大好きなシリーズ物、最新刊を見つけた時に以前どこまで読んでだか覚えてなかったり、暫く経ってると前の話どんなだったか記憶が微妙で読み返さないとってなる事が増えた(年のせぃ…?)ので、読書メーターなるモノの存在を知り、試しに始めてみようかと。。
なので本来あるべきレビューというよりは、まんま感想というか、もう人様に見せるのは正直恥ずかしい内容なのだけど、ご容赦くださるとありがたいです。(非公開にできたらいいのに…
過去に読んだ本は思い出した時にボチボチ登録してこうかな~
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
すんごいたまたま。1ち前に読んだの本が京大の話で、今回のが東大の話やった。しかも、どっちとも遺伝子やし。何のシンクロやろか…。
P.178~「たとえ終わりがなく、はかない行いだったとしても。だから無駄だ、ということにはならない。本村はそう思いなおす。どんな仕事も、研究も、愛も。植物が愚直に光を求めて生きるように、人間もひとに生まれたからには、せずにはいられないのだ。一見、無駄なようにも思える、ありとあらゆる行いを。」~
P.220~「なにかを大切に思う気持ちが、行く先を照らすことがあるのだと、かれらを見ていると実感される。(中略)趣味でも仕事でもひとでもいい、愛を傾けられる対象があることこそが、人間を支えるのではないかと思えてならないのだった。そうすると不思議なのは、やはり植物だ。脳も神経もない植物は、愛を必要としない。それでも光と水を糧に、順調に成長し生きていくことができる。食べ物があるだけでは決して満たされない人間とは"生きる"という意味がまるで違うみたいだ。」~
P.309~「我が世の春とはこのことだ。身も心も晴れやかで、いつもより多く酸素が肺に入ってくる感じがする。頭が冴え冴えとして、天井の隅に張ったクモの巣が光を受けて輝いているのを目にするだけで、なんだか感激してしまう。おそれることなどなにもなく、なんでもできそうな気がしてくる。」~ この感覚めっちゃ分かる!!
P.340~「言語を持たず、気温や季節という概念すらないのに、植物はちゃんと春を知っている。温度計や日記帳を駆使せずとも、"これは小春日和ではなく本物の春だ。そろそろ例年通り活発に生命活動をする時期が来た"と判断し記憶できる。翻って人間は、脳と言語に捕らわれすぎているのかもしれない。苦悩も喜びもすべて脳が生み出すもので、それに振り回されるのも人間だから個をの醍醐味だろうけれど、見方を変えれば脳の虜囚とも言える。鉢植えの植物よりも、実は狭い範囲でしか世界を認識できない、不自由な存在。」~
P.341~「私も植物を見習って、感じたことをちゃんと受け止め、最善だと思える判断と行動をしよう。せっかく脳があるんだから、限界まで考え、想像するよう努めよう。研究に対してそうするのはもちろんのこと、周囲の人に対しても。心配し親身になって相談に乗ってくれる人たちがいることを忘れちゃいけない。世界に一人きりみたいな気持ちになって、途方に暮れて立ちすくむのアもうやめだ。」~
P.444~「その情熱を、知りたい気持ちを、"愛"って言うんじゃないすか?植物のことを知りたいと願う本村さんも、この教室にいる人たちから知りたいと願われている植物も、みんなおんなじだ。同じように、愛ある世界を生きてる。」~ 藤丸くん素敵すぎる♡
P.444~「『たまに、思うんです。植物は光合成をして生き、その植物を食べて動物は生き、その動物を食べて生きる動物もいて……。結局、地球上の生物はみんな、光を食べて生きてるんだなと (中略) 藤丸さんも、私も、植物も、同じように』微笑む本村の目は、希望に似た輝きを帯びていた。」~ うん、本村さんも、やっぱり素敵♡ どうやったって植物が一番で他のなにものも替えがきかないと分かった上で、相手のこともちゃんと思いやれるとこ尊敬⚘
P.446~「俺たちはみんな、光を食べて生きている。いつか死んで、土や灰になっても、人類が絶滅しても、地球上ではきっとこれからも、光を食べて生きる生命の循環は続いていくだろう。 たしかに不思議だ。生き物がそれぞれ持つ精妙な仕組みが。どうして植物や動物が生まれたのかが。生まれたのになぜ、すべての生き物が必ず死を迎えるのかが。 そして、行く手に死が待ち受けていても、どうしてみんな、暗闇ではなく光を生きる糧とするのかが。」~