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木麻黄
さんの感想・レビュー

木麻黄
新着
怒りとは「罰を課すことへの欲望である」というのがセネカの提示した定義であり、なかなか味わい深い指摘だと思いました。世の中には、正当な怒りと言ってよいものもあるように思えるのですが、セネカの論証を前にしては、怒りの存在意義が成立する余地はありません。少なくとも私自身の怒りの浅はかさには恥じ入るばかりで、読むのがとても苦しくなりました。もっとも、セネカ自身も、哲学通りに生きられたのかという点については疑問のあるところであり、史上名高い賢者にして、言行一致は難事のことでした。非力浅学の者は、なお励むべしです。
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木麻黄
さんの最近の感想・レビュー

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/09/24(2300日経過)
記録初日
2018/09/30(2294日経過)
読んだ本
193冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
55071ページ(1日平均24ページ)
感想・レビュー
191件(投稿率99.0%)
本棚
0棚
性別
年齢
54歳
血液型
A型
外部サイト
自己紹介

世界の名著(中央公論社)挑戦中。あまりつぶやき機能は使わないのですが、本書の場合、一冊の分量が長いので、篇や章立ての区切りごとに、備忘録的なつぶやきをちょいちょい入れていきます。Amazonでは、千紫万紅のハンドルで、映画などもレビューしてます。
 追記 もう一つの生きがい。空手の方が比重を増していて,読書ペース激落ち中です。世界の名著は,超スローペースですが続けてます。

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