「もしも、わたしがあなたを忘れるなら わたしの右手はなえるがよい。わたしの舌は上顎にはり付くがよい もしも、あなたを思わぬときがあるなら」-『詩篇137』
「いかなる日もクリストフの顔を眺めよ、その日汝は悪しき死を死せざるべし。」-『ジャン・クリストフ』
「ことばとは、たましいとして現実に存在するたましいなのだ。」-『精神現象学』
「人間が人間に贈りうるもののうちで、人間が心情の奥底で自分自身に語ったものにまさる心おきない贈り物はない。」-『独白』
「わたしとしては、一番いいものだけを記憶にとどめたのではないし、一番ひどいものだけをそうしたわけでもない。残ることのできたものが残ったのだ。」-『ムッシュー・テスト』
「まず自分を、それから神を信じよ。」-『立ち上がれ、目覚めよ』
「彼に適した職業は何一つなかったが、一つだけ、つまり、彼自身の使命に仕える秘書という仕事には、見事に適性を示した。」-『単細胞的思考』
「もし僕が、ほんとうの僕なるものを恥じるなら、あなたたちと同じように、つまらぬ人間になってしまうのだからね」-『人と超人』
「一つの本を読んでそれが御身の精神を高めるならば、それが御身に高貴高邁な思想をふきこむならば、其作品を判断するのに別の基準を求むることはいらない。それは傑作であり、巨匠の手に成ったのである。」-『カラクテール』
「人びとはローマが偉大であるからローマを愛したのではない。ローマは人びとがローマを愛したから偉大となったのだ。」-『正統とは何か』
「その人の悩みの測り知れないだけ、それだけ其の人の力も窺い知れぬものでしょう。」-『ヒュペーリオン』
「人は自分がどこへ行っているか知らない時ほど高く昇ることは決してない」-『ナポレオン言行録』
「夢想を膨らませよ、その夢想こそが夢なのである。」 -『夢の操縦法』
「俺は人間でありたいとは欲しない。なにか謎でありたい。」-『不合理ゆえに吾信ず』
「おゝ夢みている時人は神の如く、物を考えるときは乞食のようなものだ。」-『ヒュペーリオン』
「私が当然ひき受けなくてはならない唯一の義務とは、いつ何どきでも、自分が正しいと考えるとおりに実行することである。」-『市民の反抗』
「これだけが重要なのに、人はこれだけをおろそかにしている。」-『パンセ』
「運命と自由は互いに誓いをかわしている。自由を実現したひとだけが、運命に出会う。」-『我と汝・対話』
「ひとつの「おそらく」によって、救いをもたらす信仰が始まるのである。たとえどのようにわずかであっても、自分の見ているものを疑う人は、結局いまも、またいままでもけっして見たこともないものを信じるようになるのだ。」-『ドン・キホーテとサンチョの生涯』
「首尾一貫などというものに偉大な人間はまったく何の用もない。」-『自己信頼』
「私が驚いたのは、ミラーの読書は、本の意味など問題にしていないということだった。大切なことは、本が、彼の内部に何を覚醒させるかだ。ミラーの読書は完全な印象主義である。」-『作家の誕生 ヘンリー・ミラー』
「やってしまったことは、やりたかったことだ。やりたかったことは、やってしまうのがわたしだ。」-『白鯨』
「酔える身を広大な空間へ彷徨わすものには、やがて宇宙の意識が意識されよう。」-『死霊』
「大いなる真昼の訪れということには、しかるべき時と固有の運命とがある。」-『ツァラトゥストラ』
「汝の魂は、汝の肉体に恋をしたのだ」-『ベラスケスのキリスト』
「ア・プリオリに正しい思考があるとすれば、それは、その思考が可能であるというだけでそこからその真理性が引き出されてくるようなものであるだろう。」-『論理哲学論考』
「ぼくは正常そのものだったが、それはぼくの場合、はなはだ異常な状態であった。」-『南回帰線』
「不幸に弱い人間は、読書が足りないのだ。」-『「憧れ」の思想』
「そいつでもって充分楽しんだなら、あとはごみバケツに投げ棄てるだけのことだ。」-『物質的恍惚』
「すべてのことのうちに主を探し、見いだすまでは、何物にも立ち止まってはならない。(…)マリア・マグダレナは、墓にいた天使たちにさえも気を留めなかったのである。」-『暗夜』
「何を為しても 何を食べても 何を供え 誰に何を賜っても またどのような修行 苦行をしても アルジュナよ 全てはわたしへの捧げものとせよ」-『バガヴァッド・ギーター』
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