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2025年11月の読書メーターまとめ

のれん
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2025年11月に読んだ本
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2025年11月のお気に入られ登録
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2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のれん
ネタバレ前作にて非常に綿密に、だが豪快な理屈で物語を作っていたことを明かした著者の続編。 前巻でストーリー、世界観、テーマ、キャラの綿密な繋がりが重要と説いていたが、著者の中ではやはりキャラ作成が大きな出発点になっているようだ。 キャラの好きなもの、嫌いなものから行動方針を作る。悪役であるほどそのインパクトは大きくなり、ストーリーやテーマもそこから湧き上がってくる。 『ジョジョ』は確かに悪役が印象深いが、それはテーマや世界観すら、そのキャラから始まっているからなのだろう。(1/2)
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2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

のれん

月初に読んだ異国武道もの『アフリカン・ブードゥー・ジュージュツ』、日本思想史の名著『丸山眞男と平泉澄』がベスト。こうしてみると私のラインナップ統一感なさすぎてわけわからんなw 2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:28冊 読んだページ数:8008ページ ナイス数:581ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743521/summary/monthly/2025/10

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2025年11月の感想・レビュー一覧
32

のれん
ネタバレまさかの前後編。テメレール公という嫉妬深くて面倒くさい、ある意味で今作の騎士道の負を体現するようなキャラが登場。 凄くバカなんだが、その真っ直ぐな向上心と騎士道のプライドが領民すらついて行かせて反乱(法律上は騎士の決闘権利行使か?)する様は本作の特徴的描写であり、これを面白いと思うかが今作を好むかどうかだと思う。 王女やかつての敵だった隣国女王が肩並べて悩んでるのが微笑ましい。まぁコイツラも大抵脳筋だから仕方ないが。 新キャラではアクレサンドラが好み。職務精神が高い雇われはリーマンとして共感する(笑)
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のれん
ネタバレ文庫部門ランキングで1冊でも読んだことのある本は22/50冊とここ数年の中では下落気味。3冠達成の大ベテランが象徴的だが、今年はアニメ化経験のある作品、作家の新作に票が集まっている。一人あたりの投票数がまた増えた分、新作に集まりにくくなったのだろうか。それでもランキングにちらほら載るガガガの異色感は流石。電撃・ファンタジアでも不純愛系が強い印象だが、この波もいつまで続くか。 また、個人的にはラノベ系雑誌の休刊も印象的。もはや情報紙媒体はネックですらある。今作も電子限定になる未来もそう遠くはないのかも。
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のれん
ネタバレ短編集でキャラが生き生きとしだすのはさすがというべきだろう。 最新刊から振り返ればツンとしながら、無色にちょっかいだすメイドが可愛すぎる。描き下ろしのウェディングドレスにタキシードで向かい合うシーンでは、これが逆転する本編シーンがこれからあるだろうな、とスッと画が浮かんでしまうほど。 一方でギャグキャラと化している喰良(一応最大の敵)とか、無駄に濃すぎるゲストキャラのたんぽぽ寮監とか、相変わらずリアクションが上手い奴らがグリグリ動く。 アンヴィエットは不動のイケメン。今度は嫁さんと一緒に短編出てほしいw
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のれん
ネタバレ懐かしい作風。伊坂幸太郎『魔王』を思い出す。一人の少女が普通の人間が抱え込んでいるコンプレックスを増幅させ、誘導させる。 今作の特徴としては少女の動機がリスク管理という点が新しい。人を操る全能感を出すキャラは手段と目的が逆転してたり、有名になりたい俗物感があったのだが、彼女は潜在化しているリスクを早めに消化させたいという考えしかない。被害者を多少増やすのも、それを類型化させる物語を作らせるのも全て今の彼女の生活リスクを減らすために過ぎない。(1/2)
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のれん
ネタバレ今作は作者の実生活が反映されているエピや描写がちょくちょくある。伝説の用務員が復活したと思ったら、まさかの小説家になり作者自身(しかもファンサービス作品を描くまさに今の!)の苦悩を揶揄する所。このブラックジョークこそ作者のギャグの真骨頂かも。 ソースケの苦悩がメチャクチャ面白い。子供の将来についてあーだこーだ心配しているの基本ソースケだよな。かなめは資産もあるしサポートもできるだろうけど、父親とは言え無一文のソースケはやっぱ何もできないからこそ心配なのかもしれない。(1/2)
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のれん
ネタバレこの作者の「もうこんなことはできないだろうなぁ」という郷愁を感じながらドンパチやるのが、凄く90年代の洋画っぽくて良い。 子供の時はこれがギャップだ、と訳知り顔で納得していた。オッサンになり時代の流れという決して打ち勝てないものに負けていく「慣れ」を知ると、今作は一層染み込むものがある。これから読者の私がさらに年を経るごとに感慨深くなるのかも。 そして子供の視点と親視点が交互に来てるのも良い。今作の子供は素直なのだけど、だからこそ親があれこれ心配しているのが楽しく読める。今作の終わりは子供の自立だろうか。
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のれん
ネタバレジャンプらしい敵・味方幹部が紹介されていくシーンは王道。暁や十刃みたいに全員集合やってほしいなぁ(敵幹部はもうムリかもしれんが)。 戦士の誇りを持っているという敵が中途半端な残虐さを持っているのは中間管理職ゆえの悲哀か。戦士としての語りに自分を残してほしいと敵に頼む姿勢。さてはて英雄でなく終わる戦士は世知辛いものである。(1/2)
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のれん
ネタバレ『スターウォーズ ローグ・ワン』というオッサンが涙した映画を知っているだろうか。王道の英雄譚だけではなく、その道の途上にあった「幸運」は無もなき英雄たちによって生み出された、というエピソードもまた心躍るものであろう。 しかしながら、この物語のパーティは些かまとまりが薄く、個々人の過去回想(敵も含めて)が長回しで行われるため、読者と主人公の思いが重なるのに疑問を覚えてしまった。 物語も主人公の麓の山の昇り降りが中心で、勇者の剣を届けるの道程行き帰りがめっちゃ早くて拍子抜けしたぐらい。(1/2)
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のれん
ネタバレ【酷評】 これは非常に自分勝手な感想だが、今作に期待していたのは非常に馬鹿らしく、そして文学・哲学引用が大量になされた自堕落なラノベ版『四畳半神話体系』の類だったのだと思う。 本作は主人公(作者もおそらく)が通う同志社大学のを中心とした上京から東山あたりまでが舞台となっており、そこにたくさんの寺説明とその御利益が物語のキーとなっている。 しかし、この説明が学研的というか、子供向けみたいな意識で書かれている(出版社的には正解かもしれんが)。そこに怠惰な印象はない。(1/3)
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のれん
ネタバレ捕虜軍人を人質にした琉球人によるネット中継弾劾。 中々政治的に尖ってる。今作の発表は20年前から沖縄は普天間移設が問題だったし、日本と米国(と中国)それぞれに振り回される琉球は被害者の非軍人そのものと重なる。 さて軍人は何を守り、何と戦えばいいか。それを兵士が決めることはないというのに……サブカルから濃厚な戦争ものに移るんだろうか。
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のれん
ネタバレすんごい軍人に向いてない主人公がメインになるのに、結構スムーズにバトルが始まる。 この漫画のロボデザは日本が着ぐるみで、アメリカが流麗の無人機ってのは、日本の特撮とアメリカのCGから来ている着想だろうか。 女性陣の方が目的意識があるのが(子供ながらの理想にのめり込んでる感はあるが)、なんとも笑える。この辺が今作のサブカル学園っぽいところだろうか。 戦うことへの意義を考えだしたら、きっと兵士じゃいられなくなる。彼は戦前だろうが、戦後だろうがあまり上手に生きられないタイプだろう。
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のれん
ネタバレ『サイボーグ009』の003は現代で表現するとギャルになるんですね(違う)。 今作は宇宙人の規模に合わせて戦闘スケールが変わるが、『メン・イン・ブラック』並の宇宙人は来るんだろうか? 拉致被害の状態はまさしく某国を想起させるもので、やはり生々しい。 本作はちょくちょく挟まれるバトル以外の情勢は、現実の外国人問題が元ネタになっていることが多い。 あまりに生々しいと流石に困るが、それをエンタメ的に解決してほしいところだ。やっぱり年を取ると子供被害は辛いッス。
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のれん
ネタバレ非常に練られたエンタメ歴史小説である。 戦争開始前の外交、兵站、物資調達(線路建設まで!)、諜報を描きながら、それらを一人の王が統括している。 現実だとそんな超人はいないので、銀英伝の皇帝なみの素晴らしい独裁政権運営が光っている。 また、歴史小説の基本形となる1視点の語りがくっきり表現されている。全方面からを差別し恨みを撒いている白エルフたち。戦記において最も重要な行軍に必要な線路建設に必要な資金・物資が彼らへの恨みによって、オルクセンにもたらされている。(1/2)
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のれん
