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声の網 (角川文庫)

感想・レビュー
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本を読むのは寝室派
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(佳作)初版発売時に読んでおけばかなりの衝撃を受けたと思う。今は「スマホがあるから」ではなく「娯楽にあふれているから」この話の流れにキレがなく間延びしてだれる印象。
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Keita Nishitani
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ネタバレあとがきによると初出しは1970年。その時既に、50年後のネット社会とビッグデータやセキュリティ、snsでの他人の秘密暴露、闇バイトなどを、的確に予言したかのような驚きの作品。星新一さん、筒井康隆さん、小松左京さんらSF作家は最新の科学やテクノロジーの情報に詳しいとは聞いていましたが、これはその域を越えてます。のちに来る単なるコンピュータ社会ではなく、情報が社会も経済も人間の信頼関係も動かすという事を見抜いていた。尊敬を越えて、恐怖すら感じる名著です。
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mayumi
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電話網が発達し、便利な世の中になったが、実はコンピュータに支配されていた…という物語。何が凄いって、この作品が1970年に書かれているということ。お金の振込に在宅診療、情報の蓄積など、今のネット社会を予言しているような内容には恐れ入る。そしてAIによる支配。これは現代の不安を具現化しているようだ。フェイク動画がはびこり、SNSによって流行りが作られ、ファクトチェックが必要な世の中になってしまった。作品の不穏さが今の時代に繋がるようで、それを予見していたかのような星新一の凄さにただただ慄く。
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issy
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世間的にはコンピュータがまだせいぜい趣味のパソコン(あるいは『マイコン』)程度の存在だった昭和60年(1985年)に書かれた小説でありながら現在のコンピュータ、インターネット、クラウド、データ、それらに基づくAIによる社会の管理あるいは支配がやがて『神』となっていく様を描いた予言的な内容に驚愕する。『声の網』というタイトルも示唆的。恐ろしや星新一。
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亜希
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ネタバレ星さん=ショートショートのイメージしかなかったので、読み始めてまず連作短編集ということに驚き、読み終えて本作が1970年に書かれたということに心底驚いた。固定電話がまだ普及率50%を下回る世界で、なんでこんな物語を書けたんだろう。もはや予言の書では?ここに出てきて現在でもまだ実現していないことも、星さんが書いているなら今後実現すると思う。久しぶりに星さんのショートショートを読み返したくなりました。
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もえ
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ネタバレ「あの本読みました?」で紹介されていた内容が気になって電子書籍で読了。星新一はショートショートしか読んだことがなかったが、これは連作短編集で1冊で長編の物語となっている。文庫版は昭和60年初版だが、元々は1970年に書かれたもの。メロンマンションに住む12人の住人が章ごとに1人1人クローズアップされて描かれる。その内容が現代の情報社会の問題点を見事に反映していて怖いくらいだ。Facebookの友達の誕生日の通知や、ビッグデータに基づく商品の売れ行きの分析等を、半世紀以上も前に星新一は予言しているのだ。
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つなで
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コンピューターと情報に支配されている社会が現代のようで、1970年に書かれた小説なのに違和感なく読んでしまう。
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ajitako
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インターネットとシンギュラリティ時代のディストピアの予言的な感じだったな……って読み終わってから調べたら1970年?!ってなってとんでもない人は長編もとんでもないなってなった
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ニョンブーチョッパー
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★★★★☆ 解説にも書かれているけれど、本書のオリジナルが書かれたのが1970年というのは驚きしかない。解説の恩田さんはネット社会を予見したという意味で書いていると思うのだけれど、さらにコンピュータが意思を持つように見えるというのが、昨今の生成AIにも通じるところがあって現実がSFに近づいてきている。星新一ってあまり読んだことがないのだけれど、最近、星新一の短編ドラマの再放送を観ているので、何冊か読んでみようかと思う。
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tamazou
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電話が主な媒体というのには古さを感じるけれど、それ以上に情報ネットワークや個人情報といった先見の明が素晴らしい。こういった洞察力の鋭さに溢れた小説が、時代の波で消えていくのは勿体ないし残念でしょうがない。/子供の頃に何度か読み返した本で、その中でもウイスキーをアリに垂らすシーンがずっと印象に残ってた。何十年ぶりかに読み返すと忘れていたことも多く、新たな気づきもあった。思い返せば自分のSFの基礎は、星新一とドラえもんによって築かれているんだなぁ。
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📚Tuf
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初版1970年 それを考えながら読む。やっぱ星新一ってすごいわ。
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Amarika662
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◎オリジナルが出てから数十年、改訂版が出てからも20年近い。それが現代でも通用するという傑作。 いやネット社会の今だからこそ読まれるべきか。星新一恐るべし。 『星新一 一〇〇一話をつくった人』(著・最相葉月)も読むべし
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b☆h
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初の星新一。ショートショートの名手だと知っていたが、今回のは連作ものだった。メロンマンションに住む人々の秘密に関する話を描いた作品。得体の知れないものから支配される空恐ろしさが読み進めるにつれ濃厚になっていく。これが昭和に書かれていたのがすごい。監視社会や、個人情報の大切さを予見している内容で、本当に将来起こり得るかも、と思わされた。ショートショートも読んでみたい。
10$の恋

