読書メーター KADOKAWA Group

夢も定かに

感想・レビュー
98

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
虹色
新着
奈良聖武天皇の時代、10代の後宮女官の物語。若子たち地方豪族の娘の采女(うねめ)と、采女を見下す畿内の豪族の娘氏女(うじめ)との女の闘いは、仕事だけではない。当時の恋愛観や、結婚観は今とは異なるものの、大手企業のOL奮闘記のように、自分らしく生きていこうとする女たちを応援している感じ。知らないことも多く勉強にもなったが、ちょっと軽めな印象。
0255文字
たまゆら
新着
聖武天皇時代の采女のお話。「采女」はぼんやり知っていたけれど「氏女」もいたのですね。租庸調の言葉が頭に浮かんだのだけど采女が地方からの強制的な出仕だとは知らなかったです。どの時代であれ、後宮の女官のお話となれば……ですよね。どの時代であれ女子が自分らしく生きるのは難しい。そのはるか先で生きている今の女子だってなんら変わらないと感じました。
0255文字
笑顔千両
新着
「平安朝(聖武天皇の御世)を舞台に、采女(現在で言えばノンキャリア組の女性官僚)の視点で後宮やそこに勤める女官達の人間模様を描いた作品」自身の出自に依って身分階級が決まる後宮で、上昇志向の娘や浮かれ女と言われながらも男達と浮名を流す娘と同室になった地方豪族の娘。古の昔の女の子の心の内を、奈良・平安時代に詳しい作家が描くと現代とあまり変わっていないのねと真実味があり、虐げられ蔑ろにされながら何クソ今に見ておれ〜と奮起するわけですよ。ちょっとほろ苦な青春物語でした。
0255文字
かたぴぃ
新着
『この京は定かならぬ夢。ならば他人に頼るのではなく、自分はこの夢の中で自らの手で真の夢を掴んでやる。』『女のままでよいのだ。だからこそ果たせる務めが、この後宮にはあるにちがいない。』こうやって昔から男社会が作られていたのね。働く女子って昔から大変だったんだ。そんな中でたくましく成長していく若子と笠女。特に最終章、権力者房前を女を武器に使って渡り合う場面では思わず若子応援団になった。男も女もその人にしかできないことがあるわけで、そこを尊重しながら働き易い職場になればいいと思う。が、なかなか難しいよね。
0255文字
あいべきん
新着
今の時代にこういうこと言うと批判されそうだけど、でもやっぱり男に愛されることが女の幸せでもあるんだから、それを武器に生きていける人達のことが純粋に羨ましくもあります。自分がそうできないから尚更。
0255文字
さんだる
新着
ネタバレ面白かった。采女の3人がどんどん強くなり、したたかになり、考えて、決めて、自分の人生を生きていくのがとても良い。『恋うらむ鳥は』ののちの時代だなと思いながら、読んだ。
0255文字
てたんれーる
新着
腹を括った女は強い!
0255文字
ふろしき🍐
新着
ネタバレ聖武天皇の時代の采女を主人公にした短編連作形式の少女小説。さらっと読めたけどあんまり合わなかった。 たまに入る現代寄り視点の地の文が廃してあればもっと楽しめたかもと思うが、そうするとここまで軽くは読めないだろう。
0255文字
紫陽花
新着
聖武天皇の時代、後宮の采女達。キャリアを積んで後宮のトップを目指す女子、一見恋多き女として自由に生きる女子、地味で平凡な女子と今の時代と変わらないほど生き生きと暮らす。ただ恋の相手は帝や藤原房前、麻呂だったりと、ケタ違いだけれど。春世の逞しさと潔さは秋空のように清々しいし、生き方に迷っていた若子が覚悟を決めた瞬間に拍手したい。守り通すために欺けと。また「秋萩の散る」で登場した久世王の母・志斐弖と養母・海上女王も登場。久世王、こんなに女性達に愛され守られて生まれたら、そりゃ温和で聡い子に育つよねと納得。
0255文字
優希
新着
面白かったです。奈良時代の後宮に勤める采女たちの物語。色々な立場に立ちながら自分の生き方を模索しているのが美しく見えました。現代と通じるところあれど、古代は独特の風景が紡がれるような気がします。
0255文字
てり
新着
奈良時代の後宮につとめる采女たちの物語。とても現代的な描写で読みやすいんだけど、なんともいえない違和感を感じてしまう。舞台が奈良時代の後宮でなくても、バイト先の上司とのやりとりでも成立しちゃうような感じ。自分には合ってないと感じた。
0255文字
shikashika555
新着
藤原四兄弟が台頭する内裏宮城の後宮。 地方では姫君と奉られる立場ながら、京に出仕すれば田舎出の身分の低い采女として 理不尽な思いに耐えながら働く事になる3人の若い女性たち。 彼女らが 狭い世界での身分差別やいじめ、男性官僚たちの思惑に右往左往せざるを得ない生活の中で なんとか身を立てていきたいともがき、自分なりの身の処し方を覚悟と共に決めていくまでの成長物語。 時代背景や成長物語という枠組みは この作者の得意とするところなのだが、主人公が女性となるとやはり伸びやかにできず 切ない展開と結末になってしまう。
0255文字
冬子
新着
奈良時代・神亀年間の奈良。後宮で働く3人の地方豪族の娘・采女。優秀な笠女、美しい春世、凡庸な若子。後宮には畿内豪族の娘氏女や男性役人、藤原氏などの有力貴族が働き、さらに皇族も暮らしている。采女という身分の低さ(地元ではお姫様だが)、女であるというハンデなどをはね返すように、三者三様に自分の将来を探っていく。権力闘争や身分格差・性差の理不尽に対して抵抗する権利もない采女。したたかさを身に着けて切り抜けるしかない。様々な出来事を経て、3人はそれぞれの道を進んでいく。ちょっと少女小説っぽいかもしれません。
冬子

