既刊の単行本は全作読んでおり、一番好きなのは『カストラチュラ』です。あの中国をモデルにした仮想国家の独特な雰囲気、纏足の苦しみ、肉を食べない人々の密かな肉食への欲望、その果てとしての人肉食の強烈なインパクトに読む度新鮮な気持ちがします。鳩山郁子作品は透き通るような少年の美しさや鉱物や植物のモチーフが印象的ですが、垣間見える妖艶さや残酷美の表現が抜群だと思います。
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