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99・9%が誤用の抗生物質 医者も知らないホントの話 (光文社新書)

感想・レビュー
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Shotaro I
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いちおう一般向けに書かれた、感染症一般および抗菌薬に関する新書。臨床は片手間ではできない、臨床と実験室は違う、など岩田先生の昔からの主張 (コロナ対策に関しても同様のことを言ってますね) がまとまっている。
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バヤシコ
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知らないことは恐ろしい。知らないから他人の言葉に流されてしまう。後で後悔しないように、自分の頭で考えたい。経験論も悪くはないが固執すべきところではない。
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いちは(精神科医)
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新型コロナ禍で日本中がソワソワしている中、ダイヤモンドプリンセス号に乗り込み動画を発信して一躍有名になった岩田健太郎先生の本。あの行為には賛否両論あり、特に医師からは「パニックを助長させた」として否定的な意見が多い。しかし、岩田先生の「感染症専門家」としての能力は、批判している医師でさえ大いに認めているところである。そんな岩田先生による抗生剤に関する本、それもかなり一般読者向けであるので、医師であれば難なく理解でき、かつ実臨床を振り返る機会になる。医師も患者も読んでおくべき本だろう。
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ボル
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2013年8月刊。類書を幾度か確認したので本書の有用な点に絞ってレビューします。本書は各章の最後にポイントとしてまとめられていました。p282には資料4「高齢者が一般に使用を避けることが望ましい薬剤」として抗生物質(抗菌剤)の成分リストがある。出典は徳田宏治編集となっている。特に日本では医療現場で抗生物質の多用した結果、耐性菌が出現後薬が全く効かなくなり、院内感染する例が後を絶たない。医師も患者の要望に応えるため、抗生物質を間違って処方してしまう。私たち自身が薬の正しい知識をもつ必要を改めて感じます。
ボル

私が確認したなかでの類書、「がんより怖い薬剤耐性菌」「その一錠が脳をだめにする」「あなたの体の9割が細菌」「失われてゆく、我々の内なる細菌」「抗生物質と人間」「アルツハイマー病」「かぜの科学」「腸科学」など

01/03 19:23
ボル

ナイスありがとうございます。なお「高齢者が一般に使用を避けることが望ましい薬剤」はネットで検索をかけたら出ます。気になった方は検索してみて下さい。

01/03 20:26
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Akxvigs
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タイトル付け方があざとい。最近の新書でよく見受けられるマーケティングだが正直いって逆効果だと思う。内容もやや散漫でした。
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おっきぃ
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タイトルはともかく、抗生物質にまつわるあれこれの話。その場その場に応じてメリットデメリットを考えてメリットがあれば使うという当たり前の話がいかになされないか。この国の思考や思想の病の鋭い指摘。出版されてから6年経つが少しは状況は変わったのだろうか。
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Kayo Miyashita
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「抗生物質」の使われ方についての現状の問題点と、よりよいあり方について、一般の人にもわかりやすく書かれています。これからは患者の方も受け身ではいけないと感じさせてくれる内容です。
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soeruru
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積んでおいた本。なので内容は最新ではないが説得力はある。やっと少しずつ変わり始めたでしょうか。
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レイノー
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2013年刊。著者は神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授・同大学都市安全研究センター教授。◆タイトルどおりで、個人的には余り新味ではない内容。本書に言う抗生物質の四つのリスク、①副作用のリスク、②耐性菌発生のリスク、③医療保険・財政負担のリスク、④ロジスティックス(物流・移送)リスクも、巷間情報を纏めたに過ぎないとも。③は勿論、子宮頸がんワクチン副作用(誤報か否かは一先ず置く)、病院内の多剤耐性菌感染症、④ではインフルエンザワクチン不足など世間を賑わしている問題から推知可能だ。
レイノー

◆その中で、結局、医学部教育を含め、臨床医の診断技術の体系的向上こそが、かかる誤用・不必要な抗生物質投与、過剰投与の問題を解決する道筋だということは、著者の経験的帰結ということを割り引くとしても、納得できるところ。◇その一方で、研鑽不足(というのは言い過ぎかもしれないが)・英語力過少の医師が、薬剤研究を行わないまま、製薬会社のMRの言うがままに高額な新薬を利用しがちというのは、何らかの手当て(研修や研究休暇)が必要だろうなとも感じるところ(過労死基準寸前ないし超過の激務の中、全然現実的ではないが…)。

07/26 20:27
レイノー

◇一方、著者が明言しているかどうかは若干読み取りにくいが、抗生物質の患者投与に関する疫学的調査と、それの臨床へのフィードバックのようなシステムも必要かもしれない。何より先の四つのリスクの軽減、就中、②③の軽減のために…。