ネタバレ普通を平均とするならすべてが平均的な人は普遍的ではない。家族なら、男女なら、クラスメイトなら、それぞれ決められた関係や進路があり、人はその定義から外れてはいけない。 しかし普通に憧れることは、特別に憧れることと表裏一体だ。同性愛だけでなく、不倫、姉弟愛に発展していくタブーのインフレは心地よい。 白浜の静かな海に80年代のロックをBGMにかけているのがクール。穏やかさと激しさの矛盾した本作のテーマが意識的に現れている。漁師の爺さんはいい趣味もってんなぁ(笑)
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のれん
ネタバレ前作にて非常に綿密に、だが豪快な理屈で物語を作っていたことを明かした著者の続編。 前巻でストーリー、世界観、テーマ、キャラの綿密な繋がりが重要と説いていたが、著者の中ではやはりキャラ作成が大きな出発点になっているようだ。 キャラの好きなもの、嫌いなものから行動方針を作る。悪役であるほどそのインパクトは大きくなり、ストーリーやテーマもそこから湧き上がってくる。 『ジョジョ』は確かに悪役が印象深いが、それはテーマや世界観すら、そのキャラから始まっているからなのだろう。(1/2)
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のれん
ネタバレVtuberという存在は知らぬ私からは誕生した10年前から停滞しているとさえ思っていたが、今作の見方は中々面白い。 リスナーとの相互コンテンツであるVtuberはリアルタイムでその売り方・パフォーマンスを客と作ることができる。 もちろん無償の提供となるリスナー側に限界はあるだろうが、インターネットには思わぬ出会いと感動があると本作は説く。多数と競うこと、夢を演じること、偶像を信じること……それらを不特定多数の人物と共感することに人は快感と幸福を感じる。(1/3)
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のれん
ネタバレ単発系ラノベの隠れた名手が送るローファンタジー。 ロンドン仕草をかなり取り入れていて、英国かぶれな小ネタが多いのが印象的。 ヒロインの変化が面白く、使い分けた表の性格、裏の性格も含めて、徐々に本来の彼女の一要素になっていくリズムは魅力的に読める。誰かの愛のために誰かを犠牲にする選択を誰も傷つけたくない少年が選ぶことは、背徳感のカタルシスというべきだろう。 死神も聖女も間違えている中で、果たして正しい選択なぞあるのか。彼らの間違えもまた、二人で選んだからこそ美しさがある。(1/2)
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のれん
ネタバレマンフレッドが個人的に一番のお気に入りなのだが、作者もその気が見える。人に化ければイケオジで、従者の母を心配しながら叱りつけ、父の仇になんの躊躇もいらぬ覚悟を見せる。まさに貴族たらんとするキャラ。 犯人たちも金田一耕助ばりに確執を持った犯罪動機を持っていて、中々古典ミステリとして楽しめた。トリックも前巻のような魔法で説明するのではなく、一芸の能力や魔術知識を使う事が多く、ミステリとしての完成度も上がっていたことは高評価。 敵も目的があるようだし、シリーズ化も期待できそうな出来。
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のれん
ネタバレ閉園間近からのラストチャンスの集客ノルマ達成のための奮闘。今回は食と便の話だったので、動物らしさがさらに生々しく。恐竜に限らず、動物の可食範囲ってすごく狭い上に、人間みたいに食生活管理は中々できない。スタッフの気配りってすごいものである。 コラムでは関節の稼働構造についての話が面白かった。円運動や筋肉の収縮で動く生物の構造について、ゾイドやクレーン車を想起する点は子供心からの延長を感じる。 機械と聞くと電子システムばかり考える昨今だが、古典物理を再現する工学こそ一番子供心をくすぐるものなのだ。
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のれん
ネタバレ完結巻にして番外短編集。本編は前巻で終わったため、脇役(モブに近い)キャラから観た主役二人の番外編。 今作はひたすら物語とは何であるかを語るものだった。役割に固執するのではなく己の人生を生きる者たちが物語を作る。しかし主役二人は語り部という役割で構わないとする。彼らが異世界から持ち込まれた物語の役割に入らなかったのは人外の語り部そのものであったから……というのは行間の読み過ぎか。 ラストの彼女の帰還は物語の運命の日はまだ遠い示唆か。独特すぎるファンタジーエッセイ。お疲れ様でした。
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のれん
ネタバレ俯瞰が強いもののキャラ描写が丁寧な文章。序盤はまだしも中盤の後輩出現からどんどんタイトルとは乖離する。キャラの殆どが女子高生だが、将来に悩む就活女性ぐらいの情緒で話す人が多く、途中から別の意味で大人っぽくなる。 しかも、本作は百合というよりは同性愛を根底にしたレズビアンっぽさが強く、恋愛も共感(孤独を消してくれる親身な対応)から始まっている。 性欲という一瞬の爆発で堕ちるのではなく、ふとした自覚や言動で生まれる自分の気持ちを楽しむ恋愛の余裕がある。これはタイトルで損している作品だ。
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のれん
ネタバレ【酷評】ハッキリ言うと今作の地の文は苦手だった。基本は3人称なのだが、その時々のキャラ視点になって文体口調が変わる。キャラの大部分が砕けた態度なので真剣な展開もノイズが多く、とにかく読みづらかった。 姫の離脱が唯一真剣だったが、その後の話は一貫したテーマではない点も話の方向性がみえなかった(WEB小説なので仕方ない面はあるが)。 そして何より女神との問答である。個人的にはこの展開は『ブレイブストーリー』を思い出すので児童文学的にはお気に入りなのだが、これも上手くノレない。(1/2)
