形式:新書
出版社:光文社
私が確認したなかでの類書、「がんより怖い薬剤耐性菌」「その一錠が脳をだめにする」「あなたの体の9割が細菌」「失われてゆく、我々の内なる細菌」「抗生物質と人間」「アルツハイマー病」「かぜの科学」「腸科学」など
ナイスありがとうございます。なお「高齢者が一般に使用を避けることが望ましい薬剤」はネットで検索をかけたら出ます。気になった方は検索してみて下さい。
◆その中で、結局、医学部教育を含め、臨床医の診断技術の体系的向上こそが、かかる誤用・不必要な抗生物質投与、過剰投与の問題を解決する道筋だということは、著者の経験的帰結ということを割り引くとしても、納得できるところ。◇その一方で、研鑽不足(というのは言い過ぎかもしれないが)・英語力過少の医師が、薬剤研究を行わないまま、製薬会社のMRの言うがままに高額な新薬を利用しがちというのは、何らかの手当て(研修や研究休暇)が必要だろうなとも感じるところ(過労死基準寸前ないし超過の激務の中、全然現実的ではないが…)。
◇一方、著者が明言しているかどうかは若干読み取りにくいが、抗生物質の患者投与に関する疫学的調査と、それの臨床へのフィードバックのようなシステムも必要かもしれない。何より先の四つのリスクの軽減、就中、②③の軽減のために…。
薬価差役が大きく処方すればするほど儲かる時代から、抗生物質の乱用。。日本では抗生物質開発能力高いが投与量低く設定しすぎ。現在、抗生物質の新規開発へっており、耐性菌への懸念。イギリスでは、耐性菌はテロリズム並みの国家に対する危機と認識。横断的領域である感染症専門家が量質共に不足。
日本の医療ではツアー旅行や多機能電子レンジみたいに足し算がなされている、ポリファーマシー(多剤処方)。outcomeを見よ。
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