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ネタバレ一気に読むタイプの作品だろうに、消化するのに時間がかかってしまった。主人公のカインも、新人作家の市之丞も私は好き。編集者たちが体調を崩していく中で、カインは一度も崩れた姿を見せない（怪我はあるけど）部分に胸打たれた。何人も業界内の人をモデルにしている。そのためリアリティラインが少々危うい、登場人物の行動に「そんなことする？」と度々引っかかった。エンタメ的には正しいのかも。個人的には「承認欲求」の話ではなく（カインに心酔していく千紘の方が欲求に貪欲だ）、出版業界の人々の汗と血を感じる一冊。今読めてよかった。

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さんの最近の感想・レビュー

79お気に入られ 2月の読書メーターまとめ

登録日: 2009/08/24（5682日経過）
記録初日: 2009/09/19（5656日経過）
読んだ本: 1764冊（1日平均0.31冊)
読んだページ: 345256ページ（1日平均61ページ）
感想・レビュー: 454件（投稿率25.7%）
本棚: 4棚
自己紹介: 一部の古書、リトルプレスなどは記録しません。ゆるゆる更新。

★以下、登録はできなかったが、記録しておきたい本（10.5.11〜）。

いま読：さいかち　真著『生まれては死んでゆけ　新世紀短歌入門　精鋭歌論ベスト１０−１』　北溟社　

読んだ：大田美和著『水の乳房』北冬舎 173ページ（100618）