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のれん
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のれん
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ネタバレ【酷評】 イギリス作家による古典『イリアス』の女性視点の再話というジェンダー文学の王道とも言うべき作品。 故にこのような感想を述べるのはジャンル否定にもつながるかもしれないが、それでも私はこの主人公ブリセイスが気に入らなかった。 アキレウスの戦利品奴隷としてイリアスの舞台を眺めるのだが、論客のように男を嘲笑し、自らを諧謔し、女たちの園を得られないことを嘆く。(1/3)
のれん

そりゃ厭世感になるのも仕方ないのだが、それにしては必死感も熱量も感じられない。おまけにパトロクロスがやけに彼女を気に入るのだが、彼女はそっけなく袖にする。でもお前男やん、女(奴隷)の気持なんて一生わかんねぇだろ、で切り捨てる。 アキレウスも男で優柔不断で甘えん坊(マザコン)で、情緒不安定で呆れながら酷評する。しかし彼との子ができるという事実を中々巧みに利用する(この点はアガメムノンの謀略さの方が大きいかもしれないが)。(2/3)

02/16 10:33
  • かなで
  • のぎま
  • かんけー
  • kid
のれん

女の強さと言うのをこれでもかと書いていて男として嫌になる。もしかしてこういう気持ちになるのがジェンダー文学として正しいのか? 人間的ゆえの怒りとその鎮静(許し)を戦争を通して描いた『イリアス』に女性的視点はない。そこにもし女性視点を入れれば、どんな英雄も型無のキショい男になるということだろうか。これを素直に受け入れれらるほど私は博愛精神に溢れてはいないらしい。(3/3)

02/16 10:34
  • かなで
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  • kid
0255文字
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のれん
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読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/06(2980日経過)
記録初日
2017/02/06(2980日経過)
読んだ本
2891冊(1日平均0.97冊)
読んだページ
824702ページ(1日平均276ページ)
感想・レビュー
2799件(投稿率96.8%)
本棚
1棚
性別
自己紹介

静かにゆっくりラノベやら娯楽小説を読むのをモットーとしております。

たまに変な方向に走ることもあるけれど、大抵趣味だから仕方ない

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