春世と藤原麻呂の息子浜足は藤原浜成のことのようです。母も「因幡国八上郡采女」となっています。氷上川継の乱に巻き込まれ、ぱっとせずに終わったようです…

04/29 18:46
0255文字
氷高
新着
聖武天皇の後宮に仕える采女たちの話。いろんな立場で逞しく生きる道を模索する。この後に基皇子が…長屋王が… L.
0255文字
羽
新着
続編ないのですね…あっても面白そうだったので残念。若子がそれなりにしたたかに成長して、けれど彼女らしさが失われず、よかったです。
0255文字
ルカリオ
新着
聖武天皇の時代の後宮の女官の話で、色々真新しい内容だったし、これまでの作品よりも軽いタッチで書かれていて面白かったです。同室の三人が、後宮生活でたくましく生きていく姿が頼もしかったです。
0255文字
C検営
新着
後宮に勤め、同じ部屋で暮らす若子・笠女・春世の日常譚。 これまでに読んだ澤田さんの作品の中でも題材が軽めで読みやすかったです。 ただ天皇・藤原氏のややこしい血縁や中々目にすることのない難読漢字に戸惑うのはいつも通りでした。 今も昔も働きたい女性の地位向上を妨げているのは女性自身ではないか、と思わされます。 三者三様の考え方・行動が面白いお話でした。
0255文字
花猫
新着
奈良時代の後宮。女たちの戦い。現代のあまり変わらない。生きていかなくてはいけないのだから、したたかにならなくてはね。若子、笠女、春世、それぞれの生き方がある。どれも、気っ風がよくて、男なんかに頼らないぞという、意気込みが、かっこいい。いつから女は、かくも弱くなったのか。
0255文字
hachi18
新着
〈図書館〉奈良時代の三人の采女。色々制約のあるこの時代でも自分の強みを前面に出して生かして後宮の中で生きていこうとする同室の二人に比べると幼く感じられた若子が、徐々に逞しく成長していく。あまり奈良時代の話を読むことがなかったので、ちょっと新鮮に感じました。
0255文字
かりんとう
新着
★★★
0255文字
makkinn
新着
聖武天皇の後宮で働く采女たちの物語。若子、笠女、春世。それぞれに生きる道を見つけてたくましく生きていこうとする姿が潔い。面白かった。
0255文字
moon
新着
奈良時代の後宮に仕える女官3人の物語。支えあいながらそれぞれの自分の生きる道を模索しながら進んでいく姿が描かれている。いつの時代も女性は逞しくて強い。
0255文字
万葉語り
新着
奈良時代の采女の日常を描いた作品。藤原四兄弟、麻呂の子供を産みながら、正妻に子供を渡し浮かれ女と噂されながら働き続ける春世。書司で働く才女の笠女。妹の変わりに采女として出仕する若子の3人が、長屋王や聖武天皇の時代を現代の女性とさして変わらぬ感性で生き抜く様子がさらっと読めて面白かった。おススメです。2019-027
0255文字
からおの
新着
8世紀の女官の話。
0255文字
にゃも
新着
奈良時代の3人の采女が主人公の短編連作。井上皇女や長屋王の名を見つけ軽く興奮するも、怨霊にはまだまだ遠い日のお話。若い采女たちの視点なので最初は柔らかな印象だったが、房前が出てきたあたりから宮廷を牛耳ようとする藤原氏の影が一層濃く感じられるようなり、その先の冬嗣にまで思いが飛んでしまった。冬嗣と言えば『王朝序曲』。そしてその先の…。あぁ、永井さんの平安朝三部作、また読みたいなぁ。
にゃも

