自作でなく、人の作品で「いいな」と思ったものを紹介してください。子規や虚子など昔の俳人の作品でも、最近「NHK俳句」や「おーいお茶」で見つけた一般の人の投稿でも構いません。覚えている限りにおいて、作者名を添えてくださいね。
https://kakuyomu.jp/works/16817330658351085611
「カクヨム」で私が応援メッセージを書いたパスカさんの自由律俳句です。ここまで来ると俳句というより、別ジャンルなのかな?と思いますが・・・。
「歌書よりも軍書に悲し吉野山」
(各務支考)
短歌のスレッドに西行法師の歌を書き込みました。お墓のある場所から楠木正成の名前が頭に浮かび、後醍醐天皇の南朝までつながっていきました。
上記の句は奈良方面へ仕事に行った際、同行の大学教授が教えてくださったものです。吉野へ行ったのはただ一度きり。もう30年以上前です。
「むめがゝにのつと日の出る山路かな」
(松尾芭蕉)
もうすぐ立春。暦の上では春になるんですね。梅の花が咲く季節、楽しみです。
写真は一昨日、地元の公園で撮った紅梅です。
「冬の日や馬上に氷る影法師」
(松尾芭蕉)
よく見れば「冬の日」も「氷る」も季語ですね。芭蕉のような名人には関係ないのかもしれません。『笈の小文』に出てくる句だそうです。
「浜までは海女も蓑着る時雨かな」
(滝野瓢水)
外山滋比古さんの著書で知りました。ある本に「…旧学生の第二の人生のはなむけにしようとした」と書いておられます。「旧学生」とは、退職して年金生活に入ろうとする世代をイメージすればよいと思われます▽養生、用心、たしなみ、さまざまな解釈ができそうな句ですね。「浜」を「死」と受け止めるのは、考えすぎでしょうか。
カーミンさん、ありがとうございます(私の句ではありませんが💦)有名な句と似た上五にするのは、なぜか心理的な抵抗を感じてしまいます。「降る雪や」とすると、いくつも句が浮かんできそうなものですが、あまりにも中村草田男の句が偉大すぎて…。
「降る雪の舞ふ雪となり花となる」
(成田千空)
雪の多い地域でないと詠みにくい句だと感じました。「降る雪や明治は遠くなりにけり」で有名な、中村草田男門下の人物とのこと。
「裏門の雀が囃す残り福」(桑田和子)
今日(1/10)は本戎。残り福は明日です。余談ですが、子供の頃は「えべっさんの飴」が不思議でした。今はもう口にすることもなくなりましたが。
誹風柳多留にある川柳だそうです。
「九十九は撰み一首は考へる」
百人一首で有名な藤原定家のことを詠んだとか。現代の川柳よりも難しいというか、ややわかりにくいですね。
だいだいさん、季節は別ですがどちらもいい句ですね。鹿火屋(守)は読めませんでした😅💦(歳時記で調べて、初めてわかりました)。鳩は近所でよく見かけるし、好きな鳥です。
「校塔に鳩多き日や卒業す」
中村草田男さんの句です。
「鳩」を自作の短歌に取り入れることが多い私には、親しみの持てる句です。
「寂しさにまた銅鑼打つや鹿火屋守」
原石鼎さんの句です。
寂しさがどーんと響くようですね。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます