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minari
さんの感想・レビュー

minari
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ネタバレメモ/新幹線が色々を吐く大きな音/結構なはぐれ/店主も客も居るとこを見たことのない判子屋/一切の音のない、のっぺりとした均一の夜のようにやって来ては拭いきれぬしんどさが、肺や目をじっとりと濡らしてゆく思い/輪郭でひしめきあって/(24p)/八卦/話の裏っかわでぼんやりして/色の立ち代り/ひとくさり/なんともいえん植物のような顔/空気のそこらじゅうをぼこぼこと埋めて/(神棚のテレビ、落ちても下に何もないからいいんちゃう)/
minari

/生まれるまえの生まれるもんが、生まれるまえのなかにあって、かきむしりたい、むさくさにぶち破りたい/(ダニ殺しの針、臍の緒)/あるな、を思いながら、/心象がたちこめて/生きてゆく更新/(若さとかとちゃう)/生むまえにもどすってことなんか/玉子の捨て方/この年になってさきっちょからカラフルな火が出るってことを心底楽しめるかどうかはんからへんけども/十五才になったら豊胸手術を、そこのお父さんがプレゼントする/豊胸手術をした人はせん人より自殺する人が、三倍も多い/黙りが笑いかけてくる/

06/14 19:20
  • hit4papa
minari

そういう誰の夢もかなわんことにもなる/渇いた魚の腹/103p/ほんまのことってね、みんなほんまのことってあると思うでしょ、絶対にものごとには、ほんまのことがあるのやって、みんなそう思うでしょ、でも緑子な、ほんまのことなんてな、ないこともあるねんで、何もないこともあるねんで。/そうじゃない、そうじゃないねん、でも色んなことが、色んなことが、色んなことが、/おビールください/ほんまはずっと、かわいそう。/そのあいだにある光が震えているのか、/

06/14 19:20
  • ネギっ子gen
  • ヴェネツィア
  • hit4papa
minari

夕方の光と蛍光灯の光が小さく交差する湯気のなか、どこから来てどこに行くのかわからぬこらは、わたしを入れたままわたしに見られて、切り取られた鏡の中で、ぼんやりといつまでも浮かんでいるようだった/*****/指輪/毎晩のように少しずつ騙し取っている/字づらの残りかすにまで人生を笑われてる/コンクリートとぴったり合わさっているがためにこの夜にあるはずのどんなささやかな光も届かなかった。

06/14 19:21
  • ネギっ子gen
  • ヴェネツィア
  • hit4papa
0255文字
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minari
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読書データ

プロフィール

登録日
2019/12/26(1917日経過)
記録初日
2019/12/26(1917日経過)
読んだ本
488冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
116880ページ(1日平均60ページ)
感想・レビュー
230件(投稿率47.1%)
本棚
3棚
職業
大学生
自己紹介

「そして、それが僕を、これ迄見た事もない未知未聞の、もつと淋しい、もつと暗い、静かな道へ、導いてゆくのだ。」

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