直近の芥川賞受賞作。150ページほどの小著なので軽く読むことができた。
異物から見た正常な社会の異常さがあぶり出されている作品。世界に合わせようと努力している彼らから見ると、私たちの社会と日常と常識はおかしく見える。違う世界からみた私たちの世界の姿は、奇妙で滑稽だ。こういうタイプの若い人たちと接するとき、このことを意識したい。外国人からみた日本というような発想に通じる作品であり、逆転現象をユーモアで包んで見せた手腕を評価したい。面白いが、考えさせる作品。
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