純文学(というものがあればですが・・・)作品自体が、芥川賞受賞時以外はほとんど人の目に触れる機会もなく、2~3000部程度のニッチなマーケットの中で生息しています。
その中でも特に埋もれてしまっていたり、評価が低いと感じられる作品を紹介し合い、少しでも日の目を浴びる機会を作りたいと思い作成してみました。
マイナーな作家の作品や、有名作家でも読まれていないと感じる作品などの、投稿をお待ちしています。
小説に限らず、文芸批評や文学の匂いを感じるエッセイなどを投稿するのも面白いかなと思います。
作品のクオリティや発表当時の評価の割に知名度が低いのは岡本かの子です。周囲には「岡本太郎の母」と説明して初めて「そうなんだ」と驚かれる彼女ですが、かの子作品の生命力に満ち満ちた絢爛豪華な世界は他に類を見ません。芸術に心身を捧げ生きる人々や、天女型の美女の姿が繰り返し美しく描かれ、豊饒な世界へ誘います。所帯じみたクサクサした所がなく、純粋な美を追求した作品群。好き嫌いは別れますが、是非多くの方に読んでいただきたいです。個人的には中期の「渾沌未分」や「金魚撩乱」がおすすめです。
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