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海の本屋のはなし: 海文堂書店の記憶と記録

感想・レビュー
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Yonowaaru
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実直に、地域と目を合わせながら本を売ってきた、神戸の老舗書店の閉店までの記録。なぜこうなった、はあえて考えず。そこにあった本屋をまず記録に留める。その意思は今も日本にいたるところに。
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takao
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ふむ
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maja
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2013年に惜しまれて閉店した海文堂書店。朝日歌壇に掲載された“四年間暮した街のまんなかに海と名の付く本屋があった(神戸市山尾さん)”。この句を見た多くの人は心に刺さっただろうと思う。私自身もそうだ。この句を覚えている。それぞれに自分のなかに山と海に挟まれた昔からの元町商店街の風景があって時の移ろいがあってそのなかに佇む海文堂がある。友から送られてきた手紙のなかにもこの時の新聞の切り抜きが入っていたことを思い出す。そういう愛された書店であった。
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みみみ
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神戸元町商店街のランドマークであった海文堂.階段に沿って絵葉書やスケッチ,船の道具など海に関する飾りが並べてあったのを覚えている.地震以来元町はその姿を変え,海文堂をはじめ多数の書店・古書店が閉店してしまった.この本は書店の内側の話であり街の風景とは関係ないのであるが,私の知っている神戸はこうやって少しずつなくなっていったのだなと思う.
Millet.K

おおおー読まれたのですね。神戸で収穫した本はその場所の雰囲気も含めて宝物です。神戸、最近行ってないですけれど、ずいぶん変わったのでしょうねちょっとさみしいな。

10/11 09:30
みみみ

うん、宝物ですよね。わかります。最後に行った時は元町商店街の奥の方とか高架下はさびれていましたねえ。また元気になるといいのですが。

10/11 10:30
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えい きときと
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神戸で営まれていた「海文堂書店」の記録。閉店してしまったのですが、多くのお客さん、本屋関係者、作家の方に愛されていたのが良くわかります。外側でなく内側の人が記していたので、困惑する姿や、同僚の働きぶりが鮮明で、閉店するのがもったいないけれど、本屋さんの経営の厳しさも浮かび上がってきます。「"本屋であろうとする人たち" がいて、"本を届けたい人たち" もいます」という本文中の言葉が、読み手側も本屋を残す為にもっと努力が必要なんですよ、と訴えかけられているようでした。
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みちぱん
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神戸にあった「海文堂書店」が、創業されてから閉店するまでの社史のような本。予想より、結構固い本でした。みんなこの本屋が大好きだったんだな…。お客さんたちも「さみしい」って言っていたみたいだけれど、この手の話で毎回思うのは、「じゃああなたは売上に貢献していたんですか?」という疑問。応援したいお店があるのなら、たくさんお金を落としましょう。
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sasha
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地域に根差し、愛された書店。きっとどの地域にも、誰の記憶にもそんな書店はあるのだろう。私にも既になくなったしまった地元書店の記憶がある。神戸元町にあった海文堂書店は創業100年を目前として2013年9月30日をもって閉店した。その書店の閉店までの足跡を、書店員の目線で記されている。私は関西出張の折に2~3度訪れただけだが、ブックカバーが素敵で、必ず何かしら買って帰った記憶がある。大型書店で売り場をうろうろするのもいいが、独立系の書店で思いがけない本に出会う楽しみもあるのだよな。
マーブル

 母の実家が、今の私の職場のそばにあります。  天気の良い昼休みぶらぶら歩いていると、子供の頃に毎月のように訪れて一冊ずつ本を買ってもらっていた書店がまだ残っています。  少年探偵団を一冊ずつ。  弟はおそまつ君だったはず。  外から覗くと、あの頃の古めかしい棚はなくなって、様子が違ってしまっています。決して客の多くなさそうな、埃っぽい雰囲気に、中に入る勇気がありません。  場末の、裏通りの店なのです。  小学校がそばに在るので文房具でも売って生き延びているのかもしれません。

07/11 22:31
sasha

マーブルさん やはり独立型の書店はどこも厳しいのですね。たまに地元の普段通らない路地で「確かこの通りには本屋が…」と思っても、既に廃業してしまったと事ばかりになりました。