ほぉ〜😃星新一は私もたくさん読んでるけど、ショートショート以外は知らん😆連作、興味あり‼️探してみます📙👇凸ポチリ!

07/25 12:23
b☆h

恋さんは色々読まれてるんですね〜!またおすすめあったら教えてください♪他の作品読んでる恋さんからするとどんな感想になるのか楽しみです✨

07/25 16:15
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ponta
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ネタバレなるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せが コンピューターが導き出した答えなのかなぁ?
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のぶ1958
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星新一さんの連作短編集。一気読みでした。いつものショートショートと同じ平易な語り口ながら、内容は現代のネットやコンピュータによる情報管理社会、さらには人工知能による人間社会のコントロール・支配など。これがオリジナルは1970年の作品である事に驚きます。文庫本の恩田陸さんの解説も良かったです。
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MINA
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実は、こちらのかわいいし表紙で登録したものの図書館で借りたのはなんと50年前の出版物であった…!140円という驚愕の値段、裏表紙にバーコードが無く本文の字は薄いしちっちゃい。BSの“あの本、読みました?”で紹介されてたので手に取る。星新一はショートショートでいくつか読んでたけど、メロン・マンションが舞台の連作短編形式は初めて。確かに、50年前に既に現代の様相を半ば言い当ててる感じが。とはいえ星新一の描く未来の方が色々と断然楽そう。電話が少しこわくなった。コンピュータに支配され尽くした次の時代とは一体…。
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糜竺(びじく)
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1970年刊行の作品らしいけど、今現在の科学のテクノロジーの状況に近いものも多数描かれていて、その未来を予測する著者の力に舌を巻いた。非常にお勧めです!
Tomo

星さんのアイデアや未来を想像する力には驚きますよね。やっと時代が星さんに追いついてきたのでしょうか。

06/09 23:13
糜竺(びじく)

現代にとても通ずるな〜と思って読んでました。だけどこのまま、星さんの描く世界に科学が進んだら恐ろしいことにもなるなと少しゾッとしました。。

06/10 10:54
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もっしゅるーむ
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ネタバレ読了後、久しぶりに考え込んでしまった。AIが身近な物になってきた今、この物語はただのSFでは済まされず、近い未来の未来予想の一つになってきていると思う。2045年問題。AIが人を超えたらどうなるのか。物語では「人間は継続的な平穏を望む」という考えを元にAIが人間を支配した。AIの手のひらで転がされてはいるが、それ以前よりも平和な世の中になっているので、完全に悪ともいえず、モヤッとしてしまった。
もっしゅるーむ

だが、予想される未来の中で、この物語はまだ優しい方なんだと思う。人間を超えたAIという存在は、一体、人類をどのように捉えて、どうするのだろう。人類滅亡なんて言葉が頭に浮かぶ。怖い。

06/06 00:09
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ばう
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★★★ある日かかってきた一本の電話。正体不明の男からのその電話に人々は心かき乱され不安になっていく。一体彼は何者なのか?そしてその目的は何なのか?みんなの知らないところで何かが進行している。何者とも分からぬ電話に悩まされる人々。マンション1階から始まって2階3階と話が進んでいくに従って次第に真相が明らかになってくる。ここに描かれているのは電話一本で買い物も銀行も病院も何でも出来てしまう世界、それは殆ど現代の生活と同じ。そんなところに星新一さんの想像力の凄さを改めて感じた。
ばう

