〇拙文を読んでくださり、ありがとうございます。
〇ナイスや登録してくださった方、コメントを下さった方にもお礼申し上げます。登録・削除はご自由にどうぞ。ご連絡なしで構いません。
〇タイムラインに情報があふれるとパニックになるので、申し訳ありませんがこちらからのお気に入り登録は基本的にしておりません。交流するのが嫌というわけではなく、コメントいただければとても嬉しく、間違いのご指摘も含めてお返事させていただきます。
〇“どれだけ”読んだかより、“何を”、“どのように”読んだかを大切に、「面白かった」だけではない気持ちを伝えられたらいいなと思います。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
⇒憶良はこの歌で“愛苦”を、『貧窮~』で“貧苦”を、自らの死に臨んで老・病・死苦を絶唱する。プライドも何もかもかなぐり捨てて老いの嘆き、病の苦悶、死への恐れと生への渇望を叫ぶ歌群の凄絶さは、痛ましさを通り過ぎてうすら寒さを覚えるほど。梅花の宴も他の名歌も吹っ飛んでしまった。仏の教えに縋りつき、悟ろうとして悟りえぬ人間の生の苦しみを歌う、彼の芸術と人生の集大成といえよう。同時にこれらは、現世の束の間の快楽を追う人々に向けた憶良流“メメント・モリ(死を思え)”ではないかと思えた。