所収作「片耳の男」は貧窮の中、発明に勤しむ兄とそれを支える妹(「ビーナスの星」でも似たような兄妹がいた)のもとへ毎年贈り物が届く謎を描く。「動かぬ時計」も母親不在で父親とつましい生活を送る少女のもとに正体不明の贈主から立派な金時計が贈られるお話。こちらはミステリと言うよりは文学的余韻の残る短編である。いずれの作品にも金田一耕助は登場しない。
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所収作「片耳の男」は貧窮の中、発明に勤しむ兄とそれを支える妹(「ビーナスの星」でも似たような兄妹がいた)のもとへ毎年贈り物が届く謎を描く。「動かぬ時計」も母親不在で父親とつましい生活を送る少女のもとに正体不明の贈主から立派な金時計が贈られるお話。こちらはミステリと言うよりは文学的余韻の残る短編である。いずれの作品にも金田一耕助は登場しない。