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nomu
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ネタバレ不惑の年を迎えぬまま夭折した作者が、20歳代初めに執筆したとされる作品。難解だった。途中で投げ出しそうになりつつ、ようやく読了した。貧しい夫婦の子として生まれて間もなく捨てられ、中流家庭で育てられた少年の物語。空襲におびえながら過ごす第二次大戦下、すでに出自の秘密に気づき、疎外感を抱えながら家族や学校内の人間模様を冷笑的に見つめる。夫婦関係がすっかり冷え切った養親、突然失踪する姉や病弱な妹らの人物造形には切れ味を感じさせるものの、頻出する心象風景の描写に過剰な言葉が並べ立てられ、総じて読みにくいのが残念。
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2013/11/16(4075日経過)
記録初日
2013/11/09(4082日経過)
読んだ本
602冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
211840ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
602件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

凝り性で、気に入った作家をかため読みするタイプ。読書メーターを通じて守備範囲を広げていきたいと思っています。手狭な住宅事情もあり、読むのはもっぱら文庫本です。

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