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はたまき
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はたまき
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あり得るかもという怖さを感じる物語。中学二年の小林アンは校内序列の高いグループに属しているが、そこにも短い周期のいじめや権力闘争が。四谷シモンや澁澤龍彦的な世界観を好むアンは、絶対的な存在になるために美しい死を望む。そのためにアンが選んだのは、下に見ていた「昆虫系男子」の徳川に殺人事件を創造してもらうことだった。アンの論理は実感としては理解できないが、美を尊び恥を憎むありようは武士にも通じる。違いは、彼女の美も恥も社会に共有されていないことだろう。徳川にも徳川の闇があり、これもまた救われない。
0255文字
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はたまき
さんの最近の感想・レビュー

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砂原 浩太朗
前著「高瀬庄左衛門御留書」と同じく神山藩を舞台とするが、今回は上層部の家柄に生…続きを読む
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凍りのくじら (講談社文庫 つ 28-5)

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読書データ

プロフィール

登録日
2016/10/23(3061日経過)
記録初日
2016/10/21(3063日経過)
読んだ本
178冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
60174ページ(1日平均19ページ)
感想・レビュー
117件(投稿率65.7%)
本棚
13棚
性別
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