07/26 20:32
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うひょひょ
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>日本では昔から、「使った、治った、だから効いた」という「サンタ論法」が用いられてきました。 医学自体にこの論法が蔓延している気がするのでしっかりと因果関係で見極められるようにならなければと感じた。
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さてぃん
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4年前の執筆だが内容は今も古くない。耐性菌、経口セフェム、専門医制度など…。ただ「かぜ」と「急性喉頭蓋炎」は「コロッケ」と「美川憲一」ほど似てないと思う。
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Reee
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ネタバレいや〜面白かった。感染症領域では有名なイワケンこと岩田健太郎氏。著者の言うように術後の発熱とかって感染症医の絶対数が少ないこともあって、執刀医が抗生剤を出すケースも多い。血液培養がしっかりされずエンピリックに広域のメロペネムが約束処方のように出されて耐性菌獲得という悪循環。外来でも不必要に出される抗生剤、必要以上に薬を欲しがる患者。断ち切れない製薬会社との関係。耐性菌を獲得させないっいうことは、自分達の孫の代まで治療の選択肢を残しておくということ。勉強になりました。
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8810mcd
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内容はとっても良いのにタイトルがウソくさいのがとても残念。著者は医療健康に関する多くの本がトンデモ本であり、その多くは情報の出どころが曖昧と言い、自らは積極的に引用先を示していく。しかしながら本書のタイトルの「99.9%が誤用」というエビデンスは何処に記載があるのだろうか…。
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Kirakira
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ネタバレ話題の著者の扇情的なタイトルの本ということで2冊目。なかなか言い切りはりますねぇ…よほど勉強されて自信があるのだろうな、と思いました。常にニュートラルに在ろうとする姿勢が基本ですが、所々専門領域以外のところではradicalな意見も見受けられたかなぁ。子どもを持つ親としてとても勉強になりました!
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まるまる
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最近風邪をひいたのだけど、病院でもらった抗生物質がこの本で痛烈に批判されているセフェム系の薬でした・・・ 飲み始めてしばらくして調子よくなった気がしたのだけど、これって気のせいだったのかなぁ。
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ちるさん
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ネタバレ知人の薦めで読了。対症療法が支持され、すぐに症状を改善するために抗生物質を処方されること少なからずある。しかし実は抗生物質は必ずといっていいほど副作用を伴うにも関わらず、ウイルス起因の症状をはじめ本来は抗生物質の処方がふさわしくない症例に対して安易に誤用されるケースがあると筆者は指摘する。日常的な抗生物質の乱用は副作用だけでなく、真に必要な時に効力が弱まるリスクもあるため、患者である我々が情報を選択することも大切である。
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Keruo
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根拠がしっかりしており理論的で読みやすい。同感できる部分も多い。この人の他の本も読んでみたいと思う。
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tatsuya.m
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根拠を示しながら病気のこと、薬のことを解説する岩田先生の言葉や、姿勢は、とりあえず薬を飲んでおけば病気は治るという印象だけに頼りきっている私たちの姿勢とは真逆であり、説得力があり、また新たに病気や薬のことを考える材料を与えてもらったように思います。同郷というのもなんだか親近感が湧いてきます。
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fseigojp
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臨床の業績だけで教授になった男 一種の快男児 日本もアメリカ医学にやっと追いついてきた
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OHモリ
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●客観的な視点に立って現状や問題点を指摘しようという岩田先生に好感が持てるし大変勉強にもなりました。明日からの薬処方に影響が出そうかも? 〇「かぜに抗生物質は必要ない」=〇抗生物質の4つのリスクを凌駕する利益はない。 〇経口第3世代セファロスポリンは99.9%が誤用・・・一般診療上はほとんど必要とすることはない ●原則論は正しいと思うし理解もできますが、大学病院ではそうかもしれないけど、在宅でADLが低下して肺炎や尿路感染で入退院を繰り返す患者さんたちにはどうするべきなのかモヤモヤ感が残りますなぁ・・
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しまん。
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日本での抗生物質の使われ方に警告を発する。その原因は臨床や医薬品に真剣に向き合ってこなかった医者側と、無闇に薬をありがたがり欲しがる患者側双方にあるとする。専門的な固有名詞も多く、非医療関係者には馴染みのない話ではあるが、医者患者共に広く啓蒙されなければならない重要な問題であると感じた。
しまん。

薬価差役が大きく処方すればするほど儲かる時代から、抗生物質の乱用。。日本では抗生物質開発能力高いが投与量低く設定しすぎ。現在、抗生物質の新規開発へっており、耐性菌への懸念。イギリスでは、耐性菌はテロリズム並みの国家に対する危機と認識。横断的領域である感染症専門家が量質共に不足。

