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kurumi
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サイダー工場で見失った桜貝の色をした薬指、自分の足を侵食する黒のヒール、部屋に散らばったいくつもの文字達…何かが失われ、自分が何処へ向かうのか、分からなくなる。館を見つけてしまったあの日から、“私”自身が標本になる準備が始まっていたのだろうか。重々しい扉の先で、私を閉じ込めて。そう静かに訴える彼女の声が聴こえる。静謐な官能小説。息を潜めて、読み進めてほしい。
0255文字
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さんの最近の感想・レビュー

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

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伊藤 計劃
よりよい福祉社会へ向けた技術発展の結果が、自意識のないことこそが人類の幸福なの…続きを読む
変な家

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雨穴
片渕家の人間から話される、または書かれた手紙の内容自体が本当の事なのか…そこま…続きを読む
イギリス人の患者 (創元文芸文庫)

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マイケル・オンダーチェ
これまで親しんでいた娯楽が突然傷を帯びたモノの様に変化している描写が一番苦しか…続きを読む
他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学 (ちくま学芸文庫 オ-37-1)

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奥村 隆
お互いが気を遣い合う関係は果たして“良い効果”をもたらすのか?この人はどうゆう…続きを読む
犬、犬状のヨーグルトか机 lux poetica① (lux poetica 1)

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芦川和樹
わからない。意味を理解しようにも詩はどんどん先へ、形を変えて、さよならをする。…続きを読む
君たちはどう生きるか (岩波文庫 青 158-1)

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吉野 源三郎
生きる上で大切な事を伝える力。相手をよりよい人生に導くため、背中を押してくれる…続きを読む

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読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/11(2514日経過)
記録初日
2018/05/11(2514日経過)
読んだ本
519冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
115848ページ(1日平均46ページ)
感想・レビュー
451件(投稿率86.9%)
本棚
17棚
自己紹介

晩年は、こよなく愛する書物に囲まれたい。
これまで読んできた本の記録。

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