→特に、50代でカウンターに目覚めた良美がとても切ない。韓流アイドルにはまり、ヘイトスピーチをみて憤ったことをきっかけにカウンター活動にのめり込んでいくが、その「憤り」は、彼女の人生の中で受けた様々な「差別」への憤りが爆発したものなのだろう。子無し、離婚、出戻った実家の母から受ける罵倒。積み重なった痛みを救うがための活動なのだ、と読み手は自然と感じることができる。説明しすぎない、という空気感が非常に上手な作家さんだと思った。今、この日韓関係が荒れている時期にこそ、読まれて欲しい良書。タイトルが秀逸。
マイペースな読書記録として使っています。2020年はインプットの年にしたい。人生の目標として、司馬遼太郎の「街道をゆく」は制覇したいところ。
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→特に、50代でカウンターに目覚めた良美がとても切ない。韓流アイドルにはまり、ヘイトスピーチをみて憤ったことをきっかけにカウンター活動にのめり込んでいくが、その「憤り」は、彼女の人生の中で受けた様々な「差別」への憤りが爆発したものなのだろう。子無し、離婚、出戻った実家の母から受ける罵倒。積み重なった痛みを救うがための活動なのだ、と読み手は自然と感じることができる。説明しすぎない、という空気感が非常に上手な作家さんだと思った。今、この日韓関係が荒れている時期にこそ、読まれて欲しい良書。タイトルが秀逸。