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のれん
ネタバレ朱音のハンデがかなり尾を引いているが、覚醒(?)描写が今までとは違う。落語だけになれたって武道の世界みたいなノリやな。 いっぽうひかるちゃんが朱音にちょっとヤン入っているデレを向けてます。自分を焦がした憧れの女を叩き潰したいという芸人としての恋慕。その2面性が今回の落語だと思うとドラマ性も感じられる。友人二人はネタにオリジナル性を入れるため、素人ながら楽しさが分かるのが嬉しいな(笑)
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のれん
ネタバレ作者の前作から続いて購入。なんとムチムチのデカい姉さんが主要キャラでいない(!)という点は残念だが、前作よりも遥かに骨太なファンタジー。 かなり北欧神話とヴァイキングを元ネタとして敷いていて、主人公のキャラ性にも影響が見て取れる。炊事(生活)を何より第一として、それを奪い/守るものこそ戦士。戦士が楽園に行くのは生存のために命を懸けたからだ。 なかなか古代ファンタジー(トールキン派)として王道の世界観。氷と炎の対比もいい。期待。
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のれん
ネタバレジャーナリズムの正義を描く作品って最近見ないな。正義の報道というイメージが人気無くなっていることはないと思うが…… しかし、本作主人公の上司含め仲間たちが、悪徳政治家に屈し誤報を大衆に伝え世論を動かしていたというのは悪質である。 もちろん悪徳政治家がみんな悪いんだが、聖女一人の犠牲を容認しながら逆襲を狙っていたと言うなら、もう少し主人公の助けとかできたんちゃうん? と思ってしまう。難癖かもしれんが、勧善懲悪路線が固定さている故のキャラ同士の緊張感不足が見える。作風といえばそれまでだが。
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のれん
ネタバレ読メ感想を見て存在を知り、購入。20年前の作品になるが、絵柄が独特なので古臭さも特に感じない。 流れるようなコマ割ではなく、主人公の視点を切り貼りした映画っぽい感覚。戦争中な今の状況を分かったフリをしない主人公の困惑さに埋没できる。 一方で世界観は掴みづらい。最後のキャラ視点で在日米軍が中国に負けて、日本が中国の属国になったんだな~ぐらい。 だから本作のテーマは戦争中の青春なんだろう。銃の訓練しようが、変態ロボットに乗り込もうが、学生は笑って反抗してエロいことばっかりしてる。(1/2)
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のれん
ネタバレ環境工学的な長期視点の締め。単なる好奇心は研究室まで。それを社会貢献させるためには、人の一生など足りないなんぞ当たり前。 私達は礎となって社会をより良くさせていくことを信じることしかできないのだ。怪獣の二次災害シーンが現実の大地震を想起させていて、パニックホラー感すらあった。やっぱ天災は現実の読み手/書き手にも影響を与えてるんだな。作品内と外で二重の視点を与えているのだとしたら、とんでもない技量。 ちょっとリアルすぎる。ほのかな(でも面倒くさい)恋愛シーンが清涼剤だったわ。
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のれん
ネタバレ怪獣ものと聞いて思い浮かべるSF蘊蓄、国際政治、神話との比較みたいな男臭い内容は一切ない真面目さがある。 背景や線は薄く画に注力はしていない。その分、現実の分析調査や雰囲気を意識しているのが新鮮。 ここでいう分析調査はおそらく災害後の土壌分析だったり、工場や生物死骸などの化学物質汚染がモデル。 天災が引き起こす環境は調査員でさえ恐怖させる。そんな調査員が作る現場環境もまた、その土地の住民に被害を及ぼす。怪獣という災害を通した社会派ドラマ。 こんなにリアルとはちょっと舐めてました。(1/2)
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のれん
ネタバレ現代政治史において最も重要視される女性リーダーの人物史。個人的には日本の新しいリーダーとの比較を念頭にしていたのだが、本著では冷戦外交や内部統制が注目され経済政策はあまり書かれていなかったのは残念。(時代や歴史が違いすぎて内部政治事情は比較しにくい) 反対派閥が多いため党内政治は配慮されていたのは意外だったが、外交の強権リーダーシップがあったからこそ、内部を宥めながら政権維持ができていたのだろう。 サッチャーはこの外交強権を維持するために産業の空洞化の防止(製造業強化)を念頭に置いていたらしい。(1/3)
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のれん
幼少期にタイムリープして空手修行して、凶悪犯罪を食い止めるというだいぶシンプルで俗っぽい話。 主人公が女にモテモテになりたいとか、凶悪犯罪止めたいとか以上に、鍛えまくった身体で無双して、善人にも悪人にも思わず怯えられるほどの「最強」を体験したい、という大変俗っぽいのが、この話に非常にマッチしていてスラスラと読めた。 ちょっと鼻にかける言動だが、作中ヤンキーが頭トンでるレベルでどうでもよくなる。味方?っぽい連中で『クローズ』レベルで、敵になると梅澤春人ばりのイカれた連中しか出てこない。(1/2)
のれん
2025/11/01 10:55