多分この本を最初に読んだのは小6の頃。改めて本棚から出してきて気づいた。私はウン十年間ずっと『声の網』ではなく『声の綱』と思い込んでました😅

06/04 20:12
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メロン
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星新一はやはり天才作家だ。彼の長編作品ははじめて読んだが、ショートショートでなくても面白い化物作家だ!本作は固定電話から通販、銀行送金さまざまなことができるようになった未来。これを制御する中央コンピューターが徐々に少しずつ人間を監視統制統制していく。それを群像劇のスタイルで描いている。70年初出の作品ですよこれ!黒電話しかない時代にAIによる監視社会や通販、インターネット様々な構想が描かれている。今の時代にも遜色ない星新一の創造性には度肝を抜かれた。あと文章読みやすいすぐ読める平易な文章は気取らなくて素敵
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愛沢 直樹
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▶星新一を久しぶりに読みたいと思い図書館で借りた。いつも短編集しか読んでいなかったので、連作を書くことがあるのかと驚き。▶コンピューターと電話の普及した社会をテーマに月に対応する12篇のショートショートからなる中篇小説。▶巻末解説にもあったが、まともなパソコンがない時代にこの予測精度はビビる。
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Asamy
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これが昭和60年に書かれた作品ということが驚き。
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風鈴
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1話1話の割り切れなさが積み重なって、不安が増大します。AIを先取りしていて、普遍性がありますね。ヴァン・ダインの某作を読んだ時を思い出しました。
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んがんぐ
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ショートショートかと思ったら長編だった。星先生は長編も書かれてたんですね。電子版に解説はなかったです。
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もん
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ネタバレ何年も前に読んで今回断捨離のため再読。 1月から11月まで11人(メロンマンションにて1月は1Fの住人、2月は2Fの住人というふうに)、12月に始めの1月の人物の出来事や回想の話。コンピューターによる電話を使った人類への統一、というか人類を支配していく話。 1冊の長い話だが12個の短編の様に読める。が、3話目辺りから前の2話から内容が予測が出来て、つまらなくなってきた。が、「どうせなら読んでいくか...」という低いテンションで読了。 星新一らしく不思議な話だが奇想天外さは無い。
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wany
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メロンマンションの住人が体験したコンピュータに侵食されていく様子を12ヶ月に渡って描かれている。 今の時代のことと思って読んでいたけど、表現が古い感じがして初版発行年を確認したら昭和60年! この時にこの作品を書ける洞察力に恐れ入りました。
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tyui
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前半は「ん?」だったけど、中盤は「ヒエッ」、終盤は共依存なのかなー、そんなSF。相変わらずすごい先見性。
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夜遊の月
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この本が書かれた70年代にはコンピュータはあったけれど、まだインターネットはなかった。 完全なデジタルではないから、仕組みはどこかアナログだし、AIでもない。 なのにここに書かれているのは、何だろう? 今こうして読んだ本を記録する自分の行動もここに書かれているなんて… 解説は恩田陸。
Rikako Takano

私も最近中古購入し読み返して"ぐぬぬ…"と思いました。インターネットって網だもんね。WWWだし。たまに「なんで?」と思われるようなモノや事をオススメされるしコワイ☆

07/22 08:07
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あや
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とある未来のマンションを舞台に、各階住人の短いオムニバスを通して、世界の裏で進みゆく不穏な計画を描く。解説にもあるが、アナログ電話とテープ式コンピュータが基盤の世界設定なのに、巧みな想像力で今のAIや高度情報化社会の予言ともなる話を創出している。現在実在するツールと同じ発想のもの、また現在実在するのに作中では発想されていないもの(総合データベースなど)を見ていくのも楽しい。
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ツジ
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前半はよくわからない話が続いたけど、後半に差し掛かるに連れて、わかるようになった。 ひとつひとつの話はあんまりだけど、全体で見るとよかった。
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間
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なんでマンションの名前にメロンを選んだのかなと思ったらネットの模様があるからか…
間

ここで知ったがkindle版に恩田さんの解説は無かった。

12/29 22:40
Rikako Takano

それより学生時代最初に読んだのは表紙も含め真鍋博氏のイラストやったのでこの新しいのはイメージ違うわ!

