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60年代といったって十年ひと括りにするのは難しく、「60年」を中心に視るのと「68年」中心にみるのとでも大違いである。そんな拡散しがちなテーマではあるが、黒川雅之(紀章の弟)へのインタヴュー「1960世界デザイン会議とは何だったか」がズバ抜けて興味深い。僅か三頁ほどの紙幅ながら、そこでは「メタボリズムに囚われて逃げ切れなかった人たちはたくさんいます。上手く逃げたのは磯崎新と兄貴ぐらいじゃないですか」(39頁)、などと本質をズバリ指摘。成程やはり、「逃げて」いった訳でありますね。
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磯崎新の場合、以前は「60年」の人(モダニスト)だったにもかかわらず、ミラノではトリエンナーレ会場を占拠され、その後に万博を手がけた際にはブッ倒れて寝込み、期せずして「68年」の契機を経過したことが大きかったのだろう、たぶん。

09/13 12:00
  • syaori
0255文字
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登録日
2013/10/24(4173日経過)
記録初日
2013/10/24(4173日経過)
読んだ本
2054冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
486738ページ(1日平均116ページ)
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605件(投稿率29.5%)
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近世史を研究しています。

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