07/12 20:07
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理子
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一番好きだった本屋さんである海文堂。本屋で「用もなく入っては思いもよらぬ本を買って出る」ということが始まったのはここからだと思う。店の雰囲気、カバー、真ん中のデスクに奥の市民トイレ。踊り場の壁にかかった海図。色んなことを思い出しながら読んだ。本屋と紙の本、電子書籍に図書館、古書店。それぞれどう折り合いをつけていけば後悔しないんだろうか。18-52
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藤井宏
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2013年に、約100年の歴史を閉じざるを得なかった神戸の海文堂の話。この本を読んであらためて感じたことは、なくなってもちっともさびしくない店ばかりになったら、その街の魅力はなくなって誰も行きたいとか住みたいと思わないだろうなということ。「頑張ろう神戸 私たちの街だから」確かに「私たちの街だから」がある方がいいです。
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なむさん
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神戸・元町。街とケーキと友達目当てに、2010年頃近鉄を利用し何度か一人旅したものですが、こんなにドンビシャな本屋さん、なぜ入らなかったのでしょう。商店街だって何度も行き来したのに。素通りしてしまっていたお店で起こっていた、沢山の物語に思いを馳せずにはいられなくなる本でした。にしても海の本屋って素敵。海は生き物も、船も、そのものも魅力的。本棚に、どんなラインナップの本が並んでいたのだろう。あと最後にこんなに詳しく装丁仕様の書いてある本ははじめてみた。
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ショーリ
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最近、本屋さんの本を読むたびに目にした「海文堂書店」。2013年に惜しまれつつ閉店したのだけど、一度だけ、足を運んでいたことを思い出した。あれは、ハーバーランドのヴィレヴァンに、『広告批評』の最終号を買いに行った帰りだったかなぁ。新刊書店なのに2階に古本コーナーがあって、おもしろいなぁって思った記憶がある。本の帯にも書いてあるけれど、99年間、お客さまを本当に大事にしていたのだなぁと思う。『本の話よりも、棚の話よりも、だれもが皆「お客さまとの思い出」を語った。』そうなのだ。本屋があるのは、お客さまのおかげ
ショーリ

なのだ。「本を読みたい」という想いを、「本を届けたい」という想いで答える素晴らしい場所。読みたかった本が見つかった時のお客さまの笑顔、感謝。これほど嬉しいことはない。業界の暗い話が目立つ中で、この喜びに触れた時、「本はこんなにも必要とされているじゃないか!」といつも思う。自分が本屋で働きはじめて知り合えた方たちも本書に登場していて、少しずつでもこの世界に入り込めていることが嬉しくてならない。なくなったものは戻らないけれど、乗り越えることはできる。 残ったものたちで、これからの本屋を楽しくておもしろくしてい

08/14 01:01
ショーリ

くのが、僕たちの使命なんだ。「お客さまが神様なんて失礼なことは言わない。でも、神様みたいなお客さまは必ずいる」(本文より)

