読書は小学4年生のルパン(ポプラ社のあれ)から。あの時の興奮は、悲しいかな、もはや経験できないでしょうねぇ。ルパン、かっこよかったなぁ。
最近はフィクション、ノンフィクション半々くらいで、歴史・軍事系と食系を中心テーマにしているつもりでいますが、強い意志は無し。
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第3章1943年ロシアあたりまでは、登場するSS戦車隊は戦闘に勝っている。「ロシア軍(ソビエト軍とは書かれておらず、ロシア軍と書かれている。)がn両の戦車で攻撃してきたが、m両を破壊して撃退した」といった記述が(印象として)多く、SS戦車隊が戦車を失っているのは、(印象として)ほとんどロシアの泥が原因であり、SS戦車隊はやられていない、他の部隊がやられているのだと思ってしまいそうになる。
それが、だんだんと暗く、重苦しくなっていく。ノルマンディともなると、あれほどロシアの大地で活躍していたSS戦車隊がシャーマンごときにやられだすのだ。ロシアの章では、手強い敵(=ファイアフライ)などという表現は見かけなかった気がするのに。ベルリン戦ともなれば、非常に重苦しく、本当の戦争が姿を現している。マクロとしての戦争の趨勢がミクロとしての戦闘に影響を与えているのか、それともその逆なのかよくはわからないが、鈍すれば貧すということなのだろうか。
砲弾が命中した際の車内の衝撃、意外とよく外れるキャタピラと戦闘中での修理の模様、歩兵による近接支援の重要性など、実際に戦車に乗って戦渦の中にあった兵士達の声を聞くことができ、非常によい読書であった。'04年10月読了。