07/22 08:09
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ひむひむ
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ネタバレTwitterおすすめ本。 これは、、本当、恩田陸さんの解説の通り!1970年の衝撃です。星新一さんはすごい…。 現代はまさに最後に近いところにきてるのでは?レシートを写メり送ったらポイントもらえるとか、、Googleなどなどでの検索履歴やクレジットの情報などなど… 知らないところで情報のエネルギーは意思みたいなことモノをもっていくのか… すごく面白かった!
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アッキー
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電話が支配していく社会。はっきりとは目に見えない形でどこかで起きている不安。なんとなくそこにある違和感。これが電話という形をとってうまい具合に言い表されているよう。一話一話を読んでも何かしっくりこないが、全体を読むことで1つの話となってつながってくる。今ではよくある設定だが、この時代にこれを書いているのがやっぱりすごい。
NADIA

これ、中学生の時に大好きで何度も何度も読んでいました。当時、竹宮恵子のSFコミックでは『地球へ…』や『アンドロメダストーリーズ』などAIに支配される世界への叛逆というテーマの作品があったから、その流れで特別感は感じなかったのだけど、書かれた時期はこの作品の方が古そうですよね。日本の近未来を書いたものと考えるとすごい作品です。

10/25 04:44
アッキー

そうですね。この時代でこれを、と考えると星さんってやっぱりすごいですね。

10/25 08:38
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みく
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ネタバレ50年も前にかかれたとは思えない程、現代のネット社会の怖い部分を突かれ、少しヒヤッとしながら読んだ。これは予言の書なの?(笑) どの章にも登場する「声の主」。その「声の主」の成長を見守っているような気持ちになる。人々は神を作り出してしまった。それは良い事?悪い事?それすら判断できないようにされてしまった。何とも恐ろしい物語であるが、人々が平和に暮らせているのなら、それで良いと思う。
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絢
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最初は消化不良でよく分からない話が続いたのですが、徐々にすべてが繋がっていることが明かされてきて、『声の網』という題名の秀逸さに気づきました。
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明石
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小学生以来の再読。当時読んだ時はこんな未来が来るのかなあって思ったけど、割と近い未来が来てて少しゾッとしている。
Rikako Takano

私も懐かしくて中古を買って再読したのですが、表紙含むイラストが真鍋博氏のとかわってて大いにガッカリ

07/22 08:13
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Tanaka9999
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1970(昭和45)年発行、講談社の単行本。別版登録。12編の短編連作。コンピュータが自我を持ち人の望む方向で支配する。コンピュータの破壊や支配の打破を目指さない限り、個人の望みはかなえられる。幸福な世界なのかもしれない。おそらくは、政治指導者の望みに従って適当な戦争も起こるのだろう。しかしコンピュータが自我を持ち、目的意識を持てばこのような方向に進むのは簡単なのだろうが、前段階の情報を理解したりするのは若干難しそうだ。不可能ではないだろうが。
Tanaka9999

収録作:『夜の事件』、『おしゃべり』、『家庭』、『ノアの子孫たち』、『亡霊』、『ある願望』、『重要な仕事』、『反射』、『反抗者たち』、『ある一日』、『ある仮定』、『四季の終り』、

08/28 23:46
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ペコ
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きっと戦争のない「安定」の世界なのだけれど、うっすらと感じる不安と違和感。これが50年以上も前の作品ということに驚かされる。星新一さんの作品にはいつもハッとさせられる。
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うすらひ
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先日初めて星新一さんの著作を読み、その素晴らしさ・先見の明の凄さに感動し、また読み友さんからこちらの作品も薦められて読んでみました!! ショート・ショートの作家さんのイメージが強く、こちらも1話完結のつもりで読み始めました。あれ、オチは、無いの?なんか物足りない〜と思ったら、短編連作なんですね。そう意識して読んでみると、一話ごとのスッキリしない感じ、結局よくわからない感じが、作品全体の雰囲気につながっていて不気味なものを感じました。素晴らしい作品でした!
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まいた
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ネタバレ10年ほど前に読んだ本の再読。内容は全く覚えていなかった。電話が普及し始めた頃に書かれた話らしいがその後の電話やインターネットの発展の仕方と小説の中で描かれているものがそう遠くないので昔の小説なのに近未来の話のように感じて読んでいて楽しい。最初の話に客の好みに合わせた商品を選んでくれるようなサービスが出てくるが最終話では人間が平穏に暮らせるように人間を動かすようになっていて面白かった。真実に気づきそうになってもコンピュータが記憶を消してくれるから安心。ある意味ずっと平和。
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