もう少し掘り下げてよみたいと思えたのは、菊乃がいとも簡単に仕事を捨て母として家に生きた理由と心情。また彼女が母としてはどのような人物だったか。また、桐之輔が事業を食い潰した過程の詳細。 最初の章を大人びた語り口で語り、読み手を驚かせた子ども・陸子が順当に語り部として作家に成長していたり、勉強のできない卯月が経験する外の世界から家系の特殊さを浮き彫りにしていたりとさじ加減も絶妙で、すぐれた大衆小説。
基本線フェミニンなものが好み。「色めく」という言葉が好き。生命力・悲しみ・怒り・慈愛 感情によって色鮮やかな印象を与えるものであれば尚良い。でもとりあえずなんでも食べてみる。Ads by Google
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もう少し掘り下げてよみたいと思えたのは、菊乃がいとも簡単に仕事を捨て母として家に生きた理由と心情。また彼女が母としてはどのような人物だったか。また、桐之輔が事業を食い潰した過程の詳細。 最初の章を大人びた語り口で語り、読み手を驚かせた子ども・陸子が順当に語り部として作家に成長していたり、勉強のできない卯月が経験する外の世界から家系の特殊さを浮き彫りにしていたりとさじ加減も絶妙で、すぐれた大衆小説。