寂寞Sanctus
想像と創造の曠野に聳える地蔵
純潔の貴びと調和の癒しとが睦みあい生茂る
草々を焚き穿つメタトロンの鏃
黒々とした空隙の舞台で灰燼が舞い踊る
絶望の充溢する陥穽の底で縮こまる肉の塊茎
あきらめの果てでみじめを噛みしめおぼろげに嗤い露をこぼした
行燈に醸す現と幻、揺蕩う哀歓の煌きとなり沁み渡る。貫く真(まこと)と寄り添う虚(うつろ)、人の望むらくは果たして何れか。
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