読書メーター KADOKAWA Group

nagoyan
さんの感想・レビュー

nagoyan
新着
優。「日中戦後外交秘史」という書名はいささか大仰か。むしろ、副題の「1954年の奇跡」こそ、著者らの言いたいことか。朝鮮戦争の余燼冷めやらぬ冷戦のさなか、対日関係を西側との関係樹立の突破口にしようとする北京政府の思惑と「対米従属」から密かに脱しようとする朝野の日本人たちの思惑が絡みながらも、抑留者の帰国問題に日中赤十字が取り組む。わけても、日本赤十字社の島津社長の奮闘。そして、周到で手ごわいながらも洞察力決断力に富む周恩来、廖承志。先人の苦労を思えば、この「奇跡」を簡単に壊してしまうわけにはいかぬと知る。
0255文字
全0件中 1-0 件を表示

nagoyan
さんの最近の感想・レビュー

ベルリン飛行指令 (新潮文庫)

ベルリン飛行指令 (新潮文庫)

佐々木 譲
秀。佐々木譲の冒険小説の初めの一冊。もうずいぶん昔に読んだ。その時はある種のハ…続きを読む
焼跡からのデモクラシー──草の根の占領期体験(下) (岩波現代文庫 学術484)

焼跡からのデモクラシー──草の根の占領期体験(下) (岩波現代文庫 学術484)

吉見 義明
優。戦中、戦後の様々な階層、立場の日本人が、未曽有の戦争、敗戦、敗戦後の社会変…続きを読む
勝敗の構造 第二次大戦を決した用兵思想の激突

勝敗の構造 第二次大戦を決した用兵思想の激突

大木 毅
優。日本に蔓延る時代遅れの通説を覆す。第1章:独軍に「電撃戦」ドクトリンはなか…続きを読む
南北戦争英雄伝-分断のアメリカを戦った男たち (中公新書ラクレ 825)

南北戦争英雄伝-分断のアメリカを戦った男たち (中公新書ラクレ 825)

小川 寛大
優。アメリカ史で必ず言及のある南北戦争。ただし、それは政治史だったり、社会経済…続きを読む
鏡が来た 高橋留美子短編集 (ビッグコミックススペシャル)

鏡が来た 高橋留美子短編集 (ビッグコミックススペシャル)

高橋 留美子
優。高橋留美子だ。奥付を見ると2015年第1刷とある。俺馬鹿だ。うかつだった。…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/11/15(5519日経過)
記録初日
2009/06/15(5672日経過)
読んだ本
933冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
281232ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
805件(投稿率86.3%)
本棚
49棚
性別
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう