形式:単行本
出版社:新潮社
各人に独特な世界観があり、部屋の写真にとてもアメリカを感じさせられた。
ならない。彼女の映画の脚本が完成するまでに辿る道を追体験することで、単純に励まされるような気持ちにもなりつつ、彼女の操る言葉(そして岸本訳)の魔法的なまでの跳躍力に瞠目。凄すぎる。
《質問をさしはさむのは高速道路で合流するのに似ていた―わたしはアクセルをぐっと踏んで、彼が言葉を切ったわずかな隙に割りこんだ。》《自分はべつにこの手の人々を理解したいわけではないのだ、ただ彼らに理解されたと感じてほしいだけなのだ、と気がついた。》 岸本氏の訳が見事。「…とごにょごにょ言った。」とか。ジュライとメンタリティー似てるかも。
《人間の生の営みの大半はネットの外にあって、それはたぶんこれからも変わらない。食べる、痛む、眠る、愛する、みんな体の中で起こることだ。…もしかしたら二十年後のわたしは空気や水や熱にインタビューしているかもしれない。それが大事なものなのだということを記憶にとどめておくために。》
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