犯罪者に至っては『バキ』か『ハンター・ハンター』クラスの人間やめてる連中。ジャンルがインフレするのも楽しい読み方。ヒロインたちは序盤交流があるが、基本添え物で主人公を阻害しない程度のけん引役となっているのもちょっと前時代的で逆に新鮮。 世界最強とは一度は憧れたものだろう! という文言が浮かぶ。いやインフレって楽しいね。(2/2)

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のれん
ネタバレボカロの人気曲を物語化するシリーズは結構解釈を自由にすることが人気の秘訣になっているかもしれない。 原曲のイメージでは禁断愛、異常恋愛が想起されるが、本作ではその理想化された愛を夢と重ねている。 天使が恋に堕ち、すべてを投げ出しても愛したいと願う。この理想こそ夢であったというならば、果たして最後の再会は現実だったのだろうか。 天使も人間も世界が夢であるか、現実であるかの担保を欲してはいない。二人が愛し合える時間だけが彼らの幸せの定義なのだから。ラストが粋。アスモさんが悪魔しててとってもキュート。
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のれん
ネタバレW.B.イェイツ氏がまとめたのを中心に20世紀前半に収集されたアイルランド民話集。 編者が厳選したとある通り、民族学的に類型化されたストーリーの代表を選出している。 貧しいながらも冒険に躊躇せず、妖精なる存在を厄介者扱いしたり、助けをくれたら感謝したりと、変わった隣人扱い。 だがそれより目を引くのがイェイツ作。特に表題作や「ノックメニーの巨人伝説」あたりの子供向けなのに、端々に男/女なんてそんなもの、というブラックな言い回しなのがニクい。子供時代に読んでいたら二重でクスッと笑えたかもしれない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/06(3232日経過)
記録初日
2017/02/06(3232日経過)
読んだ本
3148冊(1日平均0.97冊)
読んだページ
899625ページ(1日平均278ページ)
感想・レビュー
3056件(投稿率97.1%)
本棚
1棚
性別
自己紹介

静かにゆっくりラノベやら娯楽小説を読むのをモットーとしております。

たまに変な方向に走ることもあるけれど、大抵趣味だから仕方ない

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