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矢部貞治『近衛文麿(上)』(弘文堂)のp328より
トピック

辻貴之
2021/02/07 14:53

引用します。

 「西園寺はむしろ皇道派こそ対外的対内的に最も危険と考えていたので」

 昭和戦時下においてもっとも危険な勢力は、皇道派ではなく統制派でした。昭和に入ってからの西園寺公望の認識は、歪んでました。西園寺は当然のこと宮中に大きな影響力を持っていますから、牧野伸顕内大臣以下ほか宮中のメンバーも大半が民政党系(統制派に親近感を持っている)だったのです。昭和日本が大きく道を誤った原因は、西園寺にもあったと思います。

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