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吉美駿一郎
さんの感想・レビュー

吉美駿一郎
新着
ぼくもそうなんだけど、「そうか」とか「わかった」とかに続く言葉って、大抵は誰かを否定的に語ってみせるもので、背後には自己肯定が隠れている。SNSではそういう「発見」がよく流れてくるので、それにすっかり慣れてしまっていて、だからこそ、この小説が怖かった。主人公の気づきがすべてが自己否定に向かうくだりが心底怖かった。淡々と冷静に語られる自己否定がずいぶん続くし、唯一の救いだったはずの恋愛も破局の予感が徐々に高まってくるし、読んでてすくみ上った。ひええ。ほんっとすごい。大好き。
0255文字
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吉美駿一郎
さんの最近の感想・レビュー

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読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/03(3646日経過)
記録初日
2016/01/09(3365日経過)
読んだ本
214冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
69333ページ(1日平均20ページ)
感想・レビュー
86件(投稿率40.2%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
自己紹介

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