02/03 23:34
しまん。

日本の医療ではツアー旅行や多機能電子レンジみたいに足し算がなされている、ポリファーマシー(多剤処方)。outcomeを見よ。

02/03 23:37
4件のコメントを全て見る
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もくもく
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手なりで動かないように、症例毎にいろいろ考えているつもりなんですけど、改めて肝に銘ずべきことが多数ありました。岩田先生のあくまでもニュートラルであろうとするデータ解析や表現は、大いに共感が持てるのであります。
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ふろんた2.0
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風邪に対しての抗生物質は不要。仕事や生活のことを考えるとついつい薬に頼りがちになるが、まずは自然治癒を試みないと。
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hicky
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日本ではカゼでも安易に抗生物質が処方される。本当に必要かどうかまた、患者が安易に抗生物質を求めている現実もある。
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uka
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国民がこのようなリテラシーをもっていたらもう少し医療費安く済むのでは。 抗生物質どうして必要なんですかと言えるようになるといい。 そのためにはやっぱり双方の対話力かなー。でも病院って具合悪くて行くからそれどころじゃないんですよね。特にご年配の開業医さんに読んでもらいたいなあ。
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mustache
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感染症を原因物質(=モノ)で捉えて事足れりとしていた時代から、感染した患者の状態(=コト)として総合的に捉える必要が生じてきた現代の状況を分かりやすく解説。コッホ、北里柴三郎、滋賀潔、野口英世など細菌ハンター時代の傾向から脱皮した臨床医の重要性を説く。
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t_hirosaki(t_hirosaki)
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超面白かったしこれ普段かかるような病気ならほとんど抗生物質いらないんだな、と思ったけれど、さてこの知識をどのように自分の生活に活かすか、と考えると実質何にもできないなあ、と思ってしまった。今日風邪が長引くからと病院に行って薬出してもらったとき抗生物質が入ってて、これ飲まなくてもいいんじゃないか、と思ったけどそんなん自分で判断すると余計まずいよなあって思ったし。薬剤師に聞けばよかったんだろうか。結局患者からできることって少ないから、医者の人に読んでほしいなあ、という他人任せなことを思って読後の感想とする
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スリーピージーン
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くだけた語り口で書かれていましたが、内容は結構専門的な所も多い。私が服用した経験のある抗生物質の薬もたびたび登場する。ご説ごもっともだけど、よほどのことがない限り医師の処方にこちらは口出しなんてできないし、ああそうですかというレベルです。「せっかく来たからとりあえず薬くださいよ」なんていう患者いるんですね。驚きました。あれもこれも、え?吸収されないんですか?効いてるんじゃなくて自然に治ったのですか?と驚きがたくさんでした。
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さんだる
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賢い母になりたいと思って。今行ってる耳鼻科から、子供に熱以外の症状ないのに抗生物質出されて、飲ませなかったことあったから、どんなもんなのかと思って読み始めました。飲ませなくてよかったと思った。これからも全部を拒否する気は無いけど、よく考えようと思う。
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ふみり
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ネタバレほんとうの意味の抗生物質、ではなく風邪の時などに出されたりする私達がよく聞く「抗生物質」が誤用である、という主張の本。 世界の指針、根拠となる論文、歴史などを紹介しながら、抗生物質についてわかりやすく書かれている。 今までなんとなく「抗生物質」は使わないほうがいいらしい、という知識があった私。それをはっきりさせるのに役立ちました。 結論として、私は抗生物質を断ろうと思います。
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leektfp
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世の中でよく読まれているようだし、参考のためにと読みました。作者のひと、も多少現れていたかなと思ったり。なかなか勉強になりました。
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take99051
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実際に抗生剤という飛び道具を使っていたものからすれば、適材適所がもっとも肝要であることは実践したいたつもり。でも重症感染症ばっかり見てたので、普通のカゼ、肺炎、尿路感染症の抗生剤適正使用には意識が浅かったと知らされた。自分がわかっているよりさらに適応は狭く、しかしながら適確な使用を志そう。
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サシ
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抗生剤の誤用について、論文やデータなどから引用され論じられており、あくまでも冷静に過剰な表現はない。しかしだからこそ、説得力があり信用がある。業界の事やなぜそうなったのかなどの歴史についても触れており、いろいろな面から抗生剤、あるいは薬剤について語られており、非常に興味深い。
0255文字
カムナビ
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薬自体は否定しないが、抗生物質がいかに間違って使われているかを解説。風邪への抗生物質処方はおかしいのだが、肺炎には必要、ただしこう言うと二元論にすぐ陥ってしまう。病気は二元論じゃかたづかない、構造論まで持ち出して説明。日本の臨床医学の遅れ、検査主義、厚労省の過度のコンプライアンス主義、専門医制度の不備、など指摘。ごもっともです!
0255文字
jack
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岩田医師のような「お医者さん」が増えることを望む。断じて。日本人を無意味な投薬で滅ぼしてはいけない。☆4.8
0255文字
M
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最初は本質と向かい合ったはずが,いずれそれをラベリングして無意味な一般化を始めると数式を扱うかのような一対一対応に陥ってしまう.そしていつのまにかラベリング自体が何らかの価値を持つかのように錯覚してしまう.重要なのは,一つ一つの事象が持つ意味であって,ラベル自体ではない,ということ.何かを二元化し,進んできた社会は,riskとprofitを眺め,統合したgrayな世界観を得て進歩してきた.無論それは医療においても例外ではなく,思考を放棄したものであってはならない.
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