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出口のない農場 (ハヤカワ・ミステリ 1897)

感想・レビュー
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猫ぶん
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ネタバレ★★☆ 出口はあるのにのらりくらりと自ら塞ぐ、不穏で良かった。グレートヒェンの異常性は遺伝と近親のダブルパンチか。破滅型のクロエ、ヤスミンは親友という名の吐き出し場。黙っておけない、でも言っちゃいけない、王様の耳はロバの耳。ヤスミンはショーンに八つ当たりするなら自分で一から十迄面倒見てやれ。再びのフランス、ショーンは地に足がついただろうか。ルルが!良かった!
0255文字
ちゑ
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ネタバレ森の中で罠に捕らわれ、足に重傷を負った青年ショーン。近くの農家の屋根裏で介抱されることになるが、そこに住まう家族は町から隔絶した状況を自ら作っている。農場主である支配的な父親を筆頭に、娘たちも何かを隠しているし、ショーンも秘密を抱えて逃げている。この両者についての謎めく背景部分を小出しにしながら、思わせぶりにラストまで引っ張るけれど、飽きさせない盛り込み方が秀逸。農場ならではの家畜の使い方も不穏な空気を増幅させるのに一翼を担う。そして、監禁されているわけではないのに『出口のない農場』とつけた邦題がいい。
ナミのママ

積読山の頂上に置き直した方が良さそうな感想ですね(≧∇≦)家畜まで出てくるとは!今回も参考になる感想をありがとうございました🎵

04/19 08:04
ちゑ

・:*:・(*´艸`*)・:*:・ナミのママさんのレビューが楽しみです。

04/19 08:46
0255文字
Jade
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ネタバレタイトルと帯の「出られない逃げられない」から監禁されるとか迷路のような場所とかを想像したけれど、主人公ほぼ自由に外と出入りできる・・・のになぜか出ていかない。出ていけないのか。読んでいる自分も、この何処かおかしい農場に捕らえられて出ていけなくなる。人も死なないし陰惨な事件もないのに先が気になってやめられない。でも最後に明かされた農場の秘密は・・・なんだかなあ。後味悪い。
0255文字
chinaishingoo
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ネタバレ陰鬱な事実が明かされるのが終盤だからか、内容は軽くページが進む。みんな可哀想。あれ?ヘロインどうなったんだ?
0255文字
紅咲文庫
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ネタバレ語り手のショーンが何を隠しているのか、マティルダ、アルノー、グレートヒェン親子が何を隠しているのか。ショーンの回想といま起きている何かは最後にすっとまとまるけれど、特にショーンが何かをしたわけではない。コップのふちぎりぎりだった水が揺れて溢れたような具合か。あの男の大罪があっさりした扱われかたで読後感がどうにもこうにも不快。
0255文字
練りようかん
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ネタバレ主人公は何かから逃げていて、おそらく誰かを殺したのだろうと早々にわかる。さらに迷い込んだ農場では大きな隠し事があるようで、これまた殺しの匂い。勝手に手当して出発を留める一家のちぐはぐな印象と、主人公の過去の女性の印象が妙にマッチして、暴きたくないのにずんずんそっちに進んでしまう。嫌だなという感触しか湧かない描写は、頑丈で陰が濃いバリケードのよう、寒々と物語世界を囲っていた。終盤の展開は予想以上にブラックで、最悪の中の最善が罪悪を呼ぶドロ沼にうなだれた。豚が方々で役割を果たし、救いのなさを強調して良かった。
0255文字
Hiroh
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ネタバレ父親と娘二人、その娘の子供だけが暮らす農場に、何かから逃げている青年がやってくる。タイトルから予想するよりは、農場の外に出る機会は多く、物理的には出ようと思えば出られる。それでも青年を留まらせたものは、彼の罪というよりは後悔だったのか。そのためのロンドン編か。農場が抱えている秘密の方はそれほど意外なものではなかったけれど、まさに出口のない状況。最後やや明るく終わらせるのはなかなかの力業だと思う。個人的に一番の謎はジョルジュ爺さんのひととなり。
0255文字
guriko
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ネタバレミザリーのように監禁されるでもなく街までのアシもあるのに留まり続ける主人公は、無意識下に、かなり早い段階で家族の秘密に気付いてしまったのだと思う。そして今度こそは不幸な女性を突き放せなかったのではないか。
0255文字
spica
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ネタバレフランスの農場に逃げてきた主人公。罠にはまり、農場の娘に助けられるが、そこは不気味な雰囲気で……と書くと、キングの「ミザリー」のようだが、この話では、主人公もまた秘密を抱え、逃げられるのに逃げようとしない。農場の闇を濃密に描き、主人公の過去と絡めながら、次第に謎がときほぐされていく。真相は痛ましいもので、解決したとはいえない。しかし、更生するチャンスをしっかりとつかんだ主人公と、ともに生きるイヌのルルの姿が、爽やかな後味を残す。
0255文字
紅はこべ
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ネタバレアラン・ドロン主演『危険がいっぱい』をちょっと連想。そういえばあの原作もポケミスで読んだな。逃亡者の再生に至る道。情けない主人公だった。結局は誰も救えなかった。自分だけが救われた。
0255文字
善福寺川昇太
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ネタバレフランスの田舎町でヒッチハイクをする青年、農場に迷い込み罠に嵌り足を負傷した彼を解放する女性、その農場には不穏な空気が漂い……ロンドンでの出来事と農場でのシーンが交互に僕の口から語られるも、苛々させられる主人公、思わせぶりの話ぶりも予想の範囲の終了で肩透かしで凡庸。救いのない物語。訳文の読み易さとエピローグのとある場面だけ◯かな
善福寺川昇太

ヤマ場もなく淡々と進んで行きます。登場人物たちは色々と抱えているのですが、謎も予想通りでなんとも・・読む本がなく時間が有り余っているなら手に取ってみては、という感じですね

08/22 22:22
みみみ

わかりました。いつもありがとうございますっ!

08/22 22:27
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出口のない農場 (ハヤカワ・ミステリ 1897)評価100感想・レビュー11