本書では、家康・秀忠期に徳川家が天皇の外戚となることを前提として、居城を江戸から大坂へ移す「大坂幕府」構想があったとされる。そして、もしこの構想が実現していたら、公武一体化され西国の大藩に対する抑えもより強固なものとなり、徳川幕府体制はより盤石なものとなったのではないかと推察されている。もちろん歴史のifはifでしかないが、朝廷とは血縁的にも地理的にも一定の距離を保っていたからこそ江戸時代は長続きしたようにも思われるし、大坂幕府になっていたらかえって短命になっていたような気もする。
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本書では、家康・秀忠期に徳川家が天皇の外戚となることを前提として、居城を江戸から大坂へ移す「大坂幕府」構想があったとされる。そして、もしこの構想が実現していたら、公武一体化され西国の大藩に対する抑えもより強固なものとなり、徳川幕府体制はより盤石なものとなったのではないかと推察されている。もちろん歴史のifはifでしかないが、朝廷とは血縁的にも地理的にも一定の距離を保っていたからこそ江戸時代は長続きしたようにも思われるし、大坂幕府になっていたらかえって短命になっていたような気もする。