのかと意外な気がした。
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なー
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ネタバレ幻想小説というのか、初めて?読んだ。西域方面が舞台の小説を探していて買ったんだけど。あまり合わなかった。飛び加藤は、手品師と思ってたけど、術師だったのね。
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6
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○兜率天の巡礼
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Junichi  Wada
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再読なのかなあ?どこかで読んだ話な気がしました。
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よーだ (Yoda)
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司馬遼太郎のデビュー作ともいわれる表題作を含む短編8編の幻想小説。『幻想小説:超自然的な事象を題材とする文学の総称(デジタル大辞泉)』。幻術、妖術、加持祈祷、密教、秘法、忍術、歴史ロマン等々。舞台も中央アジアを含む幻想的かつ壮大な物語に心躍る。「兜率天の巡礼」は秦の始皇帝末裔説、キリスト教伝来説等古い言い伝えの物語で歴史ロマン満載。「牛黄加持」は密教の秘法の話で驚愕的。忍術好き読者の心も揺さぶる。長編より書くのが難しいといわれる短編。読者を惹き付ける魅力的短編を書く司馬遼はやはりすごいです。(☆☆☆☆☆)
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TALOS
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司馬遼太郎初期の作品集ではありますが、後半はちょっとおっさんの妄想が多分に盛り込まれている作品ばかりでちょっと好きにはなれませんでした。けれども、表題の作品を含めたモンゴル帝国を舞台にした作品たちはオリエンタルの雰囲気がふんだんに盛り込まれており存分に楽しむことができました。
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pdango
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★★★☆☆昨秋、司馬遼太郎記念館の企画展『梟の城』に行き、忍者づいた弾みに買った1冊。つい、果心居士の幻術にかかってしまったように、マニアック?な本に手を出してしまう記念館の魔力。面白くないわけじゃないけど、波に乗りきれず。
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美味しい渋谷
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司馬遼太郎先生の初期の短編集。デビュー作も含まれており、なんとも嬉しい1冊。
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ジャズクラ本
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とうみん
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再読。司馬遼太郎の初期短編集。ラストが自分の記憶と違う話があって「あれ?」となったが、どうやら加持祈祷する僧侶の話と祈祷用の仏画を描く絵師の話がごっちゃになっていたらしい。確か『燃えよ剣』の後に読んだ二冊目の司馬遼太郎本。
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TATA
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職場文庫から。司馬遼太郎さんのデビュー作を含む初期の作品集。表題作に加え、モンゴルを舞台にした作品や忍者譚と幅広い作品バリエーション。確かに娯楽色の強い作品群ではあるが筆者一流の歴史に対する深い洞察も見受けられ興味深く一読。作品もそうだけど、当時の文壇に関する記載にも詳しい解説を読んで更にふむふむと。好みなのは深い歴史洞察が感じられる「兜率天の巡礼」。
おか

TATAさん 歴史お好きなんですね( ◠‿◠ )

11/27 13:17
TATA

おかさんもですよね!

11/27 17:35
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Muna
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ペルシャや日本のマジシャンの話。竜馬が行くや坂の上の雲に比べとても読み難かった。
0255文字
たー
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文章構成、色彩描写が美しい。 短編の中にすごい情報量が蓄えられている。読み手にも教養が求められる本当の意味での面白い本。 最近のへんなリアリズムによる無駄な説明と解説で、わかりやすく想像力を沸き立たせない本とは対極にあると思う。
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アメヲトコ
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(司馬遼太郎名義での)デビューである表題作を含む短編集。その後の作風とは違い幻想要素多めで講釈は少なめ、歴史ネタも日ユ同祖論みたいなトンデモ系まで使っていたりもしますが、西域への愛にはやはり通底するものがあります。ところで久し振りに読んでいて、司馬さん結構女性コンプレックスあったのかなとも感じたり。
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優希
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面白かったです。デビュー作を含む短編集。時代も場所も全く異なってはいるものの、幻想的な雰囲気を纏っていました。陰と陽の間にあるような作品が多いように感じます。妖しくも美しい。歴史を絡めながら描かれる世界はまさに伝奇小説と言えると思いました。引き込まれない場面はありません。
とりぴよ

優希さん 先程はナイスありがとうございます?たくさん読んでいらっしやるんですね!素敵な本いろいろ参考にさせていただきたいです♬

01/14 07:02
優希

とりぴよさん、自分でもよく読むなと思います^_^;私なんかの読む本が参考になれば幸いです。

01/14 07:50
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凛風(積ん読消化中)
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タイトルに惹かれて読んでみた。実は司馬遼太郎は初読み。はじめ、文体に馴染めなくて苦労したけれど、慣れれば、さして苦にはならない。どれも昭和30年代に書かれたもので、初期短編集といったところ。8篇を収めるが、時代も場所もバラバラなので、統一感に欠ける印象。「幻術」の言葉からイメージされる「ちょっと不思議な物語」の短編集になっている。とはいえ、どれも史実が下敷きになっているので、幻想譚とまでは行かないところが、少し残念。
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もりおか
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初・司馬遼太郎。知識不足のせいか、もやもやと幻想的で怪しげな雰囲気が混ざってしまい純粋な幻想譚として味わえなかった。一般教養の勉強をもっとしなければ…
またべえ

私は「関ヶ原」から読んで、「竜馬がゆく」ではまりました(^^)

11/22 13:34
もりおか

時代小説は殆ど読んでこなかったのですが、続々読んでいこうと思っています!

11/22 19:43
0255文字
けん
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司馬遼太郎。
0255文字
a_o
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★★★☆☆ キレがあって、どこか物悲しい温度の語り口でばんばん下ネタを放り込んでくる。それが可笑しみと登場人物のリアリティを醸し出してて、すごいなぁと思った。面白かった!
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ペルシャの幻術師 (文春文庫) (文春文庫 し 1-92)評価75感想・レビュー103