心理療法士が個人的危機の帰結にかかわると考える要因と関連付けて国家の危機を論じているわけだが、そうした科学的分析だけでは説明のつかない国家的要素である宗教や民族、ナショナリズムへの言及は全くなし。個人でいうと信仰や思想・信条といった要素も、国家の合理的な判断を狂わすことがあるように思うのだが。原発を風力や太陽光と並ぶ再生可能エネルギーとして是認している点もどうなのだろう。福島の事故が地域住民の生活を破壊し、どれほど取り返しのつかない状況を生んだのか、知らないこともないだろうに。
仕事柄、本のジャンルはノンフィクションや社会科学・人文科学系に偏りがち。皆様のレビューを参考に、読書の領域をどんどん広げていきたいと思っています。よろしくお願いします。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
心理療法士が個人的危機の帰結にかかわると考える要因と関連付けて国家の危機を論じているわけだが、そうした科学的分析だけでは説明のつかない国家的要素である宗教や民族、ナショナリズムへの言及は全くなし。個人でいうと信仰や思想・信条といった要素も、国家の合理的な判断を狂わすことがあるように思うのだが。原発を風力や太陽光と並ぶ再生可能エネルギーとして是認している点もどうなのだろう。福島の事故が地域住民の生活を破壊し、どれほど取り返しのつかない状況を生んだのか、知らないこともないだろうに。