08/14 01:12
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hoven
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従業員側からの海文堂書店閉店の話。経営者側は相当ドライな印象。無理だろうけど彼らのインタビューも欲しかった。大事なものは失ってから気付く元町のランドマーク的な店だった。元町にはあとは高架下しか本屋が残ってない。阪神の三宮駅はどんどんリニューアルして綺麗に使いやすくなっていくのに元町駅は昭和の時代から全く変わってなく阪神も全然投資しようとしない。街自体も廃れていく。
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kochi
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2013年に惜しまれつつ閉店した、海文堂の歴史と閉店までの日々を、現場で働いていた著者の平野さんが、資料や体験を踏まえて著したもの。海の本を主体とした港町らしい本屋から始まり、古本屋とのコラボや、多彩なイベントなど、本屋にとどまらない活動で全国的にも有名な本屋となった海文堂が、いかに愛された書店であったかは、閉店のその日、会計を済ませた客が名残を惜しんで店の前から動かなかったという事実に現れているか… 気がつけば、いつの間にか閉店している、私たちの周りの大小の本屋さん。海文堂だけの話ではない…
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貧家ピー
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神戸の海文堂書店の2013年9月閉店まで約100年の記録。各売り場の担当者の声の章があるのがユニークで面白い。閉店が決まるあたりはあっさり書かれていて拍子抜けするくらいだった。
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ISBN vs ASIN vs OPAC
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最後の本屋は、どこで、どんな顔をしているだろうか?
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中津ゆか
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インタビューが面白くて、最後の閉店までのとこが辛かった。行きたいけれど、もう行けない。今のうちにたくさん行こう。本当に愛された書店だったんだなすごいな
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ちゃすけ
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海文堂書店に行きたくなった。もうないんだけども。
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ゆみ
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学生時代、元町商店街の服屋でバイトしていたので、神戸の元町にとても思い入れがある。その頃、すでに三宮からは集客という点で差を付けられた場所だった。だけど、海文堂はいつも堂々としていた。そこにあるべくしてある本屋であり、こだわりのある、特別な本屋。洋服以外に興味のない学生の私には敷居が高かった。時代と天災は避けらず、存続は難しかったということなのだろう。でも、京都に丸善が帰ってきたように、無理を承知で神戸に海文堂が帰ってきたらいいのにと思う。ほんと、カッコイイ、イケメンな本屋だったのですよ。
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とよぽん
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本を通して書き手側と読み手側の人をつなぐ。さらに、本を売る人と読者、読者同士のつながりも。・・・書店が「文化の担い手」として、地域の大きな存在だということに改めて気付かされた。著者の平野義昌さんをはじめ、店長や店員さんが神戸の海文堂書店を愛し、誇りにしていたことも伝わってきた。作家の小檜山博さんと札幌の難波商店の、原稿用紙を介して結ばれた縁と重なるところも感じて、じんわりとした読後だった。しかし、経営の合理化という大義?で、このような大事な書店をあっさりとつぶしてしまう経営者は残念としか言いようがない。
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NB
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ネタバレ神戸にあった「海文堂書店」の創業から閉店までのあゆみを書いた本。実際に行っとことは(多分)無い店だけど、地域にとても根付いて慕われていた場所だという事が良くわかる。お客さんと店員さんとがとても近かったんだろう。ラストの閉店通告辺りからは一気に読んでしまった。書店に限らず昔からある店が無くなると寂しい悲しい惜しいと人は思うもんだけどだったら在りし日にもっと使って大事にしたら閉店せずに済んだかもしれないのに。消費者として考えさせられた。
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kakoboo
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巻頭に載っている閉店時にシャッターが閉まっていく瞬間の写真を見ると、涙が潤んできます。神戸を代表する書店の設立から閉店までのいきさつや、その経緯・背景が書店街であった神戸の盛衰と併せて書かれています。単に本を売る場所という本屋の役割のみならず、情報を発信する場所、地域の文化的位置づけであるといったことも書かれていて、リアルの本屋(チェーンではない)の大切さを感じました(チェーンやネットが不要と言っている訳ではありません) 一つの時代の流れを象徴する本屋の歴史を知るという点で貴重な本であると思います
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tomomi_a
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一冊にまとめられてしまうこと自体が悲しいことに思えてしまった。まだ海文堂が営業してたら絶対に2015年の今日この本はなかった。終わりで、後悔して、からじゃ遅すぎることがすごく切実に。本屋のこと、仕事のこと、誰に褒められなくていいから、お客さんみなさんの日常で安心して忘れててもらうために、続けてゆきたいとおもう。
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まさむね
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神戸・海文堂書店の記録。レジ担当やジャンル担当者へのインタビューや、関わった人々(出版人、作家も多い)、そしてもちろんお客様の声まで、様々なエピソードが語られる。閉店に至る経緯を読むと心が痛むが、悔やんだところで復活しないのもまた事実。神戸という街に海文堂書店という本屋があった、ということがこういう形で残るのは、とても意義深いと思う。
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アリクイ
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神戸・元町商店街にかつてあった本屋さん、海文堂書店の99年間の出来事と、閉店してからのことが書かれた本。ほんまに色々言いたいことがあるのですが、この本屋さん、海文堂で働いていた方達の言葉に触れることができる点が、僕はとても貴重だと思います。各々との会話が書かれた文から、この方はこういう気持ちで仕事に取り組んでいたとか、この方はこんな感覚で本を仕入れていたんだな等、色んな出来事、色んな気持ちを知ることで、少しでも海文堂というお店の追体験ができるのではと。海文堂のお店の中の雰囲気を感じて、読んで貰いたいです。
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もも
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著者は最後まで、なぜ、と書いているけれど、ただたんにあたりまえだったんじゃないかと思う。いつもそこにあって、ここに来れば探しているものがある、なんとなくふらりと来れるところ、毎日ふつうにあたりまえに暮らしの中にあったからだと。
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みやや
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2013年9月に創業99年で閉店した神戸・元町の海文堂書店。元店員の著者がその歴史と“閉店狂想曲”を綴った一冊。僕も大好きで通っていただけに未だに海文堂を忘れる日はありません。閉店の一報がなぜあんなに話題と反響を呼んだのか、は分かっても、なぜ閉店したのか、はやっぱりよく分かりません。あんなにいい店やったのに。ああ見えて中身はうだうだやったんです、とか書いてくれてたらある意味救われたのに。返品不能品の少なさを怪しまれるなど、最期まで真っ直ぐでした。でも嘆いても仕方がない。僕は自分でできることを始めました。
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海の本屋のはなし: 海文堂書店の記憶と記録評価84感想・レビュー26