おぉ、志斐弖の産んだ子が『梅一枝』の久世!!

03/03 12:25
0255文字
Totchang
新着
聖武天皇の時代については、葉室麟著「緋の天空」を読みました。藤原氏と橘氏との闘争に、天皇家の思惑が加わり、私にとってはとてもわかりにくい時代です。その点、この作品は現代語の話し言葉中心で書かれているし、登場人物紹介の頁でも、後宮に勤める若い女性の采女と氏女の違いを出されていて読みやすく、わかり易い内容でした。その一方、だからこそ時代背景が不確かになったのはやむを得ないのかなぁと感じました。杉本苑子「穢土荘厳」も読まなくては・・・。
0255文字
宇宙猫
新着
★★★★ 聖武天皇の後宮で働く采女(地方豪族の娘)達の話。地方ならお姫様なのに、都では侮られ辛い思いをしたり、血眼で結婚相手をさがしたり大変。あまり焦点の当たらない女性達だが生活の一端が垣間見えた気がする。
0255文字
りったー
新着
奈良時代の後宮が舞台。それぞれの成長物語だけど、苦い話が多い…
0255文字
めぐみこ
新着
聖武天皇の御代、若子・笠女・春世の同室のトリオの後宮女官ライフ。ヒロインらの年齢のためか、どことなく女子校ぽい雰囲気。ぼんやりを脱却し教養つけようと決意する若子も、女にしかできない道で出世しようと邁進する笠女も、権力者の愛人となりながらも幸せを得ようと足掻く春世も、自分勝手だなと思いつつ憎めない。応援したくなるのは、全力で生きてると伝わってくるからか。籠の鳥を自覚している井上皇女、夜離れされたまま朽ちたくないと言う海上女王が切なかった。
0255文字
さつき
新着
奈良時代の後宮に勤める采女達の物語。妹に代わって出仕することになった若子。仕事のできる笠女。時の権力者の愛人として子も産んだ春世。三人の個性豊かな采女の視点から語られる宮中のあれこれが面白かったです。阿倍皇女と 井上皇女、不破皇女がほとんど同じくらいの年齢である以上、作中で描かれたようないざこざは、しょっちゅうあったことでしょうね。若子達のこれからを是非読んでみたいので、続編を期待したいです。
0255文字
絢
新着
ネタバレ奈良時代の采女達の視点から見た後宮の物語。聡明で快活な笠女、藤原麻呂の愛人でありながら恋多き春世に比べて、若子は主人公にしては魅力が薄いのでは、と思いましたが、しだいに逞しく成長していきました。安宿の出産で、いよいよ長屋王の変か、と思えばあっさり終了してしまったので拍子抜けでした。房前との関係が一番衝撃でした。海上女王と志斐弖の子供が無事に暮らせるといいなあ。
0255文字
山内正
新着
聖武天皇の後宮で地方豪族の娘等は 宮士達の手助けをする采女が ある日天皇より薬師寺に奉納する 経典の手助けをする事になる 男文字でないと使えない経典に いざ書き終わると男達の嫉妬があり 控える事にやがて別の経典を頼まれ 上司に認められ暫く預かる事に やがて新羅使が帰国の為宮廷に挨拶 に来た時経典を土産として差し出す と大層喜ばれて持ち帰る 采女として女官になれるかと 笠女は胸ふくろます。
0255文字
おゆ
新着
新参者のみそっかす若子、男勝りの才媛笠女、魔性の美貌春世。奈良時代の後宮を舞台にした采女たちの物語。采女メインも珍しければ、地方豪族出身の彼女たちと対照的に畿内豪族を出自とする女官、氏女についても描かれた作品はとても珍しいように思う。首帝(聖武天皇)の御世、長屋王や藤原四兄弟も登場するが、あくまで筆は働く女性である采女たちの生活を追う。当初、舞台を古代に移しただけで内容は現代モノと変わらないのではと鼻白んだが、読み進めるにつれ彼女たちが置かれた特殊な立ち位置(妾妃候補兼女官)の内情が見えてきて面白かった。
さつき

