読書メーター KADOKAWA Group

放射線を浴びたX年後

感想・レビュー
13

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
Nobuko  Hashimoto
新着
春休みに東京の第五福竜丸展示館に行ってみつけた本書の漫画版がたいへん衝撃的で面白かったので、原作も読む。アメリカによる太平洋核実験に遭遇した漁船は、第五福竜丸だけではなく延べ900隻ほどあり、その乗員の多くが働き盛りに亡くなったり、病気や骨の異常を発症したりしているという。しかしそうした被害の実情や補償は注目されることなく忘れられてきた。高知の高校の先生と高校生たちが関係者を訪ね、地道に調査を続けているのを知った愛媛のTVディレクターが、独自の調査も加えてまとめ上げたのが本書である。
0255文字
あらびっくり
新着
ビキニで被曝したのは第五福竜丸だけでなく、実は、1000人にも上る漁船員が被曝していた。衝撃的な事実だが、多くの日本人がこの事実を知らない。中には長崎で被曝してさらにマグロ漁船でも被曝して20代で亡くなった方もいるという事実。ビキニ環礁付近では120回にも及ぶ水爆実験が行われており、大量の被曝者がいた事実を粘り強い取材で書かれた本です。
0255文字
那由田 忠
新着
南太平洋で何度も繰り返された原水爆実験。大気圏に放射性物質がばらまかれて、近くでマグロを捕った漁船や日本に降り注いだ。第五福竜丸だけに起こった不幸であると歪曲され、忘れられてしまった。高知県などの元船員を訪ねて「仲間が若くして死んでしまった」ことを確認した記録。福島の原発事故以来、ようやくドキュメントが注目された。問題は、著者が放射線の危険性を正確に理解せず、マグロの肉には問題ないが、内蔵はきわめて危険でそれらを船員が食べたこと。55年の日米の政治決着を密約のように語るが、全て国会ですぐに説明されている。
那由田 忠

ショックだったのは、マグロ船で被曝問題が起きるのは歴然としているのに、社会党が被爆者のみを対象とする法律制定で妥協したこと。その後も国会などで追及しなかったこと。水産庁や船会社も、原水爆実験が続く中で何の対策も指示も行わず、船員が放射線に身体が冒されるのを放置したこと。なお、日本への放射性物質の降下は、食物への影響があるので調査研究が行われていた。国民に被害が出るひどさにはなっていない。著者はそうした知識がないようなのが残念だ。

08/13 20:02
0255文字
ビッフィー
新着
十年後、二十年後の日本ってどうなっているんだろう。「ただちに」じゃなくなった日本人の未来とは。
0255文字
ぜんこう
新着
ビキニの水爆実験=第五福竜丸やと思ってたけど、第五福竜丸以外にも1000隻近い船が被災していた。全く知りませんでしたし、そう思わせる思惑があったような。日本にも放射能の雨が降ったことも聞いたような気もするがあらためて驚いた。これと同じことが福島でも繰り返されようとしているんですね。いい本を紹介してくれた読友さん、ありがとう ■真実は『その時』は隠されている。多くの時を経て、多くの犠牲者が出て、やっと、少しだけ明らかになる。■『何か起こっているのかわからない』ということは、『何も起こっていない』とする。
0255文字
アイス1億円
新着
福竜丸以外にも被爆していた船があった。しかも、それはひとつやふたつではない。被爆したと名乗り出れば仕事に差し支え、収入がなくなる。だから黙っていた。この事実が広く世間に知れ渡りますように。
0255文字
イヨカン
新着
ただちに影響はない。関東や東北民にも将来なんらかの健康被害が出るかもしれない。ガンが多くなったり。
0255文字
わらわら
新着
南海放送ディレクター伊東英朗氏は2004年にネットでこの事件(1954年から始まるアメリカの水爆実験による諸々被爆)出会った。そこから始まる苦悩の取材と葛藤…途方に暮れる日々。2004年5月「わしも死の海におった」が南海放送で放送される。伊東氏の葛藤、被爆で亡くなったと思う船員さんの真実。新藤監督のメッセジーも胸を打つ。2013年に映画化された作品が室戸市で放映され、それを見た川口美砂さんが父の死に疑問をもち、伊東氏と取材が続き「X年後2」が上映されています。日本人としてこの事件を知っておくべきだと思う。
ぜんこう

わらわらさんがいなければ、この本の存在すら知ることができませんでした。ありがとうございました。

05/09 14:54
0255文字
Miki Shimizu
新着
映画見て、映画館で売ってた本を読んだ。理解が深まった。監督さんの話もよかった。
0255文字
imagine
新着
映画を見逃してしまったので、本で。核実験下で被曝した漁船は、第五福竜丸以外に1000隻近くもあったという事実。これもさることながら、映像ディレクターである筆者が、取材を進める中で抱く葛藤や煩悶がさらけ出されている。これが読み手の関心を引く。続編大いに期待。
0255文字
humi746
新着
ネタバレ福島の話ではなくて、ビキニ環礁水爆実験の話。ビキニ=第五福竜丸の図式だが、実際はそうではなく……という話。福島や、原発の今後を考えるうえで、この事実の調査は非常に意義のある事だと思うし、必要なこと。原発の賛否関係なく読んでほしい本でもある。
0255文字
メルセ・ひすい
新着
ネタバレ被ばくしたのは第五福竜丸だけではなかった…。ビキニ水爆実験から30年後、海の男達が自らの死を通して送り続ける声を受け取った高校生と教師がいた。彼らの足跡をもとに真実を追い求めた地方局ディレクター10年間の記録
メルセ・ひすい

1960年愛媛県生まれ。ビデオアーティストなどを経て、南海放送ディレクター。映画「放射能を浴びたX年後」でギャラクシー賞報道活動部門大賞などを受賞。

12/20 11:33
0255文字
全13件中 1-13 件を表示
放射線を浴びたX年後評価69感想・レビュー13