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katashin86
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日本初版1980年、リビアを長く独裁したカダフィのマニフェスト。「代表とはペテンである」「政党は近代の部族制度である」勢いあるフレーズの開陳が続くが、その代替としての「人民権力」も、結局「大佐」の独裁装置でしかなかった。
0255文字
ドウ
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かつてはリビアの憲法とさえ言われた、カダフィ大佐がその特殊思想を披瀝した書。議会制民主主義に対する深い猜疑心と痛烈な非難は読み応えがあり、こうした問題意識自体は極めて正当なものにも思われるが、提示される解決策は余りにも矛盾と単純さに満ちている。強い口調と大胆な論理(破綻していないとは言っていない)は、傍観者として読むぶんには面白いかもしれないが、被支配者として読むには恐ろしすぎる。
0255文字
Mt. G
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「人民の代表というものはありえない。」「民主主義とは人民の権力のことであって、人民の代表が人民に代わって権力を行使することではない。」「もし、ある政党が選挙で勝利を収めた結果として、議会をおさえるならば、その議会はその政党のものであって、人民のものではない。」「政党は、現代の独裁制であり、近代の独裁的政治機構である。」「選挙で勝利を得た政党にとっては、議会とは、文字通りその政党のための議会であり、議会が附託する行政権力とは、その政党は人民を支配するための権力ということになるのである。」
0255文字
s2013253
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(A)狂犬と呼ばれていたが、文中からはそのような印象は抱けない。大きな権力を手にした人物の書く本ということで、非常に興味深かった。現在は入手が困難なのが残念な所。発行元にはもっと頑張って売り出してほしい。
0255文字
Shun
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リビア政変の頃から興味を持っていてやっと読了。社会主義的経済組織での生産に共同参加する者は皆熱意を持ち、賃金労働という一種の奴隷制とは異なるとする。民族は社会構造体であり、民主主義を統合の絆とするという。自由民主主義の国に生まれ育った為、民主主義とは何かについて選挙、基本的人権の尊重などといった漠然とした考えしか持ち合わせておらず、考えさせられた。自由民主主義は絶対善では無く、一種の手段でしか無いし、定義は地域や国ごとで変わってくるのではないだろうかと考えた。価値観の違いを肌で感じるようで興味深いものだ。
0255文字
メルセ・ひすい
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15-113 『緑の書』は、政治機構の問題の解決を提起するものである。それは、人民に独裁制の時代から真の民主主義の時代へと移行する道筋を示している。この新しい理論は、代表制や代議制の介在しない人民の権力を土台にしており、明快で実際的な直接民主主義を実現させるものである。従来の直接民主主義の理論が実際に適用することが困難で、かつ底辺の人民を組織化する努力を欠いていたために軽薄なものとなっていたのに対して、この新しい理論はそれとまったく異なる性質のものである。
メルセ・ひすい

カッザーフィ…民族⇒民族は個人にとって政治的・民族的な傘であり、部族が部族民にさしかける社会的な傘よりもモット大きい。部族主義は民族主義を傷つけるが、それは部族への忠義が強まると民族への忠誠は犠牲とされ、弱まるからである。同様に家族への忠義が強まれば、部族への忠義は犠牲とされ、弱まる。民族には民族的熱狂がつきものであるが、それは、人類的連帯を脅かす。

01/19 15:49
0255文字
偽教授
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狂ってるの一言。
0255文字
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