面白そうですね(*≧∀≦*)采女メインの小説は珍しいし読んでみたいです!

04/25 13:05
おゆ

さつきさん。イラスト表紙で文庫化もされてます(*´∀`)https://i.bookmeter.com/books/11181668 采女メインって珍しいですよね!個性的な三人娘の連作短篇で、さくっと読めました。長屋王の変あたりが続編で出ないものかと期待したくなります。

04/25 13:43
0255文字
尚子
新着
歴史上の有名人を扱う小説は多々あれど、奈良時代の采女に焦点を当ててる本は初めて読んだが面白かった。藤原四家の人物たちにこんなに気軽に近づけるの?っていうのは気になったけど(笑) 続編あるのかな?次は長屋王のところ辺りだし、さらに面白いと思うけど。
0255文字
nishioda
新着
いかようにでもラノベぽくできる設定(帝に使える采女で個性的な3人が仲良し、とか)を、あえてちゃんと時代小説で群像劇としてやってみた話と捉えました。歴史上知ってるけど小説になってるのは初めて見た、というマニアックな時代を選んだと思う。
0255文字
くが
新着
面白かった。聖武天皇の御代の采女たちを主人公にした物語。記録なんてほとんど残っていないであろう采女たちの日常の悲喜こもごもが丁寧に書かれていて、さすがだなぁと思った。藤原浜足の母が因幡国出身の采女であったことをウィキペディア情報で知り、ちょっと衝撃を受けた。
0255文字
濱さう(左脳右脳)
新着
ネタバレこの時代はかなり血生臭い時代だったんだなぁと平和な現代をありがたく思う。最後の最後で恋人の房前にしれっと嘘をつくしたたかになった若子にスッとした。春世が不憫で仕方ない。故郷に戻ってから幸せにしてるといいんだけど。役職が古い言い回しだったので全っ然覚えられなくて困った。膳司(かしわでのつかさ)尚膳(かしわでのかみ)等のルビずっと付いててほしい…。
0255文字
ちゃーりー
新着
奈良時代の宮中を思い起こさせてくれる話、女官たちの成長記、面白く読了。
0255文字
トーマス
新着
奈良時代の女官たちのお話。10代の若い子たちなので、若さゆえの青春あり、職場内のドロドロありだが、そこに藤原四兄弟と長屋王の対立あり、女性としての立身や幸福とは何ぞや問いかけあり、となかなか奥深い。さわやかなだけではない奥行がありますね。
0255文字
全98件中 1-40 件を表示
夢も定かに評価82感想・レビュー98