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三たびの海峡 (新潮文庫)

感想・レビュー
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Ryan
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これも題材が重たい本。こういうのが良いあるからこそ、本って良いなと思う。
0255文字
淳淳
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ネタバレ日本は敗戦国という思いがある。一方で原爆や空襲など受けた被害を知ることは多いけれども、日本がしてきことを描いた本に出会うことはあまりない。私たちはもっと知る必要があると思う。「生者が死者の遺志に思いを馳せている限り、歴史は歪まない」しかし、河時根が最後にしたことが《恨》を晴らすことだったのが何とも言えない。
0255文字
Yoshiko Kouchi
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炭坑での様子に衝撃を受けた。まさに奴隷と同じ。辛くて逃亡しても捕まり、鞭や竹で半殺し。同じ朝鮮人を使って暴行させている。仕事そのものも地獄のようだった。 「蠅の帝国」「蛍の航跡」で軍医の視点。 「逃亡」で憲兵の視点。 そして、この作品では強制連行された朝鮮人の視点。 帚木蓬生はすごい小説家だ。これらの戦争小説をすべて読んで思うことは、戦争では誰もが被害者だということ。 学校では絶対に知ることができないことを知れてよかったと思う。
0255文字
jima
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重いテーマだった。加害者はすぐ忘れるが、被害者は決して忘れないという言葉を思いながら読む。「他人の土地に無断で入り込み、いいようにあらし回り、あげくの果てには人間狩りをして自国に連れ去り、奴隷同様にこき使う。それがこの国のやり口だ」「生者が死者の遺志に思いを馳せている限り、歴史は歪まない」
0255文字
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
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一人の韓国人男性が主人公で、戦前日本の占領下に強制的に日本の炭鉱で働かされた。そこは地獄のような生活環境で、どうにか生きて脱出できた。日本人の妻と一緒に祖国に戻るが、日本人を嫁に貰った事は許されず、家にも入れず疎外されて生きて来た。今は実業家として生きているが、炭鉱の現場責任者が政治家となり市長選の只中の日本に三度目の海峡を渡り、自分の人生にケジメを付ける事となった。 【4.5】
0255文字
pio
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読み始めから引き込まれてしまいました。本当あまりにむごい話でした。日本人ということが嫌になります。 ただ、途中「ん?」という部分も出てきて、一番最後の手紙ですべてが明かされるのですが、私には何だかしっくりと来なかったです。でも読みごたえのある小説でした。
0255文字
ショウヘイ
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圧倒的。
0255文字
くま3104
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重いテーマだし、人の名前が覚えられなくて…なのに読みやすくページをめくる手が止まらなかった。
0255文字
sara
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ほぼ一気読み。フィクションであるとしても知らないこと、知っておかなきゃいけないことまだまだたくさんある。強制連行、強制労働、かなり残酷な描写も多く重いテーマでハラハラしながらだったけど読み切れた。
0255文字
スリカータ
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日本人がこのような小説を書けるのだろうか?著者は在日韓国人なのか?と思いつつ読んだが、読み終えたらそういう疑問はどうでも良くなっていた。韓国が日本に対して抱くネガティブな感情の元となる一端を知った。そして日本人が知らない、或いは知る機会がないという罪も恥も。三たびの海峡というタイトルについては、読み終えてそういう覚悟だったかと心に沁みた。
0255文字
浜のU39
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ネタバレ「逃亡」と発想は同じ。 逃げ惑うが、その都度、温かい人の情があり、ホッとする。強制連行など恥ずべき行為をしっかり見直すことを学ぶ。 本文から●−−天が崩れ落ちても抜け出す穴があり、虎に追われても生きのびる道がある−−●
0255文字
まひはる
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「一度目」は戦時下の強制連行だった。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続けた。「二度目」は愛する日本女性との祖国への旅。地獄を後にした二人はささやかな幸福を噛みしめたのだが…。戦後半世紀を経た今、私は「三度目の海峡」を越えねばならなかった。“海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日韓史の深部を誠実に重ねて描く山本賞作家の本格長編。
0255文字
荒川ながれ
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2003/5/30 21刷 新潮文庫 徴用工の問題を背景にした小説。日本人の著者が朝鮮人を主人公(河時根)に。太平洋戦争末期、炭鉱で奴隷のように強制労働に従事。同胞の暴力。逃亡。日本人女性との出会い。それを現在と過去を織り込んだ構成。朝鮮人に流れる「恨」を描いた。日本の恨とは違う儒教社会の恨。北九州の炭鉱について、グーグルマップで見ると資料館などあるな。今度、行ってみたい。 ヤン・ゾギル「夜を賭ける」(戦後)を思い出した。
0255文字
釜煮蕎麦
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ヘイトや歴史修正が大手を振る今だからこそ読んで良かった。いつかツケを払う日が来るのか。
0255文字
hiro
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☆☆☆☆★
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giunyu
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前半辛くて読み飛ばしました。 でも、みんなに読んで欲しい一冊でした。
0255文字
ぱる
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日韓の間ではいまなお様々な歴史問題があり、とかく政治的、法律的な議論になりがちであるが、議論の前にまずは読んでおいて欲しい本である。
0255文字
小島愛一郎
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前半の炭鉱での登場人物が、後半に重要な位置を占めていくので、前半部分の人間関係をしっかり覚えておくと全体の理解がかなり高まる。二回、いや三回くらいは読み返せる書籍だ。
0255文字
tatsuya izumihara
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徴用工の物語。韓国側からの目線でかかれている。戦時中の狂った時代にある程度の権力をもった日本人は人間とは思えない行動をとる。戦後の賠償問題が解決されていないが、この本に書かれている内容が事実公然と行われていたのならば(多分行われていたと思うが)賠償だけでは済まされないと思う。民族や宗教対立による悲惨な出来事は世界中に多く発生しているが、加害者側の民族の子孫としては事実を広く認識し、謝罪すべきであると思う。被害者の失われた時間を取り戻すことができない。国家間の条約の解釈も意見が分かれるが心情的な部分が残る。
0255文字
みなみ
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戦時中に日本に炭鉱労働に連れてこられた河時根が主人公。物語は、主人公がスーパーマーケットチェーンの老会長になった現在から始まる。年老いた主人公がある理由のため日本を訪れた。過去の回想と現在が交錯し、主人公の過去が少しずつ明らかになる。物語の謎を小出しにしつつも、大きなクライマックスは最後に残っており、読みやすく、かつ読んでいて飽きさせない。炭鉱労働では、植民地支配する日本人の側に立って、同じ朝鮮人を痛めつける側の人間もいる。これはドラマの「奇皇后」でも見た構図(支配者のモンゴルと高麗)で痛烈な印象だ。
0255文字
ribbon165
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一晩で読破
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mattu
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戦時の徴用工問題、その後の日韓感情に繋がる小説。この事を教育の場で取り上げる、取り上げないで大きく見解が変わるでしょうね。そして、今後は実感の薄く、過去のものとして薄れていくのだろう
0255文字
夜長月🌙@読書会10周年
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ネタバレ日韓の徴用工問題を取り上げた日本人作家による反日文学でしょうか。韓国から日本に強制的に連行され炭鉱で奴隷のごとくこき使われ、厳しい体罰で殺されるものもいました。徴用工である主人公が脱走後に日本人女性と恋愛し結婚したり、負の遺産としての炭鉱の保存という歴史的社会的問題をも含めて深い作品となっています。もし、日本に朝鮮人が来て強制的に韓国に拉致して過酷な労働により日本人がバタバタと死んだとしたらどうでしょう。立場を入れ替えて自分事として考えると風化させてはならない事実と感じました。
某戦国大名の子孫(嘘)

立場を入れ替えて考えてみましたが。仮にそんな事があったとしても、日本人は興味を示さないんじゃないでしょうかねぇ。市民団体による「差別反対」と称する抗議。マスコミの「報道しない自由」。そして一部の特にリベラルなマスコミによる「「韓国への拉致・強制労働」は差別的な日本人によるデマ」という記事が書かれ、そういう新聞を愛読するリベラルな日本人達は「どうして日本から差別が無くならないんだろう」と心を痛めるんじゃないですかね。北朝鮮による拉致事件だってそうだったでしょう?結果として白日の下に曝されましたが。

09/06 19:54
0255文字
ねこ教授
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ネタバレ92年作。199X年3月(p.8)は昭和18年10月(p.18)の17歳(p.11)が現64歳(p.32)なので90/91年両方ありえますかね。面巡査(p.12)は人名かと思いきや、面長/面事務所/面書記(p.19)とあるので行政上の制度かな。他にも耳慣れない用語が多くて切羽(p.99-)、スカブラ(p.101-)、あと「先山さん」(p.119)も人名ではない(cf.p.78, 124etc.)らしい。顔を背けて酒を呑む(p.85)のは朝鮮では礼儀なんですね(p.250)。びっくり!
0255文字
サルバドール
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今年1番の作品になりそうです。感動ものです。徴用工問題や日韓問題の捻れが少しわかります。内容は重たい場面が多いですが、日本人は読むべきだと感じました
0255文字
chiko
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強制連行は知ってた。言葉として知っていただけで中身はまるで知らなかった。日本人だとか朝鮮人だとか関係なく、人間の弱さや戦争の醜さが描かれている。戦後75年。日韓関係が微妙な今、読んで良かったと思う。
0255文字
Lara
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太平洋戦争中、朝鮮から強制連行され、筑豊の炭鉱で労働を強いられた河時根(ハーシング)が主人公。その間、多くの同胞の先輩、同僚が亡くなった。戦争中とは言え、そのあまりにひどい扱いに、人の心があるのか、胸が痛む。不幸な関係を繰り返してはいけない。私には、スケールの大きな壮大なドラマに感じられたが、最後の長い告白文にはちょっと違和感。主人公が、なぜに自殺に追い込まれたのか、納得がいかない。それは、その奥さん、苦労して一人で子供を育てた千鶴さんにも申し訳が立たず、なんとも、不憫でいたたまれない。
0255文字
のってぃ
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「坊ちゃん」よりも日本人が読むべき小説、知るべき歴史。
0255文字
kawa
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太平洋戦争中、日本に連行され筑豊の炭鉱で強制労働と変わらない迫害にあった朝鮮人の人々のその時と今を描く小説。強制、迫害に関しての議論も一部にあるが、ここに描かれるような悲惨なことは多分あったのだろうと思う。それを知る意味だけでも価値ある作品だが、小説としての出来としてはどうだろうか?個人的には物足りな感が残ってしまう。
0255文字
青メダカ
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日本と韓国間の関係が冷えている中での再読。海峡を挟んでほんの75年程前にこんな悲しい事実があったことを多くの日本人が知ること。そこから両国間の対話が始まると思った。
0255文字
やまたのおろち
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☆☆
0255文字
chips
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第二次世界大戦中、朝鮮から強制的に九州の炭鉱に連れてこられた河時根の一生。日本以外の国の歴史も知りたいし日本とその国の繋がりも知りたいのでこの作品は読んで良かった。どこまでが事実かは分からないけど、なんの権利があって強制連行したり暴力をふるったりするのか、あまりの横暴さに悲しくなる。それに引き換え、同胞に対する時根の想いにグッとくる。日本で見染めた千鶴とのささやかな幸せにホッとしたもののやっぱりな展開。時根が息子に優しい懸け橋になって欲しいと願うところも涙でした。
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みやすこ
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閉鎖病棟 >> 三たび ★★★★☆
0255文字
azur
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この作家の長編を何冊か読んで思ったこと。古今東西幅広い舞台設定なので、知らないテーマや世界を発見できてよい。ただし、いつもワンパターン。主人公は卓越した知性を持ち、体力にも優れ、勇敢で行動的な男性である。さらに、見てくれも良く、友人に愛され、女にもモテる。どんな窮地も、自らの機転や仲間や恋人の協力によって乗り越えるヒーローなのである。要するにジェームス・ボンドと同じなので、こういうのは意外と退屈である。
0255文字
やまおじさん
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重いテーマを巧みに描いた長編小説。戦中、朝鮮半島からの"徴用"という名の強制連行。連行された半島の人々の、この国での言語に絶する苦難。戦中の日本による半島支配。戦後も半島が二分され続けている現状。いっぽうで、あの戦争で私たちの国(軍部、民間人をひっくるめて)がしてきたことを忘れようとする、あるいは、なかったこと、しかたのないこと、にしようとするこの国の現状。等々、考えさせられることが多い。…綿密な調査に基づき、過去と現在の時制を巧みに織り込んだ構成で深い感動をおぼえた一冊。文庫版の解説は関川夏央。
0255文字
おかむら
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戦時中、朝鮮から九州の炭鉱に連れてこられた男の壮絶な半生。逃亡劇復讐劇としてもズッシリ読み応えあり。1993年の吉川英治文学新人賞。いま徴用工訴訟が問題となってどんどん悪化している日本と韓国の関係。補償は済んでるし、全員が強制ではないとか待遇は日本人と同じとか色々日本の右側は言う訳ですが、こういう本を読むと「解決済み」で押し切る態度は、金は出したんだからもう謝らねーぞって感じでやな奴の言い草に思える。ま、この本も小説だからウソだらけって右側は言うだろな…。
おかむら

菅官房長官が、「解決済み」って言うの何回も聞いてるけど、あの言い方がなんかモヤっとする、つーかイラッとするわ。

10/27 21:30
某戦国大名の子孫(嘘)

そりゃ、本作品は1990年代に執筆された作品だから、何故「解決済み」なのか書かれているはずがない。ましてや著者が韓国側からの視点に立っているので、なおさらわかる訳がない。著者は韓国政府が果たすべき責任について、現時点でどう考えているのだろうか。

01/25 15:18
0255文字
noriko
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ネタバレ関川夏央さんの解説に日本人による「反日」小説というような箇所があったが、そうだろうか。私もこれが韓国でなく、日本人によって書かれたということに目を見張る思いで読んだが、戦時中日本人が犯した非人道ばかりか、主人公は「同胞」の残忍なスパイ行為をも暴き、天誅を与える。戦争という状況がどこまで人を獣(といったら獣に失礼)に貶めるかを日本人として、というよりは一人の人間として書かずにいられなかったのでは。復讐劇としても、サスペンス的要素もあり、現在と過去を行き来する構成も躓くことなくスムーズに一気に読める。
noriko

強制連行、強制労働、苛酷な環境、乏しい食事による衰弱、逃亡への見せしめのリンチや処刑、仲間によるスパイや密告、・・・これらはなんとシベリア抑留と似通っていることか。加害も被害も、愛国も、反日も超えて、人間の本質を見据えたい。

10/23 20:50
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えむ女
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ネタバレ朝鮮からの強制労働者として炭鉱で過酷な労働を強いられ、同胞がリンチや病気、自死していき供養もされず埋められていった。戦後帰国してずっと日本に背を向けていた男の3度目の渡航と目的は。読み始め暗くて辛くて辞めてしまいたかったがその後が気になり一気読み。戦争が起こす狂気と、民族間や民族内の差別、後悔と罪悪感の糊塗。強制労働者の補償問題が未だに問題になるわけはこういうことだったのかと無知を恥じた。関川夏央さんの解説が良かった。
えむ女

メモした。っていう意味です。図書館に予約しました。

10/03 17:32
キムチ

なーるほどね!レヴュー、待ってるわ💕

10/03 20:27
12件のコメントを全て見る
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じーつー
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今の日本からは考えられないけど、実際にあったであろう戦時中の物語。 日本人作家としてこのような話が書けることがすごい。 韓国人がこのような歴史を以て教育されてきたと思うと反日や暴動も理解できる。 日本神話の偏見を捨てるためにも大切な一冊。
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