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男泣き映画横丁

男泣き時代劇! ~お江戸花街千鳥足~
トピック

Bo-he-mian
2018/01/08 21:02

映画からTV時代劇まで、わけ隔てなし。心に沁みたあのエピソード、名シーンを熱く語れ!

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Bo-he-mian
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『仕舞人』はキャラも魅力的で、リーダーを演じる京マチ子はものすごい眼力に加えアクロバティックな殺陣もあり、山田五十鈴とは違うアクション系の女殺し屋像を確立。さらにプレイボーイの自由人を演じる高橋悦史に、野良犬のような殺し屋を演じた本田博太郎。殺し屋としても人間としても未熟で直情径行、短気でオツムも弱いが火の玉のような怒涛の一撃必殺の居合い技、相手を斬り殺したあとにブルブル・・・ッと震える演技など、ワイルドな魅力をブラウン管に焼き付けた。この人、オカマリのドラマでおじいちゃんを演じてた俳優です(笑)。

Bo-he-mian
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TVドラマで地方ロケをするのはかなり厳しく、結局は江戸のセットを「宿場町」という設定で撮るのだが、どう見ても「江戸」にしか見えない、みたいなエピソードが「からくり人」や「うらごろし」では多かった(笑)。しかし、その反省からか『仕舞人』は大々的な地方ロケを敢行し、碧い海や雪を冠した山々を背景に、ダイナミックで旅情あふれる画づくりをして、後期必殺シリーズの中でも出色の存在感を打ち出した。加えてその地方の地元の俳優を使って、方言もかなりリアルに表現した意欲的なシリーズとなったのである。

Bo-he-mian
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テレビ神奈川の必殺シリーズ再放送、まだまだ続いてナカナカ終わってくれないのが嬉し苦しなのだが(爆)、最近なぜか「主水シリーズ」をすっとばして「非・主水もの」を連チャンでやっていて、現在は『新・必殺仕舞人』。TV時代劇の多くは、撮影所のセットで撮影されるから、江戸の町が舞台のものが圧倒的に多い。で、必殺はある時「旅もの」というジャンルを開拓して主水シリーズとの差別化を図り、「からくり人」や「翔べ! 必殺うらごろし」などが作られる。が・・・ナカナカ旅情感を出すのは難しく、その部分では苦戦する。

雨に唄えば
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大河ドラマのあまりにも覇気のない「ええじゃないか」にモヤモヤが募り、今村監督の『ええじゃないか』を拝見。しかし、な、な、なんと、俺の山さんがこんなゲスな役を!!
とはいえ、そんなゲスっぷりをきっちり最期まで演じるところに役者魂を見ました。
すごいよ、山さん!愛してます!!

Bo-he-mian
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テレビ神奈川で時系列にやっている「必殺」再放送。『新必殺からくり人』の次が『必殺商売人』ではなく『必殺橋掛人』でショック・・・これ、ホームドラマ寄りに舵を切ってつまらなくなってしまった、後期のシリーズなんスよね。再放送の後半での視聴者離れを恐れて、シャッフルを始めたのか・・・と思ったら、「津川雅彦追悼」のイレギュラー編成のようなのだ。必殺ではもっぱら悪役ばかり演じた津川さんが、唯一善玉の主役を演じたシリーズ。全く未見なので、文句言う前に観てみますわ。工藤栄一とか黒田義之とか、監督陣に名匠も多いし(笑)。

Bo-he-mian
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神代脚本・蔵原監督による『からくり人 血風編』第5話「死へ走る兄弟の紅い情念」は、日活コンビの息が合った傑作だった。草笛光子演じるおりくの許婚だった男との再会と別れ(彼は上野の山に徳川と共に立て籠もり、死ぬ覚悟)を描く。ひと昔前の文芸メロドラマのような、男女の心の機敏を描く上手さはさすが神代で、エロやアナーキーがなくても面白いホンが書ける人なのだ。クライマックスは「殺し」というよりも、ご政道を相手に大芝居を打つ、という展開でむしろ『助け人走る』に近いが、異色のストーリー運びも含めて、このシリーズは面白い。

Bo-he-mian
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実は大和屋竺は『新・仕置人』でも一本脚本を書いていて、仕置人が悪者にまんまと騙されたまま終わってしまうという前代未聞のエピソードなのだが(爆)、神代辰巳も当初は『新・仕置人』のスタッフとして入る予定だったのかもしれない。おそらく、日活で同期だった蔵原惟繕が誘ったのだと思うが、そう考えると『新・仕置人』はイレギュラーなスタッフの個性が活きた、もっと異色のドラマになっていたかもしれない、そんな妄想も膨らむ今日この頃である(笑)。

Bo-he-mian
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『必殺からくり人 血風編』はスタッフ編成も異色で、監督陣が脚本を書いていたりする。神代辰巳の他にも大和屋竺、貞永方久、最終回は工藤栄一である。そんなところも含めて、いま非常に愉しみに再放送を観ているのだが、ウィキによると当初『新・必殺仕置人』が始まる予定だったのだが、藤田まことや菅井きんが出演を渋っていたため、交渉をする時間稼ぎのために突貫で制作した番組なのだそうだ。山崎努が『新・仕置人』と連投しているのも、あらかじめスケジュールを押さえていたから、なのだそうだ。

Bo-he-mian
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実は、このエピソードの脚本は、な何と神代辰巳が書いているのだ! 必殺のエンドロールで神代の名前が観れるなんて感動・・・。いわゆるクマシロっぽいアナーキー&ハチャメチャな感じはなかったが、コンセプトは的確でいいホンだった。神代、必殺では脚本を2作書いただけで監督をしていないのが残念だが、このシリーズは企画から参加していたのではないだろうかと感じる。芸者置屋とか浜畑賢吉の遊び人風のキャラとか、ピーターがレギュラー陣とか、ちょっとロマンポルノっぽい設定だよね(笑)。

Bo-he-mian
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このエピソードで秀逸なのは、クライマックスのいわゆる「殺しのシーン」。幼馴染の敵討ちのために頼み料もなしで、私情で官軍たちの中にひとり突っ込んでゆく浜畑賢吉。無謀ともいえるその戦いを、山崎努は遠くからライフルで援護射撃をする。この二人の男の心の距離感をアクション描写に見事に投影した秀逸な描写である。うおおっ、これこそ男泣きドラマじゃないか! 土佐ヱ門(山崎努)を信用していない、からくり人たち。一匹狼の立場をとりながらも、彼らに惹かれ、つきまとう土佐ヱ門…今後の展開が楽しみである。

Bo-he-mian
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第3話「怒りが火を吹く紅い銃口」は、官軍への資金調達のために、善良な町人を利用する悪徳商人の話。山崎努が薩摩の密偵だとうすうす感づいている浜畑賢吉は、幼馴染を殺された事件に官軍=山崎努がからんでいると睨んでいる。一方、山崎努の方は、悪徳商人のやり口が許せない、という矛盾を抱えている。お互いが敵か味方か判らないモヤモヤした関係がドラマの軸だ。山崎努は、薩摩の密偵でありながら、からくり人たちに憧れのようなものを抱いている…「俺は心底、おめぇさんたちの仲間に入りてぇんだよ」使命と、男の友情の間で揺れる山崎努。

Bo-he-mian
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品川の芸者置屋を舞台に、元締の草笛光子、玉転がしの浜畑賢吉、寺の小姓をピーター、芸者のひとりを吉田日出子と個性的な面々が揃うが、中でも強烈な個性を放っているのが「土佐ヱ門」こと山崎努。溺れかけていた所を、からくり人たちに救われるのだが、実は薩摩の密偵・・・要するにスパイであり、江戸っ子であるからくり人たちにとっては敵方になるわけである。仲間の中にこうした異質なキャラクターが混じっているシリーズは他でもナカナカ見当たらない。で、面白いのが浜畑賢吉と山崎努の関係性である。

Bo-he-mian
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テレビ神奈川での必殺再放送にすっかり溺れているジブンだが、今までも語りたいシリーズは鬼のようにあったのだが、最大の目玉は、ほとんど観た事がなかった『からくり人』の初期2作をついに観れる!という事だった。ファーストシリーズの『必殺からくり人』もスンばらしくって語りたい事だらけなのだがそれは後日にして、現在放送中の『必殺からくり人 血風編』('76~'77)。これは必殺シリーズ中かなりの異色作で、官軍が江戸に攻め入ろうとしている幕末が舞台。戦乱が目の前に迫りくる異様な緊張感が、つねにドラマにみなぎっている。

デューク頭領
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…何か、いろいろエピソードを聞いていると、現在のテレビ界のあまりの凋落ぶり…これはもう、復活というか、昭和の頃みたいな面白さの、持ち直しは不可能みたいな気になりますね…時代は完全に変わったのか…ローカル放送で再放送している古い番組の方が面白いって…これ、何気にかなりの問題ですよね…金掛けたアメリカのドラマに負けてますよね…金があるNHKのドラマは時々面白いものがあって惹かれることがありますが…やっぱお金、そして知恵、アイデアですかね…シナリオ、演出、役者、いろんな問題があると察します…

Bo-he-mian
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『暗闇仕留人』の石坂浩二は良かったですねぇ。ボクも子供の頃は、殺し技のハデな部分にしか目が行きませんでしたが、オッサンになってから観ると、人間の弱い部分とか矛盾した部分とか、そういう人間臭いドラマが良く描かれていて面白いです。特に『必殺必中仕事屋稼業』は、緒形拳がカミさん役の中尾ミエに「怖いんだ・・・怖いんだよぉ!」とかいって抱きついていったり、弱い部分をさらけだす描写が多いのが面白いですね。

デューク頭領
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…必殺は詳しくはないのですが、シリーズごとに見どころを解説して下さると、ケッコー面白いんですねぇ…宮内さんとか、石坂浩二、クールで好きですねぇ…

Bo-he-mian
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で、ラストは桜吹雪が舞う中で草笛光子と池玲子の「女対決」。クラさんの、東映の女任侠ものへのオマージュなのだろうか(笑)。

Bo-he-mian
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『必殺必中』美女図鑑(笑)。第19話「生かして勝負」は池玲子がゲスト出演! 監督は蔵原惟繕で、日活の監督と東映の女優のコラボである。東映って、照明はけっこうベタ当てでセットも作り物っぽい、いかにもプログラムピクチャー風の作りが特徴なのだが、本作は撮影の石原興と照明の中島利男による「光と影」の映像美学が炸裂する。東映の女任侠やスケバン映画とはまた違うテイストが堪能できる。蔵原監督の演出も気合が入っていて、ゼッタイ池玲子を撮りたいと思ってたんだなぁと感じる(笑)。

Bo-he-mian
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他のトピでも書いたが、本作の見どころの一つが、ロマンポルノ女優の芹明香が準レギュラーで出演していること。第7話「人質勝負」で初登場。政吉の行きつけの呑み屋のおかみさんで、要するにバーのママ。しっかりカウンター席とかもあるし(笑)。で、彼女が面白いのは、政吉が「また人を殺っちまった・・・」と言いながらヨロヨロと酒場に入ってきても「変な人ねぇ、ウフフフ・・・」とサラっと流してしまうところ。こういう天然演技は彼女にしかできない。脇役ながら名キャストである。

Bo-he-mian
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シリーズ第5作『必殺必中仕事屋稼業』('75)。ついに「必殺」の文字がタイトルに復活。非・中村主水ものの最高傑作とファンの評価も高い。このシリーズは「博打」をテーマに据えていて、2人の仕事屋、半兵衛(緒形拳)も政吉(林隆三)も三度の飯より博打好き。博打の「いちかばちか」が殺しにも通じていて、他のシリーズとの違いは、この2人は決して凄腕の殺し屋ではない、という事。いつ相手に反撃され自分が殺されるか、という恐怖に常におびえながら殺しをするという演出がリアルで、人間臭い魅力を放つ出色のシリーズとなった。

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