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英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!

「Comedy (コメディ系)」の部屋
トピック

AZレメディオス@読メ再開
2015/06/10 09:12

ガーディアンによるComedy部門定義(YuriL訳)
「コメディ(喜劇)はユーモア(滑稽)ではない。Comedy 部門の作品を読んで、読者が最初から最後まで腹を抱えて笑い転げるということはまずないだろう。もちろん時には声をたてて笑うだろうが、それ以外は悲しくて泣いているかもしれない。喜劇俳優は皆ハムレットを演じたがると言うが、多くの喜劇小説家 (イーヴリン・ウォーなどはその典型だろう)もまた、非常に高邁な目的を持っているものだ。彼らはComedy(喜劇)という文学的な武器を片手に、この世界を蝕む偽善や欺瞞と戦っているのである。セルバンテスの『ドン・キホーテ』、スターンの『トリストラム・シャンディ』、ゴンチャロフの『オブローモフ』、フロベールの『ブヴァールとペキュシェ』、ゴーゴリの『死せる魂』、イーヴリン・ウォーの『一握の塵』、そしてナボコフの『プニン』ー そのどれをとってみても、これらを傑作たらしめているのはまさに喜劇的要素そのものだ。喜劇小説は残酷かつ情け容赦のない非情な内容でありながら、喜劇とパトス(哀愁)、そして痛烈な風刺を併せ持つ重層的な構造の作品たりえる。イーヴリン・ウォーの『一握の塵』の最後で主人公のトニー・ラストがジャングルの中で道に迷い、その結果頭のおかしいトッド氏のために一生ディケンズ作品を朗読し続けるハメになった時、我々読者はどう反応すべきだろうか。彼の不幸を笑うべきか、それとも嘆くべきか?(出版当時、アメリカの出版会社は、このエンディングはあまりに奇妙で読者の不安をかきたて過ぎると判断したらしい)どちらにせよ、これだけは確実だ。読者はあのエンディングを絶対に忘れない」

http://www.theguardian.com/books/2009/jan/19/1000-novels-comedy-introduction

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