形式:文庫
出版社:早川書房
ロビィの話は大好きです。小1の頃いえにあった『ロボットと未来の暮らし』という本で知ってから子供向けの本で読みました。しゃべるロボットとのやりとり、最近のAI相手に真似しましたが残念ながら何も起きませんでした(笑)
読み進められなかったのはロビィの牧歌的な雰囲気が好きすぎたせいだと思います笑AIの進化は恐ろしさも感じるけど子供の頃にロビィのような友達が欲しかった!
再会を願う少女のために 父親が…という「ロビイ」。ロボットだと疑いを持たれた男性が、「おまえはおれを撲れないんだ。撲れるものか。 おまえは人間じゃないからな。おまえは怪物だ、いかさま人間だ」と執拗に挑発してきた男を撲った。 これにより、男性は〝人間”とされたが…という「証拠」。お気に入りは、人間の心が読めるのではないか?というロボットが 登場する「うそつき」。ラストの、あまりにも酷すぎる状況が切なかったです。
マシンが人類の幸福を考え,人類の幸福を最優先する場合どのように行動するのか。少数の,人類自身に不利益を与える一部の人間を排除することも,より多くの人類を幸福にするにはマシンにとってはすべきことなのでしょうか。道徳が揺らぐことになっていきそうです。
少しネタバレになりますが…Appleさんがおっしゃるように、「災厄のとき」で示されたような「人類全体のためには一部の犠牲を出すことを認める」という方向にロボット達は向かっていきます(第零原則として解説に載ってましたっけ?)。これはロボットのみならず別作品で似たような事を人間も行っており、その是非やそれに抗おうとする人々が描かれています。アシモフの未来史での一つのテーマといえるかもしれません。
西欧人のロボットに対する「フランケンシュタイン・コンプレックス」は指摘されるが、それに倣うなら日本人のは「ピュグマリオン・コンプレックス」になるのだろうか。
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