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ロマノフ朝を中心とするロシアの通史。社会史的な観点を強く打ち出しているのがこの著者らしい。例えば女子教育、聖職者の子弟が果たした文化的役割、物乞いと慈善の伝統などのユニークな着眼点。また、多民族国家ロシアを論じた「結びにかえて」は必読。ロシアの植民地支配は(他の西欧諸国と異なり)経済的・宗教的動機よりも戦略的・安全保障的な動機が強かった。広大な領土の存在が農民の移住を促し、結果としてロシア農業の生産性を大きく阻害した。
興亡の世界史 ロシア・ロマノフ王朝の大地 (講談社学術文庫 2386 興亡の世界史)
土肥 恒之
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2023/11/24
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登録日
2021/02/26(1398日経過)
記録初日
2020/12/05(1481日経過)
読んだ本
774冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
234381ページ(1日平均158ページ)